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演芸見ブんログ

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09/04/12 講談・前座勉強会『四姉妹』(御食事処・むらさき)

2009-04-12 | 講談会・落語会
田辺銀冶…『姉川軍記 木村又蔵 鎧の着逃げ』

神田山緑…『紺屋高尾』

《お仲入り》

一龍斎貞鏡…『お福猫の由来』

宝井琴柑…『仙台の鬼夫婦』


もほぼ散り、“花筏”(落語じゃないから)も見られなくなりましたが、初夏を思わせる陽気の中、「西白井(北総線)」で行われた『四姉妹(ししまい)』に行って来ました
少し早めに出て、まずは柴又へ。
小学生の頃、死んだ母親に連れられて・・・死んでるおふくろに連れられってた訳じゃないですよ…おふくろは「ソフィア・ローレン」じゃないんですから・・・以来、実にン十年ぶり
帝釈天や参道、江戸川河川敷の少年野球などを楽しんで北総線の「新柴又」へ。
ところがあんた、北総線の高いの高くないのって…、高いんです
新柴又→西白井・14.5km・8駅・所要17分で、630円ですよ!
ちなみに新宿からJRに乗れば、横浜スタジアムの最寄駅「関内」までが620円。(35.6km・70分)
地元の方がおっしゃるには「東葉高速鉄道以上の高さ」だそうです。
(西船橋-東葉勝田台・16.2km・21分・610円)
まっ、そんな“鉄っちゃん豆情報”は置いといて・・・

やって来ました西白井
『にししろい』と読みます。
カナで書いたら『ニシシロイ』
ナイツさん風にカタカナ読みすれば『二ツツクチイ』
ここはかつて中山競馬場の調教・育成分場として「白井分場」があったので、『しろい』という読み方は存じてました。現在も日本中央競馬会の競馬学校があります。

さて、西白井駅から歩いて5分ほどの所にある『御食事処・むらさき』さんが今回の会場。
地元の年配の方を中心に約20名の客が集まり、主催者の挨拶と演者さんの紹介が行われました。
この『四姉妹』は「講談協会」の前座さん8名のうち、神田・宝井・田辺・一龍斎の号を持つ4人が集まった“前座ユニット”。
8人の中で唯一性別が違う山緑さん♂がなぜか“長女”
以下、入門順に琴柑さんが“次女”、銀冶さんが“三女”、貞鏡さんが“四女”という役回りになっています。

三女銀冶さん
配られたプログラムには「梁川庄八 化け地蔵退治」となっていましたが、始まったのは『姉川の合戦』から「木村又蔵」の「鎧の着逃げ」。
加藤清正に忠義を尽くした木村又蔵が、金がないため鎧が買えずに着逃げするという内容を、引き事も挟んで大いに楽しませていただきました!

長女(?)山緑さん
「私を女と思いたい方は、“かんだやま みどり”と思って下さい」
と会場を沸かせます。
内容はおなじみの『紺屋高尾』でしたが、落語では久蔵を連れて行く医者が「竹之内蘭石」なのに対し、山緑さんは「幾代餅」に出て来る『薮井竹庵』になっていました
※打ち上げの席で「“幾代餅”は講談にはないのか?」という質問に、横から「“夫婦餅”があります」とエラソーに答えてしまいましたが、『夫婦餅』は全く違う読み物でした。お詫びして訂正致します。失礼致しました。

四女(末っ子)貞鏡さん
猫が大好きだという貞鏡さんは「招き猫」の由来である『お福猫の由来』の一席。
元来「招き猫」の由来は諸説あるようで、この読み物もそのうちの一つと考えた方が良いと思います。
話としては面白いのですが、筋が「ちょっと出来過ぎている」という印象を拭い切れません
今日の貞鏡さんはマイク無しにも係わらず、低い声も客席後方まで通っていました

次女琴柑さん
冒頭、“トリ”なのにいつもの癖で「お後をお楽しみに…」と言いかけて焦ってました
こちらもおなじみ『鬼夫婦』をタップリ!
“神田”流では、5年間の修行を終えて戻ってきた井伊直人を“鬼嫁”(?)がやっつけた後、「い・か・が・で・ご・ざ・い・ま・すっ」と見下す部分を聴くことが多いのですが、“宝井”ではやらないんでしょうかね?
このあたりにも、それぞれの個性を感じられる一席でした

この『四姉妹』は今回が2回目の“前座ユニット”とはいえ、なかなかユニークなパーソナリティを持った4人が集まっているだけに、今後も目が離せません。期待大です


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