J@Dの備忘録

おっさんの備忘録
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今日の夕食(天玉そば@富士そば 阿佐ヶ谷店)

2022年12月28日 | 食べ歩き(うどん・そば)


官庁御用納めの日の今日は曇りのち晴れ。今朝は上空にちぎった綿を敷き詰めたような雲が広がっていて、雲の合間から暗い空が顔を覗かせていた。今朝の気温は2℃で、ここ数日の冷え込みが少し緩んだような陽気である。冷たい西よりの風が吹いていて、風がヒンヤリと感じられた。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。日野駅から乗った電車は、隣駅の豊田始発ということもあるが、車内は回送電車のようにほとんど人がいない。席に座っていると、電車が途中の駅に着くたびに冷たい空気が車内に流れ込んできて、なかなか寝付けなかった。新宿に到着するまでには車内のシートは埋まったものの、通勤客よりも行楽客の方が多いように見える。新宿駅に到着すると駅構内はスキー板やスーツケースを持った行楽客が行き交っていた。

地下道を歩いて職場に着くと、窓から外を見渡した。薄暗い東京の市街地の上空には日野で見たような雲の塊を敷き詰めたような空が広がっている。東の地平線付近は雲が切れていて、雲の下に朝焼けで赤く染まった空が広がっていた。西の地平線付近には雲の下に山々の稜線が垣間見えている。西の空に広がる雲の隙間からロゼ色に染まった空が顔を出していた。
午前中に雲が西から東に流れて行って、西の空から青空が広がってきた。日中はほぼ快晴で、上空には青空が広がった。昼間の最高気温は12℃で、北よりの風が吹いている。燦々と降り注ぐ日射しの温もりが感じられるものの、空気が乾燥していて、キリっと絞ったように冷たく感じられた。上着を着ていても、肌寒く感じられるような陽気である。午後になって南よりの風が吹いてきた。

夜、仕事を終えて職場を出た。仕事納めの日は久しぶりに独り呑みをしたい気分だったが、新宿駅西口にある飲食店はどこも混んでいて、一人でちびちび飲めるような雰囲気の店は無い。場所を変えるつもりで、新宿駅から中央線快速電車に乗った。
中野で降りるつもりだったが、ぼうっとしていて、気が付くと、電車は阿佐ヶ谷駅に到着している。仕方ないので、阿佐ヶ谷駅で電車を降りた。

駅の周囲をぶらぶらと歩いて見たが、既に営業を終えている店もあれば、酔客で混み合っている店も多い。阿佐ヶ谷駅南口のロータリー前に蕎麦屋「名代 富士そば 阿佐ヶ谷店」がある。ちょっと当てが外れた気分だが、このまま歩き回っていても仕方ないので、今日はこの店で夕食を食べて帰ることにした。


店に入ると、右手に券売機が2台設置されていて、ここで食券を購入する。


券売機で食券を購入すると、店の奥にある厨房のカウンターに進んだ。
店内は入口から見て右手に厨房があり、左手にテーブル席とカウンター席が配されている。奥に4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が1卓置かれており、店の中央には足の高いテーブルの中央に仕切板を付けてカウンター席とした6人掛けのテーブル席が2卓配されている。窓際と左手の壁に面して、カウンター席が10席設けられていた。

厨房のカウンターの券売機側には天ぷらを並べたショーケースがある。ショーケースの中には天ぷらと春菊天、紅生姜天、コロッケ、磯部ちくわ天、いか天が並べられていた。
カウンターの左側に廻る。手前には重ねられたトレーが置かれていて、その奥に注文カウンター兼配膳口がある。ここで食券を並べて料理を注文した。注文したのは「ミニ赤富士丼セット」「生玉子」「トッピング天ぷら」である。「ミニ赤富士丼セット」には「かけそば」が付いているので、この「かけそば」に「生玉子」「トッピング天ぷら」を載せて「天玉そば」にした。

注文カウンター兼配膳口の左脇にはそば湯のポットが2つ置かれている他、ブラックペッパーグラウンドとこいくち醤油、七味唐辛子、中濃ソースが入ったケースが置かれている。このケースの奥に給水器が設置されている。
半券を持って、窓際のカウンター席に腰を下ろした。カウンターテーブルの上には棚が設けられていて、ホワイトペッパー(パウダー)と七味、箸、楊枝、紙ナプキンが置かれている。

やがて、半券に書かれた番号が呼ばれたので、再び注文カウンター兼配膳口に進んだ。トレーの上には「天玉そば」と「ミニ赤富士丼」が載せられている。トレーを持って給水器の前に進んだ。給水器の下には重ねたコップを並べた棚があり、ここでコップを1つ取ると、給水器で冷水を注ぎ、お冷やをトレーの上に載せると、座っていたカウンター席に料理が一式載ったトレーを運んだ。


さっそく箸と紙ナプキンを1枚取ると、最初に「天玉そば」から食べることにする。「天玉そば」は関東風の濃いダシに浸かった蕎麦の上に大きな天ぷらが1つ載せられていてワカメ、刻みネギが載せられている。丼の隅には生玉子が落とされている。


