3月30日(土) 晴れときどき曇り
JR北海道の話題です。3月末を以て根室本線の富良野-新得間が廃線となり、ついに歴史ある根室本線が寸断されることになりました。
根室本線は、函館本線の滝川から根室に至る長大な路線です。かつて、札幌から帯広、釧路、根室などの道東に行くためには、函館本線で北に向かい、滝川から根室本線を使う以外にありませんでした。札幌方面からダイレクトに東に向かうと日高山脈が立ちはだかっているため、迂回せざるを得なかったのです。
それが、昭和56年に石勝線の開通によって、千歳付近から東に向かい、夕張付近を通ってから山越えして新得に至る新ルートが完成、一気に距離が短縮されたのです。
それに伴い、根室本線の滝川から新得へのルートの重要度が下がり、台風被害があって不通になっても直されることもなく(JR北海道が大赤字ということもあり)今回の廃線となったのです。
私は昭和54年まで北海道民でしたので、札幌(始発は小樽)から釧路に向かう直通の夜行列車のことはよく覚えています。寝台車が連結された普通列車「からまつ」ですな。
この区間には急行「狩勝」もありましたが、何といってもからまつは普通列車=鈍行というのがすごいところです。国鉄の歴史の中でも「鈍行寝台」というのはかなり珍しいのではないでしょうか。
私の記憶では、普通列車に寝台車を連結した編成のため定期券でも乗れてしまい、JRで通っていた後輩は、札幌市内での飲み会の後、からまつに乗るんだけど寝過ごしたら釧路だなと本気で心配していましたね。
この列車、鈍行であるがゆえに、小樽-釧路間を約12時間もかかっていました。かつての上野-青森間の急行よりも長くて、北海道がいかに広いかがよくわかります。速度が遅いだけとの説もありますが…
石勝線の開通によって「からまつ」もその役目をとっくに終えました。そして、今年になって、根室本線自体が一部とはいえ廃線になるとは、昭和30年生まれの私にとって感慨深いものがあります。今にして思います。「乗っておけばよかった…」。
その「からまつ」の名称は、JR苗穂駅近くにある鉄道グッズ店の店名として残っており、札幌に帰ったときにはよくその前を通ります(何しろ蔵ノ湯のすぐそばなので)。
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今日は暑かったですな。おそらく25℃あったのではないかと思いますが、14km走ってきました。ただし、暑熱順化ができておらず大苦戦でした。汗だくだくでペース上がらず、ただただ漫然と走ったのみ。明日はもっと暑いようなので暑熱順化のチャンスです(少々うんざり)。
ラン資金 -44846円
月間走行距離 312km
年間走行距離 942km