5月21日(火) 曇りのち晴れ一時雨(札幌)
洞爺湖マラソンの完走記の続きです。中間地点までですが、真面目に走ったので途中での写真撮影はしませんでした。
***完走記-その1***
さて、マラソン当日の夜が明けた。5時半頃起床、ピカピカの快晴であった。日頃の行いのよさのおかげであろう。外気温は15℃程度と思われ肌寒いがスタート時点ではもっと上がるのは確実だ。予定通り、半そでハーフジップシャツ、ハーフタイツ、サポーター類を着用し、その上に上っ張りを着て出発した。シューズはもちろんハイペリオンテンポ。
温泉街までの車道を下っていく。昨日同様歩いているのは私一人だが、ところどころに警備員が立っている。おそらく路上駐車を取り締まっているのであろう。あいさつしながら下ること30分、手荷物預けの場所に到着した。バナナとウェストポーチとスマホだけを残して預かってもらったが、そのあと参加賞をもらいに行ったので、またそれを預け直す余計な手間がかかった。先に参加賞をもらうべきだった。
スタートまで1時間以上あったので、水をもらったり、バナナを食べたり、洞爺湖の写真を撮ったりして過ごした。スタート40分前にスタート地点に行きDブロックに整列。Dブロックの前から1/3付近だったように思う。このブロック分けだが、陸連登録ならば遅くても前のブロックに並べてしまうこと、Cブロックに比べてDブロックの人数がやたらと多いことなどやや疑問が残る。まあ、私自身はネットタイム狙いなので割り切っているのだが。
スタート時間が近づき、徐々に前へ詰められて、DJの何とかさんの、大会を盛り上げる巧みな話術が聞こえるようになった。初めて参加の人は拍手とか道外から参加の人は拍手とか、言われるがままに拍手する従順なランナーたちなのであった。ちなみに、意外に道外参加者が多かった印象。
スタート前。右はわかさいも本舗の建物。
スタート時間が近づいてきた。今一度、シューレース、チップ、ゼッケンなどを確認した。快晴、気温18℃くらい、湿度低め、ほぼ無風の「真面目に走らねばならない」気象条件なのであった。
9時ちょうどにスタート。参加人数は多くないものの道が狭いためなかなか進まずようやくスタート地点を過ぎたのは38秒後であった。以下、1km毎のタイムを書き留める。左から、距離、スプリットタイム、1kmラップタイム、5kmラップタイムの順である。なお、これらは手元計時であり、スプリットタイムが公式計時に対して最大2秒ずれている。
ロス 38s
1km -
2km 11m36s 11m36s
3km 17m26s 5m49s
4km -
5km 28m42s 11m17s 28m04s
洞爺湖1周は約35km、フルマラソンは約42kmなので、この差を埋めるべくこのコースは最初に時計回りに進み3.5kmほどで折り返すことになる。このため最初のうちは狭くてやや渋滞気味になるのが避けられない。
後ろに並んだ速い人は遅い人の間を縫うようにして前を目指すが、私のように高齢になってしまった諦観者は周りに合わせて行くだけだ。最初はゆっくり入っても問題ないとの経験則からそう判断しており、そのうち空いてくればレースペースにすればいい。ところがなかなか空かないのである。それどころか急に幅が狭くなる箇所もあって、ややストレスがかかるのであった。カルデラ湖畔の平地の少ない地形だから致し方ないのだが。
最初の1kmの表示は見落としたが2kmで時計を見ると11分30秒を超えていた。スタートロスがあるのでキロ5分30秒くらいである。このペースだと3時間52分になるため予定より遅いのだが、ペースアップして追い越しストレスがかかるよりも5kmまでは様子見と考えた。
コースで一度しかない折り返し地点を過ぎ、洞爺湖反時計回りコースに入った。相変わらずの混みようなのでペース維持。5km地点で時計を見ると28分45秒とがっかりするようなタイムであった。さすがにこれはまずいと思い若干ペースアップ。スタート地点付近に戻って、これからが本当の洞爺湖一周コースインである。
6km 33m52s 5m09s
7km 39m17s 5m26s
8km -
9km 49m54s 10m36s
10km 55m18s 5m24s 26m36s
折り返し区間を過ぎてからはほぼストレスなく走れるようになり、体感でこんなもんだろと思うペースで走った。1km毎にタイムを見たが、時計がスプリットモードになっていたため、キロ毎のタイムの暗算ができなかった。暑かったせいか、それともモウロクか…