ダシがたっぷりと絡まった蕎麦をすすった。ダシの旨味に刻みネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっている。ワカメのふんわりとした食感が蕎麦にボリューム感を与えている。
天ぷらをダシに沈めて、ダシをたっぷりと吸わせると、天ぷらを箸で崩して蕎麦と一緒に食べる。天ぷらはタマネギとニンジン、春菊のかき揚げ天で、ダシを吸った天ぷらはジューシーで美味しい。ニンジンやタマネギの食感が麺と絡まって、食感に変化をもたらしている。

途中でダシに浮かぶ生玉子を崩して、蕎麦をすする。ダシの旨味と玉子の甘みの相乗効果で、再び蕎麦に変化が生まれた。天ぷらの食感も相まって、なんとも美味しい。気が付くと、丼の中の蕎麦はほとんど無くなってしまった。
ここで、「ミニ赤富士丼」を食べる。「ミニ赤富士丼」は小さなお椀にご飯を盛り、海苔を1枚敷いて、辛味スパイスの味噌ラージャンと一味唐辛子が混ぜ合わせられた豚スライス肉を盛り、温玉を添えて刻みネギを散らした丼である。


肉を頬張りながら、ご飯をかき込む。肉は旨辛の味付けで、ピリッとした辛味が食欲をそそる。温玉を絡めると、温玉の甘みに肉が絡んで、箸が止まらない。刻みネギの食感がアクセントになっていて、なかなか楽しめる逸品である。あっというまに丼が空になってしまった。
「ミニ赤富士丼」を食べてしまうと、最後に蕎麦の入っていた丼を傾けて、ダシを飲み干した。丼が空になると、コップに残ったお冷やも飲み干して完食。美味かった。

食器を返却口に返すと店を出る。西の空には痩せた半月が浮かんでいる。ロータリーにはパトカーが数台停まっていた。
阿佐ヶ谷駅から電車に乗って帰宅の途につく。車内は混んでいて、電車が立川に着くまでに座ることが出来なかった。

電車が日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。甲州街道沿いに歩きながら空を見上げると、上空にはオリオン座などの冬の星座を構成する星々が煌めいている。風が冷たく感じられた。

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今日のランチ(軟骨ソーキそば&タコライスSET@PAIKAJI TERRACE(パイカジテラス))

2022年10月01日 | 食べ歩き(うどん・そば)


10月初日の今日は晴れ。今朝は8時に起きるつもりだったのだが、カーテンの窓から漏れる光に目が覚めて、時計を見ると既に10時を廻っていた。あわてて起床してカーテンを開けると、太陽の光が室内に流れ込んできて部屋が明るくなった。
窓を開けて空を見上げると、上空には青空が広がっていて、大きな綿雲が散りばめられたように浮かんでいる。北よりの風が吹いていて、空気が心地よく感じられた。強い日射しが降り注いでいて、陽光が熱いくらいに感じられる。今日も暑くなりそうである。

日中は晴れて、上空には青空が広がった。午前中に浮かんでいた雲は東の方に寄せられたようにして、強い日射しが降り注いでいる。昼間の最高気温は28℃で、多摩地域では1週間連続の夏日となった。湿度が低く、乾いた北よりの風が吹いていて、カラリとした暑さである。
今日のお昼は外で食べることにした。自宅を出ると、電車に乗って立川に出る。 10月スタートは季節外れの暑さで、Tシャツ1枚で出かけたのだが、外を歩いていると、汗だくになってしまい、汗拭き用のタオルが手放せない。

立川駅の改札を抜けて駅南口に出ると、ペデストリアンデッキからいろは通りに降りて、国立方面に向かって歩いていく。先日、「こく旨豚しゃぶぶっかけ」を食べたうどん屋「丸亀製麺 立川南口店」の隣で、同じビルの1階に沖縄料理店「PAIKAJI TERRACE(パイカジテラス)」がある。今日はこの店に入ることにした。


入口左手にアルコール噴霧器があるので、ここで手指を消毒すると店内に入る。店内は入口から見て左手手前にカウンター席が6席配されている他、水槽の奥に4人掛けのテーブル席が5卓と2人掛けのテーブル席が1卓配されている。店の外にはテラス席が設けられていて、4人掛けのテーブル席が3卓設けられている他、店の奥には6人掛けのテーブル席が1卓設けられた個室が2室と、2人掛けのテーブル席が1卓設けられた個室が1室設けられていた。
店員の案内にしたがって、4人掛けのテーブル席に座った。卓上にはコールボタンが1個設置されているだけである。席に座ると、冷たいおしぼりとメニューが運ばれてきた。

おしぼりで顔と手を拭き、さっそくメニューを眺める。


ボードに挟まれたメニューは3枚あって、1番上にランチメニューが掲載されている。ランチメニューは「OKINAWA SET」「OKINAWA SOBA」「TACO RICE」と平日限定のSETメニューで構成されている。


次のページはカフェメニューとなっている。「TEA」「CAFE」「SOFT DRINK」「OKINAWA'S SMOOTIE」「BLUESEAL ICECREAM」「SWEETS」で構成されている。


最後のページは「SIDE MENU」「ALCOHOL MENU」となっている。「ALCOHOL MENU」は「DRAFT BEER」「HIGH BALL」「CRAFT BEER」「NON-ALCOHOLIC BEER」「SOUR&CHUHAI」「FRUIT WINE」「AWAMORI」で構成されている。


