いつもお世話になっている小学校で、5年生は総合学習として、フローティングスクールをはじめとして琵琶湖について学習しています。
外来種のお話や、葦の役割のお話などをしたり、琵琶湖の生き物調べや水質調査などを一緒に行ったり、調べ学習に付き添って文献を紹介したり、インターネットのHPを紹介したりしています。
そして、まとめにも付き添っています。
先生方と方向性や子どもたちの理解について話し合うのですが、そこで出てくる課題をいくつか。
・琵琶湖博物館やアクア琵琶などの施設をもっと活用できれば、子どもたちが琵琶湖への興味、関心から課題を見つけ、調査していく段階で、様々な活用ができる。しかし、よほど近所でない限りか、貸切バスをしょっちゅう使える学校でなければ、1回行けるかどうかである。
・副教材「あおい琵琶湖」を使うが、子どもたちが調べ学習をしていると、より詳しい資料が必要となる。琵琶湖ハンドブックや滋賀の環境、12歳からの滋賀の歴史などを利用するが、いずれも大人向けである。子どもが読めて詳しく解説した資料が少ない。
・インターネットの活用は難しい。キーボード入力になれておらず、またキーワード検索の方法も学習しないと欲しい情報にたどり着けない。また見つけたHPはほぼ大人向けである。
そして、総合学習としての課題が、どうしても体験や調べ学習が行き当たりばったりになりがちであること。フローティングスクールや琵琶湖博物館での体験などと調べ学習や成果発表への見通しを立てることが必要である。
また、子どもが調べようとしていることや求められる目標が、他の学習とマッチしているかどうかも大事と思う。国語でのまとめ学習や新聞づくり、算数でのグラフを使った比較や単位の読み方、社会の地域とのつながりなどが必要で、総合学習だけでは進められないし、逆に他の学習とマッチしていればこそ、総合学習の目的が発揮されるかと思う。
もっと詳細に検討しなければいけないのですが、とりあえず思いついたままに。
来年度から、総合学習の時間数は大幅に減少させられるそうです。その中でいかに「生きる力」を身に着ける総合学習を展開させられるか、課題がいっぱいです。