5月20日(月) 晴れときどき曇り一時雨(札幌)
洞爺湖マラソンの完走記、そのゼロです。スタート前日のあれこれですね。長文はご容赦のほど。
***完走記-そのゼロ***
まずは前日から。JRで洞爺駅まで行くことにしたのだが何とか安くする手段はないかと模索した結果、最寄りの苗穂駅から乗るよりも一駅先の白石駅乗車の方が安くなることを発見した。これは、白石-洞爺だと159.1kmとぎりぎり160kmに達しないためである。その差は440円だから利用しない手はない。
白石駅までの移動は、自転車で行けば15分ほどなので問題なし。これで往復ルートは決まった。なお、札幌からバスで洞爺湖まで行けばJRよりも安いのだが、苫小牧や室蘭に寄り道できないので早々に却下。
前日の土曜日、早朝に起きて雑草取りなど庭仕事をしたのだが、ここでアクシデント発生。草取り鎌で左手親指の先をざっくり切ってしまったのだ。ぼたぼたと血が落ちてヤベーと思ったが、オキシフルをぶっかけたあと親指の根元を輪ゴムで縛り、傷口を手で押さえて止血、小康状態でバンドエイドをがちがちに巻いて何とかなった。明日はマラソンだが、指先なので走るのに影響なくてよかった。不注意はいけません。
さて、9時少し前に自転車で出発。白石駅には快速が止まらないので0917発の普通列車に乗り込んだ。南千歳で苫小牧行きへ乗り換えだが、待ち時間があったのでホームの弁当売り場を探して駅弁・ほっきめしをゲット、南千歳の待合室で有難くいただいた。なお、節約のためお茶は家から持参した。
ほっきめしはその名の通り、ほっき貝の出汁で炊いたご飯の上に大ぶりのほっきがドカンと乗っかっている実にシンプルな駅弁なのだが、これがほっき好きにはたまらないのである。ほっきの食感、旨味を堪能してしまった。ただ、1400円と価格はそれなりである。
南千歳から苫小牧まではそれほど時間がかからないので、お昼前には着いてしまった。ほっきめしの次の目的であるカレーラーメン店を目指すのだが、すでに腹は満たされて空腹ではない。昼飯には早すぎと思ったがまあ何とか食えるべと思って、北海道カレーラーメン発祥の店「味の大王」を目指した。
苫小牧駅から歩くこと約15分、味の大王・生粋に到着した。発祥の店は味の大王・本店なのだが、車でないと行けないため生粋の方にしたのだ。入り口で食券を購入する方式だ。メニューを見ると、1050円の元祖カレーラーメンと共にミニカレーラーメンがあったのでお腹の空き具合に鑑みてこちらにした。ただ、ミニなのに950円もした。
なお、メニューには、味噌カレーラーメン、醤油カレーラーメン、塩カレーラーメンもあり、それぞれ1000円だった。全て食べてみたいが苫小牧まで来るのはなかなか大変である。
さて、カレーラーメンのミニが到着、ミニといいながら結構な量だ。950円だけのことはある。スープは想定よりもドロッとして濃厚であった。結構辛いが、辛いもの好きの私にはたまらない美味しさであった。これはハマりますな。札幌に同系統のカレーラーメン店がないのか今度探すことにしましょう。
当初の目的であるほっきめし、カレーラーメンを見事クリアして大満足のまま苫小牧から東室蘭に向かう普通列車に乗り込んだ。車内は座席の半分ほどが主に中高生で埋まっていた。左に太平洋、右に樽前山などを見ながら、ウポポイのある白老、温泉で有名な登別を過ぎて東室蘭駅に到着。
カレーラーメンに関しては室蘭の方がむしろ有名なのだが、もう満腹なので30分ほどの待ち時間を駅の待合室で過ごした。駅内の販売店には室蘭焼鳥弁当なるかなり興味深いものもあったのだがパスした。次の機会までとっておきましょう。
東室蘭発長万部行きの普通列車に乗り込み、海の間際を進んでようやく洞爺駅に到着した。改札を出ると洞爺湖マラソンのスタッフが待ち構えていてバスの時刻表の配布、乗場の案内などをしていた。名物のわかさいもも1個もらった。
せっかくなのでスタッフの方に、洞爺湖まで歩いて行けるかと聞いてみた。「やめた方がいい」という答えを期待して、じゃあバスを待ちますとの流れを想定していたのだが、意外にも「歩いて行くなら近道があるから教える」と言われてしまった。ただ、病院の裏手に出てどうのこうのというその近道とやらがいくら説明を聞いてもよくわからない。
結局、途中にセイコーマートがあるからそこで聞けば教えてくれるとのことで、それに従った。セイコーマートの位置は事前に調べており、そこで明日の朝食などを調達するつもりだったのだ。
ブラブラ歩いてセイコーマートへ。ここでおにぎりやらパン、夕食用のカツ丼などを買ってから「洞爺湖までの徒歩ルート」を聞いてみた。近道を教えてくれるのかと思ったら、店の前から道なりに行けば着きますよと通常ルートあっさり示されて肩透かし。その道なら事前に調べてあったのだ。一応「クマは出ませんよね」と聞いたら笑われた。
通常ルートをズンズン進むが直射日光が後頭部に照りつけて暑いのである。それに結構な勾配があり、だんだん後悔してきた。山越えなので直線ではなく右に左にカーブがあって心が折れる。マラソン前日にこんなことをしているのは恐らく私一人であろうなと思った。実際、最後まで誰一人歩行者とは会わなかった。車やバイクはビュンビュン通るのだが。
車道は急勾配を避けてS字カーブで迂回しているのだがところどころ歩行者用にショートカットがあってそれを利用した。ほとんど使われていない道のため途切れることもあったが結構な時短になった。
途中からは有珠山がはっきりと見えた。最近では1978年と2000年に大噴火を起こしている火山だが、こんなに近いのかと少々驚いた。
ようやく峠を越えるとあとは下りである。私の前泊する宿は西山火口探索ルートの起点となる西山地区にある。洞爺湖温泉まで行くより近いのも徒歩にした理由であるがそれでも歩き始めてから1時間20分ほどかかった。
宿に到着したのが17時前、まだ明るいので、せっかくだからと西山火口探索ルート(北側)をぐるっと回ってきた。あちこちに噴火遺構が残されているが、これらから噴火の凄まじさがわかる。熱泥流の流れ込んだ公衆浴場や集合住宅、泥流で下流まで流された橋などが洞爺湖温泉街のすぐ上にあるのである。こんな災害が数10年に1度のペースで起きるとは、改めて日本は火山列島なのだなと思った。
公衆浴場跡
流されてきた橋
なお、西山火口探索ルートの南側には、より凄まじい菓子工場跡とか幼稚園跡があるのだそうだ。来年はそちらを見学してみたい、って来年も洞爺湖マラソンに出るのかい…
宿に戻って買っておいたカツ丼を食べた。あとはウェアにゼッケンを、シューズにチップを付けたりする以外することもなく、入浴後21時には寝てしまった。
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札幌は適度に涼しくて非常に過ごしやすいです。ただし今日も主たる業務は雑草取りでした。慣れないため腰が疲れるんですね。明々後日に植木ゴミの回収があるため、明後日までに何とかしなければなりませんが、これが全然進まないので結構なストレスです。
ラン資金 -70230円(交通費、前泊費などを精算)
月間走行距離 198km
年間走行距離 1429km