店員を呼んで料理を注文する。どれを選ぶか悩んで、「OKINAWA SET」の中の「軟骨ソーキそば&タコライスSET」を注文することにした。
ところが、注文して、あらためてメニューを見ると、このセットの「軟骨ソーキそば」と「タコライス」はそれぞれハーフサイズとなっている。「タコライス」はともかく「軟骨ソーキそば」はレギュラーメニューで食べたかったので、慌てて店員を呼んで、料理を注文し直そうとした。しかし、「タコライス」は既に取り消せないとのことだったので、「軟骨ソーキそば」のサイズをレギュラーにしてもらうことにした。

料理の注文を終えると、店員に「ドリンクはお冷やでいいですか?」と聞かれて頷くと、氷の浮かべられた冷水の入ったグラスが運ばれてきた。
しばらくして、料理が一式載せられたトレーが運ばれてきた。トレーの上にはレギュラーサイズの「軟骨ソーキそば」とハーフサイズの「タコライス」、コーレーグースー、紅ショウガが載せられている他、箸とスプーンが添えられている。


まずはお冷やで喉を潤すと、さっそく箸を取って「軟骨ソーキそば」を食べることにする。


「軟骨ソーキそば」の麺は太麺で、澄んだ薄い土色のスープに浸かっている。麺の上には軟骨スペアリブが2枚と薄切りのカマボコが2枚載せられていて、万能ネギが彩りを添えている。


まずは麺を食べる。麺は沖縄県糸満市西崎製麺所から毎日空輸される特製沖縄そば麺を使用しているとのこと。ちなみに麺の量はレギュラーが180g、ハーフが90gとなっている。ちなみにラージにすると270gとなる。
独特の食感の麺は小麦の豊かな味わいと歯応えが感じられる。麺にはスープがたっぷりと絡まって口の中に入ってきた。ちなみにスープは25種類以上の食材を8時間以上煮込んだ豚骨スープと鰹節を中心とした魚介スープのWスープとのこと。あっさりとした味わいのスープの中に旨味が詰まっていて美味しい。

麺を食べながら麺の上に載せられたスペアリブにかぶりつく。コラーゲンたっぷりのスペアリブはとろとろとした舌触りに、赤身の肉がホロホロと口の中で崩れるように軟らかくて美味しい。スープをたっぷりと吸って、ジューシーな味わいである。薄切りのカマボコは白身の魚の甘みが感じられて美味しい。スペアリブと蒲鉾を交互に食べながら麺をすすった。
途中で、紅ショウガを投入する。


赤い紅ショウガの辛味が麺にアクセントを与えていて、美味しい。生姜の歯触りにネギのシャキシャキとした歯触りがアクセントになっている。
コーレーグースーも少し入れてみた。


沖縄県産の唐辛子を沖縄の泡盛に漬け込んだ調味料のピリッとした辛さが美味しい。独特の香りが鼻腔に広がるのを感じながら、麺をすすった。
麺をあらかた食べ終えたところで、タコライスを食べる。木の平皿に盛られたタコライスは16品目の食材をふんだんに使用したスタンダードなタコライスとのこと。


ご飯の上に牛挽き肉の肉味噌とトマトベースのサルサを載せて、その上にちぎったレタスと刻んだタマネギ、トマト、千切りにした玉子焼きと紫キャベツが盛られていて、ナッツが散りばめられて、チェザーチーズと粉ソースが振られた上に、チーズソースがかけられている。


タコライスはスプーンで食べる。まずはスプーンで全ての具とライスをかき混ぜて、口に運ぶ。ピリ辛のサルサソースに肉味噌の旨味が加わって、旨辛で美味しい。フレッシュな野菜のシャキシャキとした食感にナッツのカリッとした食感がアクセントになっている。チーズのコクが全体を全体をまとめ上げていて、スプーンがとまらない。あっと言う間に皿が空になってしまった。
最後に軟骨ソーキそばの丼を持ち上げ、スープを飲み干して完食。美味かった。満足である。

グラスに残ったお冷やを飲み干すと、店員に声をかけて席を立つ。店の入口脇のレジに進んで代金を支払うと、店を出た。
暗い店内から外に出ると、日射しで目がくらくらするように明るい。食後ということもあって、身体が熱くなっている上に、気温も高くて額から汗が滴り落ちた。

立川駅北口に出て、ビックカメラ立川店に寄った後、帰宅の途につく。家に着くと、予定していた作業を始めた。
しばらく作業に没頭していると、いつの間にか、日が傾いて空が暗くなってきたようである。気が付いたときには既に夜も更けていた。

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今日の夕食(トマたまカレーうどん@丸亀製麺 ミーツ国分寺店)

2022年08月19日 | 食べ歩き(うどん・そば)


今日は晴れ。今朝は上空に青空が広がっていて、綿をちぎったような雲が撒き散らされたように浮かんでいた。東の空に昇ってきた朝日が雲を透かすように射しこんでいて、空が眩しく見える。今朝の気温は22℃で、めっきり朝晩が涼しくなった。湿度は高いものの、西よりの風が爽やかに感じられる。団地の草むらからは虫の音が聞こえていて、秋の足音を感じるような朝となった。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。電車に乗って新宿駅に到着すると、上空の雲は少なくなっていて、スッキリとした青空が広がっている。その代わり日射しが強くなってきていて、地上を歩いていると日射しが肌を焦がすように熱い。ただ、北よりの風が涼しく感じられて、心地よかった。街路樹の木々の茂みの中からはセミの鳴き声がうるさいほどに聞こえる。職場に着いて窓から外を眺めると、西の地平線付近には雲がかかっているものの、山々の稜線の青いシルエットがくっきりと見えていて、雲の中から富士山の頂きが浮かんで見えた。

