家の庭で品種改良!

庭でみかんの品種改良やってます

小粒種子ブンタン 寄せ接ぎ成功

2021年07月26日 21時24分26秒 | カンキツ
いよいよオリンピックが始まりましたね。
こんな時期に開催するのかよ、、と始まる前はぐちぐち言ってしまいましたがやはり選手の姿を見ると励まされるものですね
僕も負けてられないなぁと自らを鼓舞したものの、植物育種は一日二日でどうにかできるものではなく、ひとまずブログをしっかり更新することを誓いました笑

さて、今月の頭に、小粒種子から発芽したブンタンを寄せ接ぎしましたが、成功したいくつかの苗の伸長が始まりました!



いくつか、といっても伸長し始めたのは2本だけなのですが、このように一気に枝が伸びてきました!
よくよく見るともうすでにトゲがついています

寄せ接ぎをした後、今までは根を切り落としていましたが、根を切り落としたがために倍数性を確認できなかったということが何度かあったので、今後は写真のように根を付けたままにすることにしました。ちょっと不格好ですね…笑

まだ暑い日は1か月くらい続きます。夏の間にどれぐらい枝が伸びてくれるか楽しみです。
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シキキツ×マメキンカン ちょっと増えました

2021年07月21日 22時47分02秒 | シキキツ×マメキンカン
3年目にしてようやく交配に成功したシキキツ×マメキンカン
4つの実を収穫したところ、ほとんどが多胚の種子でしたが、なんとか4つの単胚の種子を得ることができました。

まだ10個ほど木に残っていたのですが、今日それらを収穫。
採種したところさらに10つの単胚の種子を獲得し、合計で14個になりました

今日新しく獲得した単胚の種子がこちら↓



先日は4つ収穫して4つ、今日は10個収穫して10個単胚の種子を得ていることから察するに、大体一つの実に一つくらいは単胚の種子が入っていそうですね。


ちなみに先日獲得した4つの種子は発根を確認後、セルトレイに移植を行いました。



多胚の種子であっても、低確率で交雑した胚が発芽することがあるため、単胚の種子の種子と同様に、発根を確認後セルトレイに移植しています。
このサイズのセルトレイだと、狭くて不憫ですが、数を稼ぐためにはしょうがないですね。
双葉が展開し落ち着くまでは、セルトレイの中で我慢してもらいます

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ついに、、、

2021年07月15日 20時53分29秒 | シキキツ×マメキンカン
うちの家の近所に果物に結構力を入れているスーパーがあって、学校帰りにそこに寄るのが毎日の楽しみだったりするのですが、先日、そこでシークワーサーを見つけました。7月はまだ晩生の河内晩柑が出回っている時期。超晩生の品種と、ある意味超極早生といえるシークワーサーが並んで売られているのを見て、なんだかんだ国内産カンキツは露地ものであっても一年間出回っているんだなぁと感動しました笑
とはいっても、シークワーサーは香酸柑橘。甘いミカンが出回るのは超極早生の9月ごろから。7~9月のギャップを埋めてくれる品種ができたらいいなぁとの思いから、四季咲き性に注目した交配に興味を持っています。

さて、今日はそんな四季咲き性を持つシキキツの話。
シキキツの話が最後に出てきたのは2月ですね。
マメキンカンを母親にシキキツと交配した実から採種をしたという話でした。
マメキンカンは多胚性品種であるものの、胚の数は比較的少なく、単胚の種子が得られることが時々あります。
それに期待していたのですが、ついに交配した実からは単胚の種子は得られませんでした。

マメキンカンは普通の品種と違いかなり特殊な形態を持ちます。
開花期に関してはマメキンカンと開花期が一致するのはシキキツだけ。そんなわけでシキキツを交配相手として選択しましたが、両品種とも多胚性。交雑胚を得ることは困難を極めます。この交配は3年ほど取り組んできましたが、色々と壁がありまだ一度も成功したことがありません。

