J@Dの備忘録

おっさんの備忘録
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散策@黒川清流公園&神明野鳥の森公園

2024年08月25日 | 散歩


今日は晴れ。今日は10時に起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には雲が多いものの、青空が広がっていて、強い日射しが照りつけている。昨日降った雨で濡れた路面はほぼ乾いていて、濡れた跡も無い。外に出てみるとムシムシとしていて、風に木の枝が揺れていた。
日中は青空が広がった。今日も厳しい残暑の日射しが照りつけていて、肌を焦がすように熱い。昼間の最高気温は34℃で、真夏日となった。湿度が高く、強い南よりの風が吹いている。上空には綿雲の群れがゆっくりと南から北に流れていくのが見えた。風に木々の枝が揺れていて、根元に濃い木陰を作っている。セミの鳴き声が遠くから聞こえていた。

暑いからといって、家に籠もっていれば、身体がなまってしまう。今日は少し地元をカメラを持って散歩してみることにした。一眼レフカメラ「PENTAX K-3 MarkⅢ」交換レンズ「TAMRON AF18-250mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ」を装着して外出する。日なたを歩いていると湿った風が温風のように感じられるが、風が日陰に入ると思いの外、風が涼しい。遠くから壊れかけたおもちゃのようなセミの鳴き声が聞こえていた。
日野駅から電車に乗って隣駅の豊田駅で下車した。駅北口に出ると、線路沿いに日野駅の方面に歩いて行く。黒川清流公園に到着したところで、公園に沿って歩く。


公園と道路の間には清流が流れている。今日は暑いせいか、カモが1羽しかいなかった。


水の中を大きな鯉がゆったりと泳いでいる。


斜面を登って日野バイパスに出ると中央線をまたぐ跨線橋を渡った。跨線橋から80mほど歩いたところに「神明野鳥の森公園」がある。


入口と思える所には看板とベンチが2つほど設置されているだけで、特に何も無く、その先には斜面を下る階段が設置されていた。


公園は日野バイパスと中央線の線路と市道に囲まれた斜面を利用した場所で、遊歩道というほどの歩道でもないが、うっそうとした木々の中に山道のような歩道が設けられているだけである。池も無ければ、観察小屋も無い。いわゆる緑地というような公園である。とりあえずぐるりと廻ってみたが、鳥を1羽も見なかった。


汗をたっぷりとかいたので、休憩を兼ねてお茶をしようと、豊田駅に向かった。

( 今日のドーナツ(アールグレイミルククリームドーナツ@スターバックスコーヒー) に続く )

豊田駅から電車に乗って帰宅の途の着く。日野駅に着く頃には日も大分傾いていて、西の空に広がる雲に隠れようとしていた。


昼間に比べて気温はだいぶ下がっていたが、湿度は昼間よりも若干高くなり、蒸し暑さが増したように感じられる。Tシャツは水をかぶったように濡れていて、汗拭き用のタオルも絞れるくらいに濡れている。家に着くと、風呂に入って汗を流した。ようやくスッキリした気分である。
夜、ゴミを出すために外に出た。外はムシムシとしているものの、少し風が涼しい。空を見上げると、暗い空に細い雲が幾筋もたなびいていて、雲の合間から星が瞬いているのが見える。団地の前庭から鈴虫がうるさいほどに鳴いているのが聞こえた。

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切り通し&谷戸散歩@小野路町

2024年07月24日 | 散歩


今日は晴れ一時雨。今日は夏休を1日取った。昨夜は写真部の例会があり、その後の懇親会で久しぶりとはいえ、だいぶ飲んでしまった。二日酔いにはならなかったものの、起床したのは8時である。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には青空が広がっていて、薄く綿を広げたような雲が広がっている。
ベランダに出てみると、雲を透かすように太陽が照りつけていた。湿度が高く、北よりの風が吹いている。昨夜は3日ぶりの熱帯夜だったこともあって、朝からすでに蒸し暑い。温風のような風が吹いていて、木々の枝を揺らしている。木々の茂みの中からセミの鳴き声が聞こえていた。