日中は雲が多いながらも晴れて、上空には青空が広がった。秋晴れのように強い日差しがたっぷり降り注ぎ、空気はカラッとしているものの、厳しい暑さである。昼間の最高気温が33℃で、3日連続の真夏日となった。湿度が低く、太陽が雲に隠れて日が陰ると、強い南よりの風が爽やかに感じられる。木々の茂みの中から聞こえるセミの鳴き声が残り少ない夏を惜しんでいるかのように、ひときわ大きく聞こえた。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。仕事を終えると、職場を出て新宿駅に向かった。週末ということもあって、新宿駅西口はかなり混みあっている。先日、国分寺で夕食を食べたときにうどんを食べようとして、入店をあきらめたうどん屋「丸亀製麺 ミーツ国分寺店」に行ってみることにした。丸亀製麺のうどんは先日も食べたが、だいぶ朝晩が涼しくなってきたので、温かいうどんも試してみてもいいだろう。そう考えると、新宿駅から中央線快速電車に乗って国分寺駅に到着した。電車を降りて改札を抜けると、駅北口にある駅直結の商業施設「ミーツ国分寺」1階にあるうどん屋「丸亀製麺 ミーツ国分寺店」に入店する。


店に入ると、入口中央にアルコール消毒液が置かれているので、これで手指を消毒すると店の奥に進んだ。店内は入口から見て右手に厨房が有り、手前から注文口、天ぷらコーナー、レジ、返却口と並んでいる。注文口で、トレーと天ぷら用の皿を取って、注文カウンターの上に掲げられたメニューを眺めた。
注文したのは期間限定メニュー「トマたまカレーうどん(得盛)」である。先日と同様、ご飯もののメニューが掲示されていないので、店員にライスを注文できるか聞いて、ライス(大)を注文する。注文口で「トマたまカレーうどん(得盛)」と「ライス大」を受け取ると、天ぷらコーナに進んだ。

天ぷらコーナーに並ぶ天ぷらの中で、これまでに食べたことの無い「さつまいも天」を試してみることにして、1個天ぷら用の皿に載せ、レジに進む。スマホアプリを起動させると、クーポンを表示させ、レジで代金をWAONで支払った。ちなみに立川南口店ではnanacoが使えたのに、この店では使えないという。同じチェーン店なのに支払い方法が異なるのは面倒な話だが、この店が入居している商業施設「ミーツ国分寺」による可能性がある。
支払いを済ませると、店内の空いているカウンター席に料理を運ぶ。


店内は入口から見て左手手前にカウンター席が7席設けられている他、その奥に8人掛けのテーブル席が配置されている。テーブル席の中央には間仕切りが設けられている。店の奥にも壁に面してカウンター席が14席設けられている他、スペースの中央に6人掛けのテーブル席が配置されていて、テーブル席の中央には間仕切りが設けられている。
料理の載ったトレーを壁に面したカウンター席に置くと、レジ前に設置された薬味台に向かった。薬味台の中央上には紙コップディスペンサーが設置されていて、1個ずつ取り出すようになっている。紙コップを1つ手に取り、給水栓で冷水を注いだ。

給水栓の右手には棚が設けられていて棚の下には小器の入ったプラスチックケースと刻み青ネギ、天かす、おろし生姜がそれぞれ入った金属製の器、すりゴマが並べられている他、棚の上にはスプーンとフォーク、レンゲ、釜玉用箸、小分けにしたおろしわさびの入った金属製の器、天だれが置かれている。ちなみに給水栓の左手にはテイクアウト用の箸、ビニル袋、弁当用紙の箱等が置かれていた。
前に新宿靖国通り店でカレーうどんを食べたときの経験から、薬味は刻み青ネギだけにすることにした。小器を1つ取ると、たっぷりの刻み青ネギを入れた。更にレンゲを1つ持って席に戻る。

卓上にはだしソースとだし醤油、香七味、やき塩といった調味料の他に箸、楊枝、紙ナプキンが置かれている。紙ナプキンと箸を1つずつ取った。
お冷を少し飲んで喉を潤すと、箸を取ってうどんを食べることにする。ちなみに「トマたまカレーうどん」には「ひと口ごはん」が付くのだが、カレーだしの量に比べてご飯の量が少ないので、これとは別に「ライス(大)」も注文した。その結果、なかなかボリューミーな夕食になってしまった。

「トマたまカレーうどん(得盛)」は味わいの土台には生姜とニンニク、ごま油、カイエンペッパーを据えたカレーに大きめにカットした旬のトマトを角切りにして皮がついたまま投入し、仕上にバターと溶き卵を加えたカレーうどんである。ダシの中にはたっぷりの飴色になったタマネギが入っている。


