今年は異常なほどにカンキツの開花が早かったですが、寒い日も続き長いこと開花が続きました。
いつもは平日朝にバタバタと行っている交配ですが、今回はGW期間に落ち着いて行うことができました。
せっかくなのでどのように交配をやっているか、ここにまとめようと思います。
(以前、アブラナ科の交配をやっている方に交配の方法を教えてもらったことがあり、カンキツもその方法を応用する形でやっています。もしかするとカンキツでは違う方法を取るのかもしれませんのであくまでの参考までに…)
交配は①除雄②交配の二つのプロセスに大きく分けられます。
除雄は名前の通り自家受粉を防ぐためにあらかじめおしべを取り除く作業で、開葯するまえの蕾の段階で行います。
タイミングは開花前ギリギリ。早すぎると蕾が小さすぎて作業が難しく、遅すぎると開葯してしまいます。
また、花弁が開き始めるころには開葯していたりもするので注意が必要です。
だいたいこれぐらいの状態の蕾に対して、次ははさみで葯を取り除いていきます。
このように、私は花弁を切り、葯が見えるようにしたうえで葯を切り取っています。
(はさみは、鼻毛を切るやつを使っています笑。なんだかんだでこれが一番いい、、)
除雄が終わると、こんな感じで柱頭が飛び出します。この時点で交配をしてもよいのですが、私は一日まって、開花したであろうタイミングで交配をしています。
↓こんな感じのタイミングで交配。花弁が開いています。
交配がおわったら、袋をかけて他の花粉がつかないようにします。
私は果実袋をかけていますが、しっかり止めないと風が強い日には飛んで行ってしまうので注意が必要です…
こんな感じで今年は3組み合わせほど行いました。
さぁ、うまくいくでしょうか、、、