今日は久しぶりにデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 MarkⅢ」を持って写真を撮りに行くことにした。最後に使ったのは昨年の1月1日に星を撮りに行って以来なので、もうそれから1年半くらい経っている。かなり思い入れをして買った割にはほとんど使っていないこともあり、このまま放置していたら、カメラにカビが生えそうだ。休みの日はこのデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 MarkⅢ」をなるべく持ち出すことにしている。
レンズは高倍率ズームレンズ「TAMRON AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II」だけを持って行くことにする。とはいえ、広角レンズが無いのも不安である。ペンタックスのデジタル一眼レフに装着できる広角レンズは持っていないので、サブカメラとしてミラーレスカメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ」広角レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を装着して持っていくことにした。

昼前に家を出た。途中のドラッグストアで飲物を買って行く。多摩モノレールの甲州街道駅から多摩センター駅に移動し、多摩センター駅からバスに乗って目的地の町田市北部の小野路地域に向かう。
日中は晴れ一時雨。日野の甲州街道駅を出たときは、上空に雲が多いものの、晴れて青空が広がった。真夏の強い日射しが降り注いでて、じっとしているだけでも暑い。ホームでモノレールを待っているだけでも既に汗だくである。昼間の最高気温は37℃で、6日連続の猛暑日となった。湿度が高く、南よりの風が吹いている。

多摩センター駅に着いてまもなく、北よりの風が吹いてきた。大気の状態が不安定になってきたらしい。にわかに西の空に灰色の厚い雲が広がってくると、稲妻と雷鳴が轟いてきた。
バスターミナルに降りる。バス停でバスを待っていると、やがて辺りが薄暗くなってくると、雨が降り始めた。幸い、バス停のある場所は屋根があったが、風に雨があおられて、屋根の下にも細かい雨が吹き付けてくる。バスがバス停に停車すると、バスに乗り込んだ。

バスに乗ってまもなく、バケツをひっくり返したような雨が降ってきた。視界が水煙で遮られて、対向車線を走る車が水しぶきを上げて走っているのが見える。しかし、バスが走っている内に、だんだんと雨脚が弱くなってきた。目的地である「小野神社バス停」に到着する頃には小雨になっていた。


バス停の近くにある小野路宿里山交流館で束の間の雨宿りをする。雨は1時過ぎには止んだ。


雨がほとんど止んだところで、小野路宿里山交流館を出ると、最初の目的地である「関谷の切り通し」に向かった。小野路宿通りから一歩谷戸の方に入ると、風景ががらりと変わり、かなり山奥に入った気分になる。道を歩いていると、やぶ蚊が容赦なく襲ってくる。虫除けスプレーを持ってくるのを忘れていた。


鬱蒼とした木々の中に山肌をえぐったような「関谷の切り通し」は布田道(ふだみち)と呼ばれ、かつて新選組の近藤勇らが剣術の出稽古のために通っていたといわれている。


「関谷の切り通し」を東に進んで鎌倉街道に出る手前で大犬久保谷戸に出る。谷状の地形の奥まで畑が広がっていた。


雨上がりの谷戸はむせるほどに空気がムシムシとしている。路面はぬかるんでいて歩きづらく、所々に大きな水たまりができていた。このまま鎌倉街道に出るのは目的ではないので、大犬久保谷戸でUターンして、切り通しを抜けて小野路宿通りに戻った。
小野路宿里山交流館まで戻ったところで、交流館脇にある小野神社に参拝することにした。


鳥居をくぐって階段を上ると正面に小野神社の拝殿が設けられている。


小野神社で参拝をする。この神社は小野篁を祭神としている。小野篁は平安時代初期の公卿で、小倉百人一首にも参議篁の名で選ばれた歌がある。小野篁の七代の孫である小野孝泰が武蔵の国司として赴任し、小野路のこの地に小野篁の霊を祀ったことに由来するとのこと。
小野神社を後にして、万松寺谷戸に向かう。雨上がりの路面からは湯気のような白い煙が上がっていた。午前中の暑さで暖められた道路に雨が降って、それが蒸発していくところらしい。


