演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

22/06/02 木馬亭定席

2022-06-04 | 日本浪曲協会
先月末、芸協ホームページに、
【訃報】日本浪曲協会 澤孝子先生
と、目を疑いたくなるお知らせが・・・
確認のため浪曲協会のホームページを見ると、代演のお知らせが出ていたので木馬亭へ


入口付近に訃報を知らせるお知らせ等はなく、この張り紙だけ。

東家三可子・・・『塩原太助 江戸日記』
(曲師:水乃金魚)
三楽門下
塩原多助は上州沼田の出身とのことで、私の亡父が生まれた月夜野の隣。
俄然興味が湧きました!

天中軒影友・・・『宮本武蔵 一乗寺下り松の決闘』
(曲師:沢村浩喜)
雲月門下、東京かわら版発行の「東西寄席演芸家名鑑」を見ると、影友って本名なんですね。戦国武将にいそうな本名ってカッコイイなぁ。
名前だけでなく、殺陣の場面の仕草もカッコイイ!

国本はる乃・・・『赤穂義士銘々伝 矢頭右衛門七』
(曲師:沢村美舟)
はる乃さんから「えもしち」
という言葉が出てきたので、「?」と思い、調べてみると矢頭右衛門七のことでした。
いつもながらのパワフルな一席!

鳳舞衣子・・・『無法松の一生』
(曲師:佐藤貴美江)
無茶で無学で無鉄砲・・・こういう男に憧れます。

《仲入り》

澤隼人・・・『弁天小僧』
(曲師:沢村美舟)
「ご存じない方もいらっしゃると思いますが、師匠澤孝子が先月亡くなりました。師匠のことを話すと泣いてしまうんで、今はまだ・・・」
隼人さんの心情を思うと・・・

神田真紅・・・『名月若松城』
蒲生氏郷と西村権四郎の、おなじみの読み物。

港家小柳丸・・・『国定忠治 忠治八百屋』
(曲師:佐藤貴美江)
今日は、本来はトリが澤孝子師匠で、膝代わりが満月先生でしたが、満月先生がトリで小柳丸師匠がヒザでご出演。
塩原太助に国定忠治、上州が大好きな私にとって、嬉しい演目が続きました!

天光軒満月・・・『空海一代記』(曲師:伊丹明)
「孝子師匠とは先月お会いして、かなり長く話をした」と満月先生。
追悼で空海の一代記でした。
終盤は「大日如来の歌」を熱唱。ふと、前の客席を見ると、御婦人のお客さんがハンカチで目を拭っています。同伴の方に「孝子さんがいないと思うと悲しくなっちゃって」
私は、母が亡くなった時も父が亡くなった時も、涙が出なかったので、誰かが亡くなった時に悲しくて涙が出る方が羨ましい・・・。

澤孝子師匠、東家浦太郎師匠、天津妃祥師匠のご冥福をお祈りします。 合掌

誤)名月松山城 正)名月若松城
コメント
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