09/05/30 浪曲乙女組！2009(カメリアホール)

【第一部】

浪曲 このフシギなる世界 浪曲乙女組！総出演

玉川奈々福・菊地まどか・春野恵子(浪曲)
沢村豊子・沢村さくら(三味線)
玉川太福(お手伝い)

(チラシより)
奈々福、標的見サダメ、策メグラシ。
まどか、獲物ノ心、トロトロ、トロカジ。
恵子、魂盗ミ、呆然タラシム。

つまり、ボス(声の出演：春日井梅光先生)からの指令で、『客の心を盗み獲れ』という、ちょっとした“小芝居”
浪曲の節に乗せての自己紹介と、まどかさんが『三門節』、恵子さんが『百合子節』、奈々福さんが『関東節』から「天保水滸伝」をそれぞれ紹介。
沢村豊子師匠のセリフもあったりして、大変楽しい【第一部】でした

幕が下りて上手袖から太福さんが進行役。
いよいよ【第二部】が始まります！

【第二部】

春野恵子…『天狗の女房』(曲師：沢村豊子)

《お仲入り》

菊地まどか…『赤垣源蔵』(曲師：沢村さくら)

玉川奈々福…『金魚夢幻』(曲師：沢村豊子)

恵子さん
とにかく一度、恵子さんの浪曲を聴きたかったんですよ！
それだけにアタシは大感激！
この『天狗の女房』は、ジェームズ・ヒルトン原作の『失われた地平線』のような物語。
『失われた地平線』は、アタシが小学生ながらオリビア・ハッシー(ハッセーとも)の大ファンになるキッカケとなった映画なんですが、今考えるとシャルル・ボワイエとかジェームス繁田なんていう人も出演していた凄い作品です！
閑話休題
で、恵子さんですが・・・
いやー、来ましたねぇ・・・アタシの心に“ジンジン”来ましたよ！
紆余曲折、いろいろあって浪曲界に飛び込んだようですが、舞台で唸っている恵子さんを見ているとまさに“天職”っていう感じで、これからもっともっと聴いてみたいという思いを強くしました

まどかさん
医療事務からの“転職”というまどかさんは、看護師から“転身”したさくらさんと息もピッタリ！
講談の『赤垣源蔵』は、兄・塩山伊左衛門宅での源蔵の「徳利の別れ」場面が主ですが、こちらは塩山伊左衛門を主とした内容。
アタシの大好きな『義士伝』だけに身じろぎもしないで聴き入ってしまいました

奈々福さん
金魚屋と金魚を描いた新作。
奈々福さんは一昨年１０月の「四谷大木戸演芸サミット」以来ですが、あの時もちょっとピンと来なかったようにあまり相性が良くないのかなぁ…
前のお二人に力を入れすぎたためか、途中で・・・
本当に申し訳ありません。

今後、関東で『浪曲乙女組！』や『春野恵子』さんの公演があれば、また伺いたいと思っています。


※会場内には今月１日から「急性骨髄性白血病」で闘病中の幸いってんさんへの募金箱も置かれており、アタシも本当に些少ながら寄付させていただきました。
関西浪曲界の最年少、将来の浪曲界を背負って立つホープが、一日も早く復帰できるように願ってやみません。