道なりに歩いて行くと、万松寺谷戸に出た。のどかな里山の景色が広がる谷戸は広々としていて、緑の色が濃い。奥に見える丘陵には低い雲がかかっているのが見えた。


万松寺谷戸からハイキングコースを進む。しかし、途中で道に迷ったらしい。不案内な場所で、しかも雨上がりである。道はぬかるみ、所々に倒木もある。軽い気持ちでハイキングコースに入ってしまった自分にひどく後悔したものの、引き返すわけにも行かず、とにかく道なりに歩いて行く。
途中の三叉路を右手に歩いて行くと、途中で歩いていた道がけもの道のようになってきたので、道を引き返して三叉路まで戻り、左手に進む。こんなことを繰り返している内に、かなり体力を消耗してしまった。ようやく奈良ばい谷戸に着くと、雲が多いものの、再び青空が広がっていた。


ハイキングコースから谷戸に出ると、頭がくらくらするくらいに強い日射しが降り注いでいる。雨上がりで湿度も高く、蒸し風呂のような暑さである。疲労困憊で全身から汗も噴き出し、気持ちが悪くなってきた。風が温風のように感じられて、全身から汗が噴出すようである。
持っていたペットボトルに入っていた飲み物を飲み干して、少し休憩する。容赦なく降り注ぐ日射しに身を隠せるような木陰も無く、体力が奪われていくように感じられた。かなり体力的に厳しくなってきたので、奈良ばい谷戸を後にして、帰宅することにした。

近くのバス停に到着すると、帰りのバスを待つ。視界がぼやけて、体がふらふらする。手持ちのペットボトル飲料は既に空になっていて、しかも近くには自販機や店も無い。あと15分ほどでバスが来ると思って待っているのだが、意識が遠のきそうだ。
思わずバス停の近くのガードレールに手を掛けようとして、ガードレールを掴み損ねてしまった。腕時計をぶつけてベルトが外れ、草むらに落ちる。ふらふらした身体を辛うじて支えながら、草むらの中から腕時計を見つけた。これは脱水症状の兆候だなと自分ではわかっているが、どうしようもない。

ひたすらバスを待って、ようやく来たバスに乗り込むと、座席に腰を下ろした。冷風吹出口を自分に向けて涼を取る。猛暑と水分補給を甘く見ていた。なんとか助かった。
多摩センター駅に着くと、多摩モノレールに乗る。空調の効いた車内は涼しく、安心した気分になった。立川南駅で下車するとビックカメラ立川店に寄って、腕時計を修理してもらう。修理した腕時計を腕にはめると、中央線の電車に乗って帰宅の途についた。

夜、ゴミを出すために外に出た。上空には暗い空が広がっていて、薄い小さな雲が所々に浮かんでいる。星が瞬いているのが見えた。

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白旗神社

2023年12月25日 | 散歩


クリスマスの日の今日は晴れ。今日は所用で1日年休を取った。今朝は7時に起床すると、カーテンを開けて窓の外を見た。上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がっていて、朝日が射し込んでいる。自宅で簡単に朝食を済ませると、出かける準備をして外出した。
外に出ると、冷凍庫の中に飛び込んだように全身を冷気で覆われた気がした。吐く息が白く見えていて、風が身を切るように冷たい。氷のように冷たい空気が肺を満たし、鼻の奥が痛いほどに感じられた。

日野駅から電車を乗り継いで小田急線藤沢本町駅に出た。午前中に所用を終えると、あとは帰るだけである。こんなことならカメラを持ってきて、海に行くんだった、と後悔しても仕方ない。藤沢本町駅から歩いて10分ほどの所に、相州藤沢「白旗神社」がある。帰りにお参りをしていくことにした。
正月まで1週間をきっているが、境内はそれらしい準備はされていない。手水舎で手を清めると、後ろを振り返った。参道を挟んで反対側に「源義経公武蔵坊弁慶公之像」と書かれたブロンズ像が設置されている。前に来た時には無かったものだ。


