家の庭で品種改良!

庭でみかんの品種改良やってます

フィンガーライム ぼちぼち発芽

2022年01月30日 15時47分34秒 | フィンガーライム

ちょうど今週で3年生の授業が終わりました。

来学期からは4年生です…汗

4年生からは研究室での生活がメインになります。

基礎物理系の研究室に希望を出したけれどどうなるでしょう、成績順なので希望が通るかはわかりません。。。

 

さて、12月に食べたフィンガーライム。

食べたついでに種をまいておきましたが、約2か月を経て無事発芽してきました!

種をまいたときは、そのサイズが普通のカンキツと比べ小さかったことに驚きましたが、やはり芽も他のカンキツより小さいですね。

発芽の仕方も独特です。普通のカンキツは、発芽するとまず双葉を展開し、少し落ち着いてから本葉を展開させますが、写真一番左の個体を見てわかるように双葉が見つかりません。双葉を展開させず、直接本葉を展開させるようです。

このような発芽の仕方をするカンキツには、例えばカラタチがあります。

下の写真は昔撮った形の苗の写真ですが確かに双葉がなく、直接本葉が展開しているのが分かると思います。

どうやらフィンガーライムの発芽もこのタイプみたいですね。

ただ、最近の研究では、カラタチはカンキツの中で一番最初に分岐した種であって、フィンガーライムとは血縁的にあまり近くはないことが分かっています。

そのような2種が発芽で似たような表現を示すというのはなかなか興味深いですね。

今後の成長が楽しみです。

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メロゴールド 発芽

2022年01月28日 19時25分25秒 | カンキツ

いよいよ本格的なみかんのシーズンになってきましたね!

今までは温州みかんがメインだったスーパーのフルーツコーナーにも多種多様な交雑品種が並ぶようになってきました♪

そんなわけで時々みかんを買ったりするわけですが、その中でも今日はメロゴールドの話題です。

 

メロゴールドはアメリカでシャムスイート(CRC2240)×マッシュグレープの交配から作られた3倍体ブンタンで、グレープフルーツに代わって最近よく売られているみかん。シャムスイート由来の無酸という性質による苦みのないさわやかな味で、3倍体ゆえにほとんど無核(種なし)という特徴を持ちます。ところが実際は時々種が入っていることがあって、そういう種は面白い性質を示したりするのでたびたび採集&播種を行っています。

今回もそして今回食べたメロゴールドからも、今回も例に違わず種が取れました!

手前は比較的充実した立派な種ですが、後ろ側の種は少ししぼれていますね。

実はメロゴールドを食べたのは2週間以上前だったのでもうすでに根が出てきちゃいました。

奥の種は少し未完熟だったので果たして発芽するか心配にしていましたが、問題なく根が伸びてきました!

根だけでなく芽が伸びてくるまでもう少し待ってから定植をしていこうと思います!

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矮性ゲッキツ 収穫

2022年01月26日 17時38分50秒 | ゲッキツ

今日は収穫デーですね!

あすみを収穫するついでに、部屋で育てている矮性ゲッキツの実も収穫をしました!

(まぁ収穫といっても食用ではなく、果実調査用ですが…)

それがこちら↓

着色をし始めてのが今月の頭くらいだったので、大体3週間くらいですかね、短い期間でしたがきれいに着色しました。

 

大きさ的には十円玉の半分くらい。

軽く測ったところ幅11mm、高さ12mmでした。

 

中身を出してみるとこんな感じ↓

ゲッキツはいわゆる"みかん"と同じミカン科に属しますが、仲間とは言えちょっと遺伝的に離れている関係。

みかんのようなはっきりとした房は見られませんでした。

 

ただ、種はみかんそっくりでした。

ひとつの房から出てきた種は2つ。

実のほとんどが種に占有されていましたね。

胚の数は単胚で、種のつくりもみかんそっくりでした。

 

矮性ゲッキツの幼若期の長さを調べてみたいので、この二つの種はまいてみることにしました。

はたして発芽の様子はみかんと似てるでしょうか、楽しみです♪

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あすみ お試し収穫

2022年01月26日 17時22分35秒 | 品種

先週は寒い日が続きましたが今日は暖かい日になりましたね

テスト期間ということもあり少し留守にしていましたが無事復活です笑

 

さて、今日あすみの収穫をしました!