さっそく、うどんを食べる。極太のうどんにはたっぷりのカレーが絡まって口の中に入ってくる。素材を活かした香りと辛さ、玉子の甘みとトマトの酸味がカイエンペッパーと絶妙なバランスを生み出し、程よいトマトの酸味とまろやかさが味わえる味わい深いカレーである。玉子の甘みとタマネギの旨味がカレーにアクセントを与えていて、とにかく旨い。じんわりとしたスパイシーな味わいで、食べている内に額に汗がにじんだ。
うどんが半分くらいになったところで、薬味の刻み青ネギを全て投入する。


赤褐色のカレーに刻み青ネギの緑が色彩のアクセントになっている。刻み青ネギを箸で軽くかき回すと、再びうどんを食べた。うどんとトマト、玉子、タマネギが一体となったカレーうどんに刻み青ネギのシャキシャキとした食感がアクセントを加えている。後味がスッキリと爽快で、やみつきになるような味わいである。夢中で食べてしまった。
うどんをあらかた食べ終えたところで、天ぷらを食べることにした。

長方形の皿の上にはさつまいも天が鎮座している。


今回もライス(大)を注文してあるので、これに載せてさつまいも天丼にして食べることにした。


さつまいも天をライスの上に載せる。


今回はさつまいも天に天だれを垂らして食べることにする。ところが、薬味台に載っている天だれは残り少なかったので、店員に天だれの追加をお願いしたのだが、これから天だれを作る必要があり、時間がかかるとのこと。仕方ないので、今ある天だれを全てさつまいも天に垂らした。


天だれを垂らしたさつまいも天にかぶりつく。さつまいも天は厚みがあって、しかも大きく、なかなかボリューミーな一品である。ほくほくとした歯応えで、さつまいもの甘みが感じられる。ただ天だれが少ないのが残念だった。仕方ないので、残りのさつまいも天はカレーだしで食べることにした。
となると、「ひと口ごはん」をどうするか。「ひと口ごはん」とライスを一緒にしてもいいのだが、小碗に盛られた「ひと口ごはん」には粉バジルが振りかけられている。


ご飯は同じ米を使用しているのは分かるが、やはり、「ひと口ごはん」とカレーだしとの組み合わせも試しておきたいところだ。
そこで「ひと口ごはん」にカレーだしをかけて食べることにした。レンゲでカレーだしをたっぷりと「ひと口ごはん」にかける。


カレーだしとご飯の組み合わせもまた美味しい。固めに炊かれたご飯は一粒一粒の米がカレーだしをたっぷりとまとって口の中に入ってくる。弾力のある食感にカレーの旨味と辛味が絶妙に絡み合い、バターと玉子の甘みが隠し味のように効いていて、いくらでも食べられてしまう。あっと言う間にご飯が無くなった。
残ったカレーだしに食べかけのさつまいも天を入れ、更に残りのライスをうどんの丼に全て投入した。ご飯とカレーだしをレンゲでよく絡ませると、まるでカレーリゾットのようになった。これをレンゲで掬って口に運ぶ。ほのかに温かい米粒にカレーだしがたっぷりと絡んで口の中に入ってくる。

カレーだしをたっぷりと絡ませたさつまいも天は芋の甘さにカレーの旨味が加わって、食べ応えが増した。さつまいも天を貪るように食べて、カレーリゾットと化したライスをひたすらレンゲでかき込む。あっと言う間に丼は空になった。最後に紙コップに残ったお冷も飲み干す。美味かった。満腹である。
食器の載ったトレーを店の奥にある返却台に持って行くと、帰り支度をして店を出た。

再び国分寺駅の改札に入り、中央線下りホームに降りると、通勤快速電車の待ち合わせのために快速電車が停まっていた。混雑を避けて快速電車に乗り、帰宅の途につく。日野駅に到着して電車を降りると、改札を抜けて駅の外に出た。
夜、上空には澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いているのが見えた。南よりの風が吹いていて、湿度が高いものの、風が涼しい。団地の草むらからは秋の虫が鳴いているのが聞こえた。

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今日の夕食(こく旨豚しゃぶぶっかけ@丸亀製麺 立川南口店)

2022年08月10日 | 食べ歩き(うどん・そば)


今日は晴れ。今朝は上空に薄い雲がたなびいているものの青空が広がっていて、朝日が眩しい。今朝の気温は28℃で、2日連続の熱帯夜となった。外は湿度が高く、南よりの風が吹いている。日射しはまだ弱いものの、既に朝から蒸し暑く、風がムシッとしていてうだるような暑さである。木々の茂みの中からはセミの鳴き声が聞こえていた。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。日野駅から電車に乗って新宿駅に到着すると、上空は既に明るくなっていて、空の青みが増している。強い日射しが降り注ぎ、職場に来るまでにたっぷりと汗をかいた。職場のあるフロアから東京の市街地を見渡すと、西の方角に富士山と山々の青いシルエットが見えている。富士山には雲がかかっていた。

日中は上空の雲が増えてきたものの、青空が広がっていて強い日差しが照り付けていた。午前中から気温がグングンと上昇し、昼間の最高気温は35℃と、2日連続の猛暑日となった。湿度が高くて、強い南よりの風が吹いている。
外に出ると、灼熱のような日射しが降り注いでいて、熱風のような南よりの風が吹いていた。風で街路樹の木々が大きく揺れているものの、涼気は全くなく、まさに酷暑といった陽気である。今日も危険な暑さの1日となった。