社殿までの石段を昇っていく。


社殿より下がったところに「源義経公鎮霊碑」と書かれた碑が設けられている。


この碑は源義経公没後八百十年を記念して平成11年に建立されたものである。奥州平泉で自害した源義経の遺骸は宮城県栗原郡栗駒町の御葬礼所に葬られる一方、首は腰越の浦の首実検後に海に捨てられた。首は潮に逆流し、白旗神社の近くに流れ着き、里人により洗い清められて、葬られたと語り伝えられる。両地の有志の方々により「御骸」と「御首」の霊を合わせ祀る鎮魂祭を斎行し、碑を建立したとのこと。
石段を上がり、社殿に参拝する。現在の社殿は江戸時代に完成したもので、本殿、弊殿、拝殿を連ねた典型的な流権現造りとなっている。昭和55年7月に大改修工事が行われ、平成16年2月に社殿回廊に高欄が設置されたとのこと。


社殿の右手に「弁慶の力石」がある。


この石は神石とも呼ばれ、この石に触れると健康になり、病気をしないといわれている。石に触ると、冷たくて気持ちよかった。石をなでるようにして、社殿を後にした。
石段を降り、祈祷殿の前に出た。


空には澄んだ青空が広がっていて、日射しが熱いほどに感じられる。白旗神社のパワーをもらった気がした。

( 今日のランチ(肉丼@だんけ) に続く )

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写真展巡り

2023年12月16日 | 散歩


今日は曇りときどき晴れ。今朝は8時に起床した。カーテンを少し開けて窓から外を眺めると、集合住宅の周囲に設置された足場の合間から白い雲が上空に広がっているのが見える。窓は開けていないが、ガラスに冷気が染みこんで、そのまま室内に流れ込んでくるように感じられる。気付くと、足下がヒンヤリと感じられて、カーテンを閉めた。
しばらくして、西の方から雲が切れて青空が広がってきた。日が射して、空が明るくなってきた。

日中は晴れて青空が広がった。ところどころに薄い雲がたなびいているのが見えるものの、日射しが燦々と降り注いでいる。眩しいほどに照りつける日射しを受けて団地の芝生に広がった落ち葉が煌めいて見えた。昼間の最高気温は21℃で、東よりの風が吹いている。外に出てみると、日射しの温もりに風が涼しく感じられた。
午後、出かけるために外出する。南の方から雲が次第に広がってきて、太陽が雲に隠れてしまった。日射しが弱くなってきたものの、昼間の季節外れの暖かさに加えて、湿度が少し高く、少し蒸し暑いくらいに感じられる。上着を着て外に出たのだが、駅に着く頃には上着を脱いでデイパックの中にしまった。

今日は久しぶりに写真展巡りをすることにした。日頃、写真部の例会でお世話になっている写真家の先生が先月30日から今月の24日まで都内のショップで写真展を開いている。これに行くのが目的だが、それ以外のカメラメーカーのショールームの中のギャラリーで写真展を実施しており、これにも行ってみることにした。
日野駅から中央特快に乗って新宿に出た。最初に足を向けたのはOMシステムプラザのギャラリーである。


ショールーム内のギャラリーでは石黒健治氏「【2023 歳忘れ!ワンダーランド】」写真展をやっていて、これを鑑賞した。ギャラリーの外側の壁を使った写真展は「第14回 高校生デジタルフォトコンテスト」受賞作品展の作品が掲げられている。


こういう写真展は無料だし、アマチュア・プロ写真家を問わず、なかなか見応えのある写真を見ることができるので、ときどき足を運ぶようにしている。自分の写真づくりの参考にもしている。
ショールーム内ではアウトレット品のセールをしていた。めぼしい商品はだいたい売られてしまっていたので、ショールームの中を一巡するとショールームを出た。

続いて向かったのは新宿エルタワー28階にある株式会社ニコンショールーム「ニコンプラザ東京」である。


「ニコンプラザ東京」の中には、ニコンが企画する写真展「THE GALLERY」と公募制写真展示会場「ニコンサロン」があり、それぞれで写真展を開催している。写真展「THE GALLERY」では「第71回ニッコールフォトコンテスト入賞作品」展が開催されている。公募制写真展示会場「ニコンサロン」では藤﨑創氏の写真展「犬の星」が開催されていた。
写真展の作品を1つ1つじっくりと見ていると、時間があっと言う間に過ぎてしまう。「ニコンプラザ東京」を出る頃には日没の時間を迎えていた。

