旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

旅の装備紹介=フラッシュライト

2015年12月29日 | 旅のノウハウ
 随分昔になりますが、グァテマラのアンティグアで路地裏のペンショーネ(安宿)に部屋をとった私は一休みした後、夕暮れの町へ夕食をとりに出かけました。暮れていく街並みを眺めながら食事をしてビールをゆっくり1杯。帰ろうと店を出たところ街灯の類が全くなくて町は建物の明かりを除いて暗闇。ペンショーネがある路地そのものがなかなか見つけられず困ったことがありました。

 それ以外にも一昔前であれば皆が電気を使い始める夜間に電力不足となって停電する国は沢山あって、しかも電池が容易に手に入らないので蝋燭が必需品という頃もありました。

 いまはさすがに蝋燭を持って旅することはなくなりましたが、日本のように煌々と明かりをつけている国はむしろ少なく、高級なホテルの客室でも部屋は薄暗い間接照明になっていることが多いのです。安宿でもバンガロータイプだと入り口に明かりがなくて鍵を開けるのも手探りというい事態がままあります。

 そんな場合に小型のフラッシュライトがあると便利です。写真下のミニマグライトを長年愛用していたのですが、このタイプの欠点は思いのほかバルブが切れやすい事。キャップに予備バルブが入るようになっているのですが、暗闇では交換できないので、予備のバルブと交換するために別の明かりが必要になるという事態が発生します。
 
 なので、一昨年、LEDを使ったフラッシュライトに変えました。近所のディスカウントショップで見つけたGENTOS Floox Neo LU-707。
ミニマグと比べると大きそうですが万年筆(ラミーのアルスターです。)と比べると少し小さいくらい。


 LEDなのでミニマグとは比較にならないほど明るいです。電池の消耗も少なくて安心。

 E&Gインターナショナルの企画の場合添乗員用の部屋を用意することはまずないので、どなたか幸運(あるいは不幸)な方と同室です。酔っぱらって部屋に帰って、夜トイレに行きたくなった時などに部屋の明かりをつけて不幸な同室者を起こしてしまわないようにも使えます。

 万年筆と同じ程度の大きさなので普段はバックパックのペンホルダーに刺していて、あまりよく知らない町や初めて泊まる宿から外出する時にはシャツのペンホルダーに刺して出かけるようにしています。

 何かの時の保険的な装備のはずなのですが....。

 一昨年のラオスの旅ではチェンマイのゲストハウスで夜間従業員が寝静まってから、ブレーカーが落ちてしまったようで遅くまで飲み歩いていた私は宿に帰ったら屋内が暗闇。ライトがあって助かったという事もありましたし、今年のタイ&ラオス路線バスの旅では雨よけにブルーシートで覆われたスローボートの船内が暗闇と化し、思わぬところで役立ったという事もありました。

 守られた環境で旅行するのでなく、様々な事態に自分で問題解決しながら旅する事を楽しむのであれば、持っていても損ではない装備かと思います。


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