今日は夕食を食べて帰ることにしている。明日は山の日でお休みなので、たまには独り呑みもして帰ってもいいかなとは思うのだが、連日のように東京の新型コロナウイルス感染症の新規感染者が発生していることを考えると、居酒屋で夕食を食べることはあっても、酒を飲もうという気にはならない。
仕事を終えると、職場を出て新宿駅に向かった。新宿駅周辺はかなり混んでいるので、混雑を避けて立川で食べることにして、新宿駅から中央線快速電車に飛び乗った。電車は少しは空いているかと期待していたが、やはり今日もかなり混んでいた。立川駅に着いたところで電車を降りる。

改札を抜けると駅南口に出た。ペデストリアンデッキからいろは通りに降りると、国立方面に向かって歩いていく。2つめの右手に折れる角の脇のビルの1階にうどん屋「丸亀製麺 立川南口店」がある。


この店は6月29日にオープンした店で、いろは通りを挟んでグランデュオ立川の下部にある商業施設「サザン」1階にあるうどん屋「はなまるうどん 立川駅南口サザン店」と目と鼻の先にある。今日はこの店に入ることにした。


店に入ると、右手に設置された台の上にアルコール消毒液があったので、これで手指の消毒を済ませて店の奥に進んだ。入口からみて右手に厨房があり、左手にカウンター席が設けられている。厨房は手前から注文口、天ぷらコーナー、レジ、返却口と並んでいる。注文口でトレーと天ぷら用の皿を取って、注文カウンターの上に掲げられたメニューを見る。


横長のメニューの右手には定番のメニューが掲出されており、左手には季節限定メニューが記載されていた。


注文したのは季節限定メニュー「こく旨豚しゃぶぶっかけ(得盛)」である。メニューにはうどん以外のメニューが見当たらず、ご飯もののメニューが掲示されていない。店員にライスはあるかどうか聞くと、ライスを単品で注文できると聞いた。ライスのサイズは並か大のどちらかを注文できるとのことだったので、ライス(大)を注文する。注文口で「こく旨豚しゃぶぶっかけ(得盛)」と「ライス(大)」を受け取ると、天ぷらコーナーに進んだ。
天ぷらコーナーに並ぶ天ぷらの中でこれまでに食べたことのない「いわし天」が目に付いた。さっそく1尾取って天ぷら用の皿に載せると、レジに進む。スマホでアプリを起動させるとクーポンを表示させ、レジで代金をnanacoで支払った。支払いを済ませると、店内の空いているカウンター席に料理を運んだ。


ちなみに店内は奥に壁に面したカウンター席が4席設けられている他、奥から6人掛けのテーブル席と10人掛けのテーブル席が設置されていて、その手前に壁と一体化したような7人掛けのテーブル席が設けられており、更に店の外に面する窓際にも3人掛けのカウンター席が設けられている。テーブル席の中央には間仕切りが設けられている。
料理の載ったトレーをカウンターテーブルの上に置くと、レジ前に設置された薬味台に向かった。薬味台の上には紙コップディスペンサーが設置されていて、1個ずつ取り出すようになっている。紙コップを1つ手に取り、給水栓で冷水を注いだ。薬味台の上にはその他にポットに入った天つゆが置かれている。

薬味台の左半分には棚が設けられていて棚の下には小器の入ったプラスチックケースと刻み青ネギ、天かす、おろし生姜、小袋に入ったおろしワサビの入った金属製の器が並べられている。棚の上段には天だれとすり胡麻、キッズ用の小器の入ったプラスチックケース、お子様フォーク、お子様スプーン、レンゲが並べられている。
小器を1つ取ると、刻みネギと天かす、おろし生姜を入れた。更にレンゲを1つ持って席に戻る。

卓上にはだしソースとだし醤油、香七味、やき塩といった調味料の他に箸、楊枝、紙ナプキンが置かれている。紙ナプキンと箸を1つずつ取った。
お冷を少し飲んで喉を潤すと、箸を取ってうどんを食べることにする。「こく旨豚しゃぶぶっかけ(得盛)」は丼に冷水でしめたうどんを盛り、その上からつけだしをかけて、うどんの上に薄切りの豚バラ肉と甘酢で和えた薄切りのタマネギ、水菜、2切れのカットレモンを載せ、マヨネーズが添えられている。


カットレモンを絞り、絞ったカットレモンを紙ナプキン上に退避させると、具を軽くうどんにかき混ぜるようにして、うどんを食べる。レモンの絞り汁とマヨネーズが溶け込んだダシは白っぽく変化して、うどんに絡みつく。冷たいうどんはモチモチとした歯応えで、コシがあって美味しい。酸味が感じられるダシがたっぷりと絡まって、さっぱりとした味わいである。
うどんを食べていると、薄切りの豚しゃぶや水菜、タマネギがうどんに絡まって口の中に入ってきた。特製旨だれを和えている豚しゃぶは水でしっかりと冷やされている。柔らかい歯応えながらもニンニクが効いていて、ガッツリとした味わいで美味しい。甘酢で和えたタマネギはシャキシャキとした食感にジューシーな歯応えが感じられる。水菜のシャキシャキとした食感と鮮やかな緑色がアクセントになっていて、なかなか食べ応えがある。