JR新宿駅から電車を乗り継いでJR馬喰町駅に着く頃には、日はとっぷりと暮れて、辺りは暗くなっていた。この辺りの土地は全く地理感が無いので、スマホのマップアプリを頼りに歩いて行く。
住宅地の中に灯りが付いている建物があった。


この2階に目的地である「MONO GRAPHY Camera & Art」というショップがある。


このショップでは山口規子写真展「I was there.」を開催している。写真展では先生の写真集を販売しているが、ちょっと高かったので、作品を1つ1つじっくりと見ることにした。作品は全てフィルムで撮影されて、先生が1つ1つ現像されたとのこと。なかなか見応えがあって、とても良かった。
先生にも挨拶をして帰宅の途につく。秋葉原に出ると、電車を乗り継いで日野駅に向かった。駅に到着すると、電車を降りて改札を抜ける。上空には白い綿を敷き詰めたような雲が広がっていた。南よりの風が吹いていて、蒸すような陽気である。昼間の気温を引きずったかのように、空気が暖かく感じられた。

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散歩@武蔵御嶽神社

2023年09月07日 | 散歩


今日は曇りときどき晴れのち雨。今朝は上空に青空が広がっているものの、東の空には雲が広がっていた。朝日が雲を透かすように照りつけていて、薄日が射している。今朝の気温は23℃で湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。ベランダに出てみると、空気がシメシメと感じられるものの、風がほんのりと涼しく感じられる。団地の前庭の茂みの中から虫が鳴いているのが聞こえた。
昨日と今日は夏休消化のため、休みを取った。といっても、特に予定も無く、昨日はスッキリしない空模様だったこともあって、家でゴロゴロしてしまった。今日も特に予定は無いものの、朝早く起きると、インスタントコーヒーを淹れ、朝刊を読みながらのんびりと過ごす。

せっかくの夏休みなので、ちょっとカメラを持って出かけることにした。以前から気になっていた武蔵御嶽神社に行くことにして、御朱印帳をデイパックに入れて家を出る。立川駅から青梅線に乗り換えて青梅駅に到着すると、ここで電車を乗り換えて御嶽駅に向かう。御嶽駅に着いたのは12時45分である。


日中は雲が多い空模様となった。上空の雲の合間から青空が顔を出していて、日が射している。昼間の最高気温は30℃で、真夏日となった。湿度が高めで、東よりの風が吹いている。日射しが柔らかく感じられるものの、風がムシムシとしていて蒸し暑い陽気である。
御嶽駅からはバスに乗って、御岳登山鉄道滝本駅に着いた。


ここから御岳山ケーブルカーに乗って御岳山駅に向かうのである。


滝本駅から御岳山駅までは1km余りの距離だが、標高差は423.6m、最大勾配斜度25度の急勾配を6分程度で結ぶ。ケーブルカーの一番前から見ると、レールがまるで壁を登っているように見える。


ケーブルカーに乗っていると、まるで斜行エレベーターに乗っているように思えた。かなりの急勾配をゆっくりと上に上がっていく。
御岳山駅に到着すると、ケーブルカーを降りて改札を出た。駅を出てすぐ脇が御嶽神社の参道の入口となっている。


参道はうっそうと茂った山の中をゆるやかに登っていくような坂道で、日が陰っていて涼しい。山上は都心より6℃は気温が低いといわれているとのこと。神社に近づくにつれて、次第に坂道の勾配はきつくなってきてきた。坂道を登っていると、全身から汗がしたたり落ちて、水を浴びたようにTシャツがびしょびしょに濡れてしまった。
大鳥居前の広場に到着したのは午後1時40分である。大鳥居の前に手水舎があって、ここで手指と口を清める。


大鳥居をくぐると、最初に随神門が見えてきた。


随神門をくぐり、ひたすら霧の御坂と呼ばれる階段を登っていく。階段の頂上には赤色の拝殿がある。


まずは拝殿で参拝。


拝殿の脇の看板によれば、武蔵御嶽神社の御祭神は櫛真智命(くしまちのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)となっている。パンフレットには廣國押武金日命(安閑天皇)(ひろくにおしたけかなひのみこと)も御祭神になっている。また奥の院には日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られている他、ご眷属として大口眞神(おおくちのまかみ)が祀られているとのこと。
創建は崇神天皇の御代と伝えられている。日本武尊御東征のみぎり、難を白狼の先導によってまぬがれたといわれ、古くより関東の霊山として信仰されてきたとのこと。江戸時代には大久保長安が普請奉行として社殿を改築したとのことである。

