演芸見ブんログ

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09/03/25 第4回 講談 湯島道場(湯島天満宮 参集殿2階)

2009-03-25 | 講談協会
一龍斎貞鏡…『和田平助 鉄砲斬り』

一龍斎貞橘…『黒田節の由来』

一龍斎貞友…『紺屋高尾』

《お仲入り》

一龍斎貞水…『兜奇談』

一龍斎貞山…『秋色桜』


今日は職場の送別会の日
アタシが不参加を表明するや、
「えーっ、来ないのぉ~!?」
「主役が来なくちゃ始まらない!」(←違うから!辞めないって)
などという言葉もなかったので、心置きなく・・・湯島へ!

湯島天神の参集殿では、入口で貞橘さんと貞鏡さんがお出迎え
木戸…というかチケット売場には貞友先生と貞寿さん。
さらに貞弥さんもお手伝いに駆け付けていました。

開演まで買ったばかりの『東京かわら版4月号』をチェックしているうちに定刻となり貞鏡さん登場!
めくりは『開口一番』でした
貞鏡さんの演目は「徳川三家三勇士」の水戸藩『和田平助』(光圀の家臣)の一席。
神田愛山先生で聴いたことがありますが、まずは貞鏡さんがこのような読み物をかけて来るとはまったく予想していなかっただけに
もちろん講釈としての技術的な物はまだまだなんでしょうけど、場面をハッキリと思い浮かべることができ、年配の講談ファンの方からは『良かったよ!』という声が掛けられていました!

最近は「講談武者修行」に伺ってないので、貞橘さんを拝見するのは久しぶり。
福岡藩・黒田氏の武将、母里太兵衛が名代として福島正則の屋敷を訪れた際、固く禁じられていた酒を一気に3升飲み干し、福島正則愛用の槍を褒美として貰った(強奪?)上に黒田節を唄ったというもの。
貞橘さんの、いつもながらのメリハリのある高座を堪能させていただきました。

師範代補佐貞友先生は落語でもおなじみ『紺屋高尾』の一席。
明るく楽しい高座は落語以上の面白さかもしれません!
高尾と夫婦約束をして喜ぶ久蔵に店の主人が、
「喜んでばかりいても、三枚起請かもしれないぞ」
というセリフに大笑いしてしまいました

お仲入りの後は道場主貞水先生。
福井県に伝わる新田義貞の兜を巡り、掘り起こした農民、道具屋、武士が巻き起こす一大騒動。
途中で「修羅場読み」が入ったり、武蔵坊弁慶と宮本武蔵を混同してしまうなど、サプライズ(?)満載の高座でした!

師範代貞山先生は今が旬の『秋色桜』
「私も若い頃は良くかけていたんですが、講談界が“女流社会”になってからめっきりやらなくなりました」とのこと。
実に8年ぶりの『秋色桜』だそうです
確かに女流の前座さんや二ツ目さんで聴くことが多い読み物ですが、それを大ベテランの先生が口演するとどうなるのか?
興味津々で聴き始めたのですが、終わってみるとやはり“さすが!”の一言。
13歳のお秋の様子も何の違和感もなく、“孝女”と言われるエピソードを心地良く聴いてお開きとなりました。
上野公園内 清水観音堂横の『秋色桜』(2008年4月撮影)

この『湯島道場』は「若手育成」と銘打たれているので、次回はどの若手が選ばれるのかわかりません
ただ「若手育成」なら、あと1~2人若手を増やしてもいいのではないかな?と感じました


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