豚しゃぶが無くなったところで、刻みネギと天かす、おろし生姜を全て投入する。


刻みネギのシャキシャキとした食感と天かすのサクサクとした食感が加わって、また異なった味わいで美味しい。おろし生姜の辛味がサッパリとした味わいの天つゆと合わさって、一陣の清涼感をもたらしてくれる。夢中でうどんを食べてしまった。
うどんをあらかた食べ終えたところで、天ぷらを食べることにした。


長方形の皿に載せたいわし天は銚子港で水揚げされたいわしを使用しているとのこと。小ぶりながらも厚みがあって、ボリューム感が感じられる。


そのまま食べても良かったが、今回はライス(大)を注文してあるので、これに載せていわし天丼にして食べることにした。
ライスはお碗に盛られている。


これにいわし天を載せた。


今回はいわし天にだし醤油を適量垂らして食べることにする。


トロリとしただし醤油が絡みついたいわし天にかぶりつく。夏に旬を迎えるいわしを天ぷらにしたいわし天はカリッとした衣に包まれていて、かぶりつくとサクサクとした歯応えの衣の中にふっくらとした歯応えが感じられる。脂ののったいわしの旨味に甘めのだし醤油が絡まって、食べ応えがあって美味しい。いわし天にかぶりつきながら、ご飯をかき込んだ。
いわし天の尾はちょっと硬かったので、天ぷらの皿の上に退避させたところで、残りのライスをうどんの丼に全て投入した。ご飯とつけだしをレンゲでよく絡ませると、まるで冷やしリゾットのようになった。これをレンゲで掬って口に運ぶ。ほのかに温かい米粒につけだしがたっぷりと絡んで口の中に入ってくる。ほのかな酸味にダシの旨味とさまざまな薬味が口の中で一体となって喉の奥に消えていく。サラサラとして美味しい。

ダシが残りわずかになったところで、ダシを飲み干す。うどんの丼は重く、しかも縁は厚くてダシを飲みづらい。そこで、ご飯茶碗に丼の中の残ったダシを注ぐと、ご飯茶碗を傾けてダシを飲み干し、完食した。最後に紙コップに残ったお冷も飲み干す。美味かった。満腹である。
食器の載ったトレーを店の奥にある返却台に持って行くと、帰り支度をして店を出た。南の空には丸い月が浮かんでいるのが見えた。

立川駅に戻ると改札に入って、中央線下りホームに降りる。特急電車待ち合わせのために停車している電車に乗ると、シートに腰を下ろした。
電車が日野駅に到着すると、改札を抜けて駅の外に出た。上空を見上げると、月が薄い雲に隠れて朧な光を放っている。蒸すような強い南よりの風が吹いていたが、少し涼気が感じられた。

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今日の夕食(海老味噌つけ蕎麦(特)@BONSAI 国分寺店)

2022年08月04日 | 食べ歩き(うどん・そば)


今日は曇りときどき雨。今朝は上空に厚い雲が広がっていて、日射しの無い朝となった。今朝の気温は25℃を少し下回るくらいで、4日続いた熱帯夜から解放されて、少し涼しく感じられる朝となった。湿度が高く、東よりの風がシメシメと感じられる。玄関ポストに投函された朝刊はビニル袋に入っていたので、未明に雨が降ったのかもしれないと思ったのだが、自宅の前の路面は乾いていて、雨が降った形跡はなかった。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。上空の電線には鳥がビッシリと並んでいる。日野駅から電車に乗って新宿に到着すると、職場に向かった。路面には濡れた形跡があって、未明に雨が降ったことを物語っていた。職場に着いて窓から外を眺めると、上空には白いスクリーンのようにガス状の雲が広がっている。景色が薄暗く見えた。

日中は雨が降ったり止んだりの空模様となった。上空には厚い雲が広がっていて、日射しが無く、湿った東よりの風が吹いている。昼間の気温は朝とあまり変わらず25℃前後で湿度が高く、涼しい一日となった。
午後になって南よりの風が吹いてくると、本降りの雨が降ってきた。雨は夕方まで、断続的に降ったり止んだりしていたが、夜、仕事を終えて職場を出ると雨は止んでいた。

今日は夕食を食べて帰ることにしている。今年は土用の丑の日は2回あり、「一の丑」は7月23日だったが、「二の丑」は今日となる。土用の丑の日は「う」がつく食べ物を食べて、無病息災を祈願すると言われているが、先日の「一の丑」の日はうな重を食べたので、今日は別のものを食べようかと考えていた。
とりあえず、今日も新宿駅周辺の混雑を避けて、新宿駅から中央線快速電車に飛び乗った。乗った電車は国分寺駅で後から来る通勤快速電車を待ち合わせるとのことだったので、先日に引き続き、国分寺駅で夕食を食べることにして電車を降りた。

改札を抜けると駅北口に出る。「う」がつく食べ物ということで「うどん」もいいな、とは思っていたのだが駅北口にある駅直結の商業施設「ミーツ国分寺」1階にあるうどん屋は混み合っていて、店に入る気がしない。そこで、駅の外に出ると北口駅前広場に出た。左手に進んで横断歩道を渡ると、正面にある洋菓子店の隣の3階建ての建物の1階に蕎麦屋「つけ蕎麦 BONSAI」の看板が見える。
天気も悪く、また雨が降り出しそうな予感もしたので、今日は「う」がつく食べ物を食べる計画は取り止めて、この蕎麦屋「つけ蕎麦 BONSAI 国分寺店」に入店することにした。