大学の帰りによくスーパーの果物コーナーを物色してから帰るんですが、そこであすみが売られているのを発見。

ハウスものだったので、露地ものの収穫期はまだだとは思いつつも、我慢しきれず、庭のあすみを一つ収穫してしまいました笑

 

これがあすみです。

あすみは(スイートスプリング×トロビタオレンジ)×はるみの交配で生まれた品種。

 

甘平やせとみといったいわゆる高糖度系のカンキツはもれなくポンカンの子孫品種なのですが、このあすみもはるみ(清見×ポンカン)を通してばっちりポンカンの血が入っています。

ということで、このあすみも糖度15度を超すこともある(ふつうは高くて13度)高糖度系の品種なのですが、欠点が二つあるんです。

ひとつは色ののりが悪いこと。写真からもわかるように、せとかのような美しい見た目ではありません

もうひとつがかいよう病という病気に弱いこと。

それらの欠点はハウス栽培をすることによって克服できるので、一般にはハウス栽培用品種として公表されています。

うちはハウスなんて作れないので露地で栽培していますが確かにかいよう病に弱いですね…

今年は台風が少なかったので平気でしたが、台風の多い年だと、自らのトゲで自ら傷を作ってしまい、そこから病気が広まってしまいます。色のりも確かに悪い。

 

さて、そんなわけで収穫したあすみでしたが、ちょっと早かったか皮は剥きにくかったですね。

白い部分がかなり残ってしまいました。

驚いたのがひと房の大きさ。

このあすみは合計8個の房が入っていましたが、写真から見て取れるように、房が大きいんですよね。

ちょっとびっくりしました。

 

糖度は測りませんでしたが、味は良好

甘いけれども酸味もあり、濃厚な味でした。

果肉が少し硬く、どちらかというとシャキシャキとした触感でしたがこれは品種の特徴なんですかね?

もうあと数個木に残っているので時期をずらしながら収穫して調べてみようと思います

 

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寒天培地で発芽させたあすみの種

2022年01月20日 23時01分30秒 | カンキツ

去年新しくチャレンジしたことに、寒天培地があります。

ヴィトロプランツというところが出しているちょっと特殊な培地を使って、発育がよくない種の発芽なんかに挑戦していました。

結果としては、腕が腕だけに、寒天培地なんか使うより濡らしたティッシュの上で発芽させた方が発芽率がいいなんてことになっていまったわけですが、とてもいい経験になりました。

 

そんな中でもやった意味をそれなりに見いだせたのが、落下した実からの種子救出。

あすみというみかんは裂果が多く、せっかく交配したとしても青いうちに裂果&落下してだめになってしまうのですが、落下した実から種を取り出し、それを寒天培地で播種することによって、交配した種を守ることができました。

その記事がこれ↓

落果した実の種f子救出 - 家の庭で品種改良! (goo.ne.jp)

 

かなり未熟の種だったのできっとだめだろうと思っていたのですが、無事発芽し、成長してくれました。

成長した苗は試験管から取り出して、ポットに移植。

今こんな感じで育っています↓

救えたといっても未熟な種から出てきただけあってあまり勢いがないですね

ただ、よくよくみると新芽も成長してきてるんです!

この実生だけではなく、部屋の植物はこの時期からだんだん芽が動き始めます。

 

大寒にも関わらず春が感じられていい日になりました♪

 

 

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落果した実の種子救出 - 家の庭で品種改良! (goo.ne.jp)

落果した実の種子 なんだかんだ成長中 - 家の庭で品種改良! (goo.ne.jp)

 

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