一龍斎貞鏡…『柳生二蓋笠』
宝井琴柑…『寛永三馬術 -出世の春駒-』
橘ノ双葉…『三方一両損』
春風亭美由紀…「梅は咲いたか~さのさ節~惚れてかよふ~吉三節分~東京音頭/春雨(踊り)」
(鏡味初音順序変更)
一龍斎貞寿…『中江藤樹の母』
《お仲入り》
富士路子…『文七元結』
鏡味初音…「太神楽曲芸」
(春風亭美由紀順序変更)
神田紅葉…『赤穂義士銘々伝 南部坂雪の別れ』
今月2度目の有給休暇
実は昨年暮、上司に呼ばれまして・・・
「有給休暇の消化率が悪く、去年の残りと今年度分で29日も有給がある」
と・・・。
「じゃあ、1ヵ月丸々休んでいいですか?」
って言ったら・・・口を利いて貰えなくなりました・・・

お気に入りの芸人さんが一挙に4人も出演!
こりゃ、仕事どころじゃないでしょ
開場10分前に広小路亭の前に着いたら、すでに20人くらい並んでました。
『お江戸演芸倶楽部』の1月分の招待券が今日までみたいで、それを使う人が大挙押し寄せた模様
とりあえずお気に入りの席を確保し、トイレに下りている間に「一番太鼓」が鳴っていましたが、後で確認したら貞鏡さんが叩いていたそうです・・・もっとじっくり聴けばよかった・・・
貞鏡さん
座布団に座り、張り扇で釈台を叩いたら・・・“スカっ”
音が出なかった・・・
気を取り直して、携帯電話の注意から『柳生二蓋笠』へ。
ここんところ、ちょっと消化不良的な高座が続いていましたが、今日は良かったですよ!
“開口一番”は客席のざわつきもあって落ち着かないものですが、とにかく高座に集中していました。
特に「目」
柳生又十郎が父・柳生但馬守と対峙する場面の“目”なんか、ゾクゾクしちまいました!
琴柑さん
先代(五代目)の馬琴先生が得意としていた『寛永三馬術』。
五代目の印象が強いだけに、当代の馬琴先生も、(当代馬琴先生の弟子で琴柑さんの師匠の)琴星先生もあまりやらない読み物だそうですが、琴柑さんはお客さんからのリクエストでやりたいらしく、おそるおそる琴星先生に相談したら・・・
「琴柑ごときじゃ(先代と)比較にならないからやればいい」
と言われたそうで・・・
アタシの大好きな『出世の春駒』を楽しそうに読んでいた琴柑さんなのでしたぁ~
双葉さん
目にも鮮やかなブルーの着物
双葉さんはピンク系の着物…というイメージが強かったので、かなり良い衝撃を受けました。
この「新鋭女流花便り寄席」は持ち時間が30分!(“開口一番”のみ20分)
「30分で双葉さんが何をかけてくるのかなぁ?」と注目したら、いきなり財布を拾う場面が・・・
『落語で“財布を拾う”というと「芝浜」と思うお客さんがいらっしゃるかもしれませんが、私はまだできません』
と言いつつ、ナント『三方一両損』じゃありませんか
双葉さんの性格を表しているかの如く、ゆったりとした口調の江戸っ子には違和感を感じましたが、これも耳慣れて来ると面白くなるんだろうなぁ・・・鯉枝師匠を初めて聴いた時のように・・・
美由紀姐さん
「通常の寄席では長くて15分、短いと7分とか5分」という美由紀姐さん。
今日は色物さんでも30分の持ち時間ですから、何を聞かせてくれるか興味津々
昨日の末廣亭では一番だけだった「梅は咲いたか」を二番まで歌い、さらに初めて聞く「惚れてかよふ」・・・これは在原業平を歌ったものだそうです。
さらに「東京音頭」の後に立ち上がり、『ワタクシの華麗な舞を』と言ったところで貞鏡さんが三味線を受け取りに来ました。
左手の手ぬぐいで“棹”を、右手の手ぬぐいで“胴”を持ち、さらに右手親指で“撥”を挟むと美由紀姐さんが、『大丈夫?指、長いわねぇ…。私だったら落としちゃう』
さらに踊りの「春雨」ではお囃子のお姉さん(お名前は秘密)の音が弱かったのか、踊りながら
『もっとのせていいから』
貫禄の高座を拝見させていただきました
貞寿さん
今年初めての貞寿さん。
旅が続き、学校寄席の仕事が多くなって来たことが嬉しそうです。もっとも
『小学生を見ていて、私にもこの子ぐらいの子供がいてもおかしくないんですよね』
今回は『中江藤樹』が母親に“あかぎれ膏薬”を届ける読み物。
昨年暮の「こふんよ」で旭堂小二三さんが読んだ時は、息子を門前払いどころか息子として認めないドライな母親でしたが、それに比べると今回は家には入れないが草履の鼻緒を直すといった“愛情”を示す母親。
どちらが良いかは聴く人の心情に任せますが、関西のドライな母親を聴いてしまうと、関東版は“まだまだ甘いな”と感じてしまいます
路子さん
昨年5月の木馬亭以来、2度目の路子さん。
アタシの席からは曲師の先生のお顔も拝見できたのですが、アタシが認識できるのは「沢村豊子」師匠と「佐藤貴美枝」師匠のお2人だけ。今日の師匠は・・・存じ上げません・・・
講談や落語に挟まっている番組なので『文七元結』の一席。
落語では「佐野鑓」で演じられることが多い遊郭が『角海老』という設定。
文七に50両をやってしまう亭主と、それを詰(なじ)る女房の凄まじいまでの剣幕!
落語とは一味も二味も違う、楽しい『文七元結』でした
初音さん
出囃子が「調練」じゃなかった・・・
まずは「五階茶碗」を立てるところでちょっとバランスを崩しました。
それでも動揺することなく、撥の根元で鞠を挟む芸などを見せてくれましたが、久々に見る“撥”の取り分けで・・・
さらに国立中席で見た“トラのぬいぐるみ”もどっか飛んでっちゃうし・・・
『“金輪”が回ると皆さんの「金回り」が良くなります』と言ったら、客席のあちこちのオバサンから、
「回してよ~」という、悲鳴に近い懇願
“升升半升”(益々繁盛)と合わせて成功したことをご報告申し上げます
紅葉さん
紅葉さんの高座は昨年の二代目・神田山陽 生誕百年祭以来ですが、あの時は蘭さんと2人で「伊達家の鬼夫婦」を読み合ったので、紅葉さん1人の高座は一昨年12月の本牧亭以来2年ぶり!
以前に比べ口調が滑らかになったような感じで、「紅先生に似てきたなぁ」という感想を持ちました。
この『南部坂雪の別れ』は池袋演芸場の立体講談でも実際に演じているだけに運びもスムーズ。
搖泉院・戸田の局・紅梅の演じ分けや四十七士の読み上げもお見事でした!
湯島天神の“紅梅”
終演後、表の楽屋入口階段下にいた初音さんとバッタリ!
今日の高座内容にちょっと照れくさそうでした
色白の初音さんに合いそうな
“湯島の白梅”