コースには緩やかなアップダウンはあるが、それほど気にならない。日頃から坂道の多い鎌倉市で暮らしているおかげと思う。むしろこの程度のアップダウンならばあった方がいいとさえ思った。日差しは相変わらずきついが、温泉街を過ぎれば結構木陰が多くなった。気温自体もそれほど高いわけではない。
ただ、単調な景色に少々飽きてくる。時折り湖面が見えるのだが、ああこれを一周せにゃあかんのかと少々気が滅入る。これが東京マラソンならば、大ガード下だ、飯田橋だ、浅草だ、スカイツリーだ、増上寺だ、東京タワーだ、などなど有名スポットが次々に現れるので飽きることはないのだが、このコースで見られるのは洞爺湖のみなのである。
声援があれば多少は気が紛れるのだが、基本的に住宅地ではなく観光地なので声援もあまり期待できない。
まあ、あまり考えごとをしない方がエネルギーロスを減らせるので、私は単純なランニングロボットに過ぎないと思い込むことでペースを保つようにした。これを「アイムアランニングロボット」作戦と名付けた。って、そのままじゃん。
11km 1h00m39s 5m21s
12km 1h06m05s 5m26s
13km 1h11m18s 5m13s
14km 1h16m28s 5m10s
15km 1h21m36s 5m08s 26m18s
10km地点通過時にタイムチェックすると55分台であった。相変わらず暗算ができないが挽回したことだけはわかった。うんうん、このペースで行けばいいのじゃなと思ったが、少し上げ過ぎたのかもしれず後半やや心配とも思った。なお、この辺りで昭和新山が見えるはずだったのだが、ロボット作戦のせいか見落としてしまった。
洞爺湖マラソンに出るランナー諸氏は比較的真面目なランナーが多いのだろうか、仮装が少ない。制限時間が5時間半とややきつめなこともあるのかもしれないが、観客が少なくて仮装をする意味があまりないせいかもしれない。北海道の大会ではよく見かける(私もときどきやる)コンサドーレユニのランナーも5人程度しか見かけなかった。
単純なコースをロボット作戦でペース維持。脱水が心配なのでいつもより給水を摂るようにした。15km付近だったか、スポンジが用意されていたのでありがたくゲット。スポンジで顔やうなじを拭くと超キモチエーのである。捨てないでそのまま握って走り、次の給水所で取り換える作戦である。
コースは洞爺湖一周道路の片側車線を使うため、対向車線は普通に車が走っている。道が狭くてランナーの固まっている場所では追い越しが難しいが、通行量が非常に少ないのでコーンの外側から(つまり対向車線へはみ出して)追い越す人が多数いた。私もときどきはみ出した。
13km-14km付近にこのコース最大のアップダウンがあるのを覚えていて、ある程度心の準備はしていたのだ。確かに長い上りはあったが勾配がそれほどでもなかったので安心した。そこさえ過ぎればあとはたいした坂はないはず。
15kmの通過は1時間21分台。細かな計算はできないがかなり持ち直したと思った。今のところ体調面での心配もなくこの調子で行ければいいと思っていた。木陰が多いためか、あるいはスポンジ効果か、暑さもそれほど感じなくなった。
16km 1h26m56s 5m20s
17km 1h32m12s 5m16s
18km 1h37m25s 5m13s
19km 1h42m41s 5m16s
20km 1h47m49s 5m07s 26m13s
左手に洞爺湖が見え、いい景色なのだが徐々に飽きてきて路面を見つめることが多くなった。まあロボット作戦の一環ですな。走っていて思い出したのだが、この洞爺湖マラソンは今年が第50回の記念大会とのことだ。そして私にとって50回目のフルマラソンなので、何か縁でもあったのかもしれない。そんな節目の大会で撃沈したら恥ずかしいわけだが、どうやらこのままならば大丈夫そうだ。
フル50回完走できたが、次は100回を目指そうなんてことには絶対ならない年齢なのが悲しいですな。まあ、洞爺湖マラソンをいい思い出にするためにもペース維持して無事フィニッシュせねばならんなと考えていた。
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今日の札幌は寒かったですな。あわててセーターを引っ張り出したほどでした。
昨日に続き草取りにまい進中です。スギナの繁殖力の強さには閉口です。
ラン資金 -70230円
月間走行距離 198km
年間走行距離 1429km