店に入るとすぐ左手に券売機があり、ここで食券を購入する。券売機の右脇にアルコール消毒液が入ったカゴが券売機に貼り付けられている。アルコール消毒液で手指を消毒すると、食券を購入した。ちなみに左脇には紙エプロンが入ったカゴが券売機に貼り付けられている。


店内は入り口から見て左手に厨房があり、厨房を囲むようにカウンター席が6席設けられている他、右手には2人掛けのテーブル席が2卓配されている。カウンター席に座り、食券を店員に渡して、料理を注文する。注文したのは「海老味噌つけ蕎麦(特)」と「豚丼」である。店員に「つけ汁は温かいのと冷たいの、どちらにしますか?」と聞かれたので、冷たいつけ汁を希望した。
カウンターの上には冷緑茶と割スープの2種類のポットと、台ふきんが置かれている。テーブルの上には揚げネギと白ゴマ、特製スパイス、BONSAI特製生姜フルーツ酢、ラー油、一味唐辛子といった調味料のほか、ティッシュボックスとアルコール消毒液、楊枝が置かれていて、更に重ねたコップが並べられている。

コップを1つ手に取り、冷緑茶を注いで、まずは一杯飲み干した。渇いていた喉が少し潤うと、再び冷麦茶を注いで卓上に置いた。
しばらくして、料理が一式載せられたトレーがカウンターの中から出された。トレーの上には蕎麦とつけ汁、豚丼が載せられていて、箸が添えられている。


丼に盛られた蕎麦はそば殻を混ぜ込んだ黒くて太い特注の日本蕎麦で、刻み海苔がたっぷりとトッピングされていて、貝割れ大根が添えられている。ちなみに特盛の蕎麦の量は500gとなっている。


つけ汁はオリジナル調合の鰹・鯖・宗田等の節をたっぷり使用したダシに店オリジナルのカエシをあわせ、大量の鶏皮から取る純度100%の鶏油、数種類の天然スパイスを煎ってから砕いて混ぜた特製スパイス等の調味料を加えた基本の汁に海老ソースと辛味噌を使用しているとのこと。つけ汁の中には鶏肉とタケノコ、ネギが入っている他、たっぷりの干しエビとパセリが少量浮かべられている。


まずは蕎麦を食べる。蕎麦をつけ汁に浸して、蕎麦を口に運んだ。コシのある蕎麦は歯応えがあって美味しい。冷たいつけ汁に冷たい蕎麦の組み合わせが汗だくの体を適度に冷やしてくれる。つるつるとした喉越しで、いくらでも食べられる。
つけ汁の中に入っている鶏肉は脂身が無く、ダシがたっぷりと絡まってジューシーな歯応えで美味しい。タケノコは蕎麦と同じ太さにカットされていて、ネギと一緒に蕎麦に絡まって口の中に入ってくる。海老の濃厚な味わいに辛味噌の辛味がアクセントになっていて、食べ応えがある。深みのある味わいのつけ汁からは海老味噌の香りががつんと香り、干しエビの食感と香りが加わって、結構美味しい。

蕎麦を食べながら、刻み海苔と貝割れをつけ汁に投入し、更に蕎麦をすする。濃厚なつけ汁はサッパリとして美味しいのだが、途中で揚げネギを投入して、少しつけ汁に油を足してみた。つけ汁をたっぷりと吸った揚げネギはサクサクとした食感ながらもジューシーで美味しい。蕎麦に新たなアクセントが加わって、夢中で食べていると、蕎麦の入った丼が空になった。

ここで、「豚丼」を食べる。「豚丼」は小さめの丼にご飯を盛り、ネギを載せてタレをかけ、更にその上に炙った豚バラの薄肉を11枚載せてタレをかけ、白ゴマが散らされている。


丼を左手で持ち上げて、豚バラ肉と一緒にご飯をかき込む。甘辛いタレがかけられた豚バラ肉はカリカリとした食感で、脂が甘い。ネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっていて、食べ応えがある。
途中でつけ汁を少し注いで、雑炊風にして食べる。サラサラとかき込むようにして食べると、あっと言う間に丼は空になった。

最後につけ汁に割りスープを入れて飲み干す。温かいつけ汁は魚介系の風味がする。つけ汁を飲み干すと、お腹も一杯になった。満腹、満足である。美味かった。
コップに残った冷緑茶を飲み干すと、席を立って店を出た。外は霧雨のような雨が降っている。店から駅まで少し急ぎ足で歩いて行った。

国分寺駅の改札に入ると、中央線下りホームに降りる。しばらくしてホームに滑り込んできた電車に乗って帰宅の途についた。
電車が日野駅に到着すると、改札を抜けて駅の外に出た。日野は雨が降っていなかったものの上空には厚い雲が広がっている。空気がシメシメとしてワイシャツがしっとりと濡れていた。時計の針が10時を廻る頃に北よりの風が吹いてきて、湿った風が涼しく感じられる。団地の草むらからは虫の鳴く音が聞こえた。

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