旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

スーパーカブで旅するタイ北部 Day4

2013年05月07日 | 旅の風景
4月30日(125km)
 昨夜、遅くまで飲んでいて、更にラーメンまで食べていた新橋のガード下の我々。もといチェンライの我々。朝6時半に起きてサッとシャワーを浴び、今日のルートに”ブラックテンプル”が組み込めるかどうかの検討をしているうちに三々五々皆さん起きて来られたので徒歩で朝食をとりに出かけます。最近恒例の朝食はタナライ通り沿いのレストラン。沢山の種類の料理がステンレスのパレットに盛られて並んでいて、自分の好きなものを指させば米飯に乗せて出してくれます。食事の後は市場の奥へはいりこんでコーヒーを注文。インスタントコーヒーに大量の練乳を入れたカフェ・ローン。”チェイサー”みたいにお湯がついてきて、その扱いに悩んだ私はお店の人に”これ何?”と何度も尋ねて周囲のお店の人々からも笑われてしまいました。何度行っても新しい体験と発見があるものです。

 物価の上昇と、多分、お酒の飲みすぎでお金が足りないという人が続出していたのでチェンライで両替してから出発します。結局、今年の新情報、”ブラックテンプル”はルートに組み込み難いという結論に達して素直にチェンライへ向かいます。

 アイスクリームが大好きな私には、このチェンコンへ向かうルート上で楽しみにしているアイスがあります。パヤメンライのバザールにある、アイスクリーム屋台。パンにアイスとカオニャオ(おこわ)をはさんで出してくれるのです。

 いつもより少し遅くパヤメンライへ到着した我々は、まず昼食を摂ろうとバザール近くの食堂へ寄ったのですがなんとお休み。そこで、先にバザールに寄る事に変更。バイクを止めてアイス屋台へまっしぐらに向かいます。ところがアイスクリームは売り切れ。激しく落胆する私を見て屋台のおばちゃんも肩をすくめています。

 みなさんそれぞれにスイカや、巨大なおなもみの実を思わせる”サラー”なる果物などを購入してバザールの中で皆で少しずつ味見をしてみます。

 アイスは諦めて出発しようとしているところへ先ほどのアイスクリーム屋台が”パフーパフー”とラッパを鳴らしながら猛スピードで我々の所へやってきました。大急ぎでアイスクリームを補給して来てくれたのです。おかげで楽しみにしていたアイスクリームにありつくことができました。


 パヤメンライの町から出る手前の食堂で昼食。少し足の不自由な女性と子供二人が切り盛りしているレストランで、今回初めて立ち寄りました。麺料理、カオサイが中心のお店なのですが、タイ語のメニューを手に入れて”辛いよ”とのお店の若い女性の警告を無視した一人の勇者が一人(私ではありません)。見事、この自ら招いた苦難を乗り切った男らしさに感動した他の旅行者は、その後その勇者が料理を注文するたびに周囲の人々は”スパイシー”とか”ペーッ(辛い)”と声をかけて、料理を辛くするよう念を押す手伝いをするようになったのでした。

 昨日のルートではメスワイがいつもとても眠くなる地点なのですが、今日もパヤメンライからチェンコンの区間はとても眠くなる地点。走行距離の短い今日は時間に余裕もあるので丘の上のパゴダで思い切ってしばらくお昼寝タイムを作りました。30分ほど眠ったらなんとなくすっきりした気分で再スタート。


 チェンコンへの最終アプローチ。ふと気が付くと後続が1台しか続いていません。しばらく止まって待ちますが来ない。この道路、新しく整備されて中央分離帯ができています。Uターンも困難。私だけとりあえずUターンして引き返してみると、走行中に目に虫が入ってしまったとの事で停まっておられました。目を洗って冷やして目薬を差して再出発。ガソリンを入れたらもうチェンコン到着。

 1年ぶりに訪れたBaan Faiは母屋を改装、増設。エアコン付きの部屋を作ったようで、盛んに勧めてくれるのですが、もちろん柔軟な硬派の我々の旅には(予算の関係上)エアコンなど必要ありません。

 皆さんが順次シャワーを浴び、洗濯して一段落したところでメコン川へ散歩に。対岸に手が届きそうに見えるラオスの街並みを見ながらぼちぼち歩いてメコン川沿いのレストランで日暮れを楽しみながら今日1日のツーリングで感じた事などを思い思いに語りながらしばらくビールを飲みます。日が暮れたころに町の中心へ戻ってパッタイの夕食。それから皆でタイ式マッサージで今日一日の疲れをいやしたのでありました。

スーパーカブで旅するタイ北部の10月、11月出発分募集を開始しました今回参加できなかった方もどしどしご参加ください。★

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