続いて左手に進み、神符授与所で御朱印帳に御朱印をもらった。
拝殿の北側には本殿があり、本殿の両脇玉垣(垣根)で仕切られた奥には多くのお社が祭られている。一番奥にある狼を祀る「大口真神社」の奥には奥の院遙拝所がある。


奥の院には日本武尊を祀っているとのことだが、本殿から山道を歩いて片道40~50分かかると宮司に言われて、さすがに腰が引けた。というより足がガクガクしている。遙拝所から参拝することで勘弁してもらうことにした。


「大口真神社」の東北には「常磐堅磐社」(旧本殿)がある。黒漆に鮮やかな彩色が施された建物は現在の本殿が明治10年に建て替えられた際、そのままここに移築されたもので元禄年間の建物という。


拝殿前に戻り、階段を降りて左手に向かった。正面には宝物殿があり、その前に畠山重忠像が置かれている。鎌倉幕府の有力御家人である畠山重忠は武蔵御嶽神社に鎧と太刀を奉納したと伝えられている。
宝物殿は拝観日が土曜日・日曜日・祝祭日となっており、今日は休館日となっている。


しかし、休館となっているはずの宝物殿から小学校の遠足だろうか、生徒達がぞろぞろと出てきた。思わず宝物殿に近づくと、宮司さんが出てきたので、平日は閉館であることを確認する。すると、宮司さんから「拝観料を払ってもらえれば拝観してもいいですよ」と言ってもらえたので、その厚意に甘えて館内を拝観させて頂くことにした。
宝物館は2階建てで、1階は特別企画展「オオカミ信仰とおいぬさま」が展示されていた。展示によると、昔は御嶽にもニホンオオカミが生息していたとのことで、その骨が大事に保管されているとのことである。

2階は鎧兜や刀剣類、馬具などが展示されていた。国宝「赤糸威大鎧<兜、大袖付>」や円文螺鈿鏡鞍など重要文化財など多くの文化財が展示されている。なかなか見応えのある展示品ばかりであった。
宝物館を出ると、神符授与所で拝観料を支払い、本殿を後にした。階段を降りて御岳山ケーブルカー「御岳山駅」に向かう。急な坂を慎重に下りていき、歩いて20分ほどで駅に着いた。


駅前の広場の先にレンゲショウマ群生地がある。急な階段を登っていくと、レンゲショウマが咲いているのが目に入った。レンゲショウマはキンポウゲ科の多年草で、ハスの花に似た淡紫色の花を数個下向きに開く。淡い紫がかった色合いの可憐な花は「夏の妖精」と称されている。御岳山は関東一の群生地と言われ、約5万株が植生する地として知られているとのことである。


レンゲショウマを撮っていると、蚊が飛んできて、あちこちを刺されまくってしまった。今度来るときは虫除けが必要である。
次第に疲労が溜まってきたので、帰宅することにした。上空の雲は次第に厚くなり、日射しが無くなってしまった。御岳山ケーブルカー「御岳山駅」からケーブルカーに乗る。


滝本駅に着くと、バスに乗って御嶽駅に向かう。バス停でバスを待っていると、次第に雲の厚みが増してきて、日射しが無くなってきた。沢を流れる水の音が聞こえていて、山の風が涼しげに感じられた。
ケーブルカーからバスの乗り継ぎが悪くて、御嶽駅に到着したのは午後5時にさしかかろうとしていた。御嶽駅に到着すると、駅舎には明かりが点いていた。


御嶽駅から電車を乗り継いで帰宅の途につく。日野駅に到着する頃には日が沈んで空が暗くなっていた。家に着くと、風呂を沸かして汗を流す。今日はだいぶ歩いた。足が棒のようである。
夜、9時を廻ってしばらくすると雨が