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家の庭で品種改良!

庭でみかんの品種改良やってます

接ぎ木をしても元の木は残すべし

2021年03月11日 13時45分38秒 | 反省点
今まで何度か取り上げてきたカクテルフルーツ変異体。
いまではすっかりと大きくなり、ずいぶんしっかりとした苗になってきました!



この変異体は、樹勢が弱いことや葉が小さいことなどからして半数体(通常2組ある染色体を1組しか持たない変異体)だと思うのですが、あることをしてしまったせいでそれが調べられなくなってしまいました。
それは、接ぎ木をした後に根を捨てたこと。

半数体かどうかを調べる方法としては、染色体を染色し、顕微鏡を用いて染色体数を数えあげるのが最も身近な方法として知られています。
この際必要になってくるのが根の細胞です。
しかし、このカクテルフルーツ変異体に関しては接ぎ木をする際に根を捨ててしまったためにそれができなくなってしまいました。
他に良い方法がないかと詳しい人に問い合わせてみたのですが、良い方法は見つかりませんでした…

ということで、接ぎ木をしても根は捨てない。
しっかりと次に生かしていこうと思います。
コメント (4)
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カクテルフルーツ 寄せ接ぎ 反省点

2021年01月31日 00時57分16秒 | 反省点
新しく“反省点”というカテゴリーを設けて、品種改良しているなかで見つけた反省点・改善点なんかをまとめていくことにしました。

というわけで、第一回目はカクテルフルーツの寄せ接ぎについて。

8月に、カクテルフルーツの実生苗3本を一つのカラタチの苗に寄せ接ぎをしたという記事を書きました。
無事寄せ接ぎは成功し、下の写真のように大きく成長しました。



一見大成功にも見えるのですが、写真を見てわかるように、かなりの成長差が出ています。。
特に真ん中の個体は接ぎ木をしてから1枚しか新しい葉が展開しておらず、葉も少し黄色くなってしましました。
しかもお互い葉が重なり合ってしまい、日当たりの良い個体はどんどんと成長し、日当たりの悪い個体はどんどんと弱っていく、状況が引き起こされています。
これがカクテルフルーツの接ぎ木に関する反省点。
今回は台木にしたカラタチがかなり大きかったので、3本一緒に接いでしまいましたが、やはり一つの台木には一本の個体を接ぐのがよさそうですね。
これからは“台木一本に穂木一本”の原則を守りながら、育種をしていこうと思います。
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