宝井琴柑…『寛永三馬術 -出世の春駒-』
橘ノ双葉…『三方一両損』
春風亭美由紀…「梅は咲いたか~さのさ節~惚れてかよふ~吉三節分~東京音頭/春雨(踊り)」
(鏡味初音順序変更)
一龍斎貞寿…『中江藤樹の母』
《お仲入り》
富士路子…『文七元結』
鏡味初音…「太神楽曲芸」
(春風亭美由紀順序変更)
神田紅葉…『赤穂義士銘々伝 南部坂雪の別れ』
今月2度目の有給休暇

実は昨年暮、上司に呼ばれまして・・・
「有給休暇の消化率が悪く、去年の残りと今年度分で29日も有給がある」
と・・・。
「じゃあ、1ヵ月丸々休んでいいですか?」
って言ったら・・・口を利いて貰えなくなりました・・・


お気に入りの芸人さんが一挙に4人も出演!

こりゃ、仕事どころじゃないでしょ

開場10分前に広小路亭の前に着いたら、すでに20人くらい並んでました。
『お江戸演芸倶楽部』の1月分の招待券が今日までみたいで、それを使う人が大挙押し寄せた模様

とりあえずお気に入りの席を確保し、トイレに下りている間に「一番太鼓」が鳴っていましたが、後で確認したら貞鏡さんが叩いていたそうです・・・もっとじっくり聴けばよかった・・・

貞鏡さん
座布団に座り、張り扇で釈台を叩いたら・・・“スカっ”
音が出なかった・・・

気を取り直して、携帯電話の注意から『柳生二蓋笠』へ。
ここんところ、ちょっと消化不良的な高座が続いていましたが、今日は良かったですよ!
“開口一番”は客席のざわつきもあって落ち着かないものですが、とにかく高座に集中していました。
特に「目」

柳生又十郎が父・柳生但馬守と対峙する場面の“目”なんか、ゾクゾクしちまいました!