基本的に交配ではマメキンカンを種子親に使っていました。以前調べた際、マメキンカンの方が胚の数が少なく、マメキンカンを種子親に使ったほうが交雑胚の獲得確率が高いと考えたからです。しかし去年はマメキンカンの開花が遅れたせいでそれがかなわず、シキキツを種子親に使う交配になってしまいました。

毎年のように交雑胚は得られないだろうなと思いながら、今日その交配を行った実の収穫&採種を行ったのですが、なんと、その中から単胚の種子を得ることができました!しかも4つも!!
その写真がこちら↓



これがシキキツの実。
まだ10個ほど木に残っています
そしてこちらが単胚の種子!↓



間違いなく単胚の種子です!!!!!!
マメキンカンを種子親に使った交配では花が小さく確実性が低かったのですが、シキキツは一般のカンキツのように花が大きく、交配も容易であるため、今回得た種子も高い確率で交雑胚だと思われます!取り組み始めて3年、ようやく種子を得ることができました♪


気になるのはなぜシキキツから単胚の種子が出てきたか、です。
以前調べた時は間違いなく一つの種子からたくさんの胚が出てきました。
一つ可能性として考えられるのが、以前調べた実は春に実った実であったことです。
シキキツは四季咲き性を持ち、春と夏に花を咲かせます。
また、多胚性カンキツの胚の数は開花時期の温度が高いほど少なくなるという報告を見たことがあります。
だとすれば、春に実った実の胚は多く、夏に実った実の胚は少なくなるはずです。

今まで、絶対にマメキンカンを種子親に使った方がいいと信じ込んでいただけに、解決方法が交配親をチェンジするだけだったということにはちょっとショックを隠し切れません笑 久しぶりに交配の難しさと面白さを感じた一日でした。
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バジル 続々と

2021年07月06日 17時02分54秒 | バジル
最近、バジルにハマっていて、メルカリでちょっと変わったバジルを見つけてはポチポチしまくっています笑

昔は変わった植物を買うのはもっぱらヤフオクでしたが最近はメルカリばかり。
ヤフオクと違って送料込みで表示してくれるのがいいですよね。
履歴がバジルばかりになってきました笑

そんなかんなで集めたバジルがこちら↓



手前右からレッドボウル・アフリカンブルー・レモン・ブッシュ。
後ろの列に行ってシナモン・レタス・ホーリー・レッドルビン・ダークオパール。

品種によって形態が全然違うので、何時間見ても見飽きません笑
まだ品種によっては蕾が形成されていないので交配はもう少し後になりそうですが、花が咲き次第順々に進めていくつもりです♪
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カンキツ 寄せ接ぎ

2021年07月05日 01時39分02秒 | カンキツ
皆さんこんにちは、ずいぶんご無沙汰してしまいました。

最近は雨がすごいですね、
雨、雨、雨…生乾きの洗濯物がどんどんたまっていきます
昨日は特にひどくて、激しい雨に打たれたバジル葉が傷んで透明になってました…汗
てっきり梅雨の延長かと思っていましたがさすがに長すぎますよね、、、?
もう7月…そろそろ止んでほしいものです。


さて、バジルのことやらぶどう棚のことやら、ブログに各ネタが溜まりにたまっているのですが、それは後ほど書いていくとして、ひとまず今日やったことをまとめます。

今日は、実生苗のカラタチへの寄せ接ぎを行いました!
接いだ苗はブンタンの小粒種子実生とメロゴールドの実生。
ちょっと早いかと思いましたが、暑すぎず寒すぎず良い時期なのでまとめて接ぎ木をしちゃいました



いままでは実生の根に土がついたまま寄せ接ぎしていましたが、写真のように根の土を取り払ってティッシュで巻いておくだけでも特に問題なさそうなので、今回は土を取り払うスタイルでやってみました。ティッシュが常に濡れているように気を使わなければなりませんが、ずいぶん寄せ接ぎの作業が楽になり成功率も上がります。

この時期であればだいたい2週間くらい経てばしっかりと癒合します。さぁ6苗のうち何苗が成功するかな。
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