中野笑理子のブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

カメの声

2019年08月30日 | 日記
昨日は小銭入れを落としてしまい、今日改めて落とし物センターへも電話してみたけれど、やはりそんな届け物はないとのことでまたションボリしてしまいました。
しかし禍福は糾える縄の如し、災い転じて福となる、万事塞翁が馬、とでも申しましょうか、今日は嬉しいことがありました。
カメの声を聞いたのです。

それは会社の駐車場に迷いこんできた、20センチはあろうかという大きなミドリガメでした。
こんなに大きく育っているということは誰かに飼われていて脱走してきたのか、それとも捨てられたのかわかりませんが、もし脱走してきたのなら飼い主が心配しているだろうと思い、バケツの中に保護しました。
周りは会社ばかりで民家はなく、訊きに回りましたが飼い主は突きとめられず。
捨てられたとしても近くに海はあっても、川や池はありません。
こうなったら新しい飼い主を見つけるしか方法はないと誰彼なしに声をかけた末めでたく、飼ってもいいよ、という人が見つかりました。

早速カメに報告してあげようと行ってみると、カメは懸命にバケツから出ようと首を伸ばして手足ばたつかせていました。
そしてバケツの上から覗いた私と目が合った時、「ヒャッ!」と言ってひっくり返りました。
それは聞こえたような気がしたのではなく、ハッキリ聞こえたのです。
そして首も手足も甲羅の中に引っ込めたカメに「新しい家が決まったよ!」と言うと、カメは少しだけ首を伸ばして上目遣いに私を見ました。
その後カメは声を発することはありませんでしたが「ごはんもいっぱいあるよー!」と言うと、さらに首を伸ばしてこちらを見ました。
そして今度の飼い主の所には君より小さなミドリガメがいるからケンカせずに仲良くね、と言うのもじっと目を合わせたまま聞いていました。



今頃はもう新しい家に落ち着いているかな?
また会いに行くからね!