琴柑さん
先代(五代目)の馬琴先生が得意としていた『寛永三馬術』。
五代目の印象が強いだけに、当代の馬琴先生も、(当代馬琴先生の弟子で琴柑さんの師匠の)琴星先生もあまりやらない読み物だそうですが、琴柑さんはお客さんからのリクエストでやりたいらしく、おそるおそる琴星先生に相談したら・・・
「琴柑ごときじゃ(先代と)比較にならないからやればいい」
と言われたそうで・・・

アタシの大好きな『出世の春駒』を楽しそうに読んでいた琴柑さんなのでしたぁ~

双葉さん
目にも鮮やかなブルーの着物

双葉さんはピンク系の着物…というイメージが強かったので、かなり良い衝撃を受けました。
この「新鋭女流花便り寄席」は持ち時間が30分!(“開口一番”のみ20分)
「30分で双葉さんが何をかけてくるのかなぁ?」と注目したら、いきなり財布を拾う場面が・・・

『落語で“財布を拾う”というと「芝浜」と思うお客さんがいらっしゃるかもしれませんが、私はまだできません』

と言いつつ、ナント『三方一両損』じゃありませんか

双葉さんの性格を表しているかの如く、ゆったりとした口調の江戸っ子には違和感を感じましたが、これも耳慣れて来ると面白くなるんだろうなぁ・・・鯉枝師匠を初めて聴いた時のように・・・

美由紀姐さん
「通常の寄席では長くて15分、短いと7分とか5分」という美由紀姐さん。
今日は色物さんでも30分の持ち時間ですから、何を聞かせてくれるか興味津々

昨日の末廣亭では一番だけだった「梅は咲いたか」を二番まで歌い、さらに初めて聞く「惚れてかよふ」・・・これは在原業平を歌ったものだそうです。
さらに「東京音頭」の後に立ち上がり、『ワタクシの華麗な舞を』と言ったところで貞鏡さんが三味線を受け取りに来ました。
左手の手ぬぐいで“棹”を、右手の手ぬぐいで“胴”を持ち、さらに右手親指で“撥”を挟むと美由紀姐さんが、『大丈夫?指、長いわねぇ…。私だったら落としちゃう』

さらに踊りの「春雨」ではお囃子のお姉さん(お名前は秘密)の音が弱かったのか、踊りながら
『もっとのせていいから』
貫禄の高座を拝見させていただきました

貞寿さん
今年初めての貞寿さん。
旅が続き、学校寄席の仕事が多くなって来たことが嬉しそうです。もっとも
『小学生を見ていて、私にもこの子ぐらいの子供がいてもおかしくないんですよね』

今回は『中江藤樹』が母親に“あかぎれ膏薬”を届ける読み物。
昨年暮の「こふんよ」で旭堂小二三さんが読んだ時は、息子を門前払いどころか息子として認めないドライな母親でしたが、それに比べると今回は家には入れないが草履の鼻緒を直すといった“愛情”を示す母親。
どちらが良いかは聴く人の心情に任せますが、関西のドライな母親を聴いてしまうと、関東版は“まだまだ甘いな”と感じてしまいます

路子さん
昨年5月の木馬亭以来、2度目の路子さん。
アタシの席からは曲師の先生のお顔も拝見できたのですが、アタシが認識できるのは「沢村豊子」師匠と「佐藤貴美枝」師匠のお2人だけ。今日の師匠は・・・存じ上げません・・・

講談や落語に挟まっている番組なので『文七元結』の一席。
落語では「佐野鑓」で演じられることが多い遊郭が『角海老』という設定。
文七に50両をやってしまう亭主と、それを詰(なじ)る女房の凄まじいまでの剣幕!
落語とは一味も二味も違う、楽しい『文七元結』でした

初音さん
出囃子が「調練」じゃなかった・・・

まずは「五階茶碗」を立てるところでちょっとバランスを崩しました。
それでも動揺することなく、撥の根元で鞠を挟む芸などを見せてくれましたが、久々に見る“撥”の取り分けで・・・

さらに国立中席で見た“トラのぬいぐるみ”もどっか飛んでっちゃうし・・・

『“金輪”が回ると皆さんの「金回り」が良くなります』と言ったら、客席のあちこちのオバサンから、
「回してよ~」という、悲鳴に近い懇願

“升升半升”(益々繁盛)と合わせて成功したことをご報告申し上げます

紅葉さん
紅葉さんの高座は昨年の二代目・神田山陽 生誕百年祭以来ですが、あの時は蘭さんと2人で「伊達家の鬼夫婦」を読み合ったので、紅葉さん1人の高座は一昨年12月の本牧亭以来2年ぶり!
以前に比べ口調が滑らかになったような感じで、「紅先生に似てきたなぁ」という感想を持ちました。
この『南部坂雪の別れ』は池袋演芸場の立体講談でも実際に演じているだけに運びもスムーズ。
搖泉院・戸田の局・紅梅の演じ分けや四十七士の読み上げもお見事でした!

終演後、表の楽屋入口階段下にいた初音さんとバッタリ!

今日の高座内容にちょっと照れくさそうでした

色白の初音さんに合いそうな

“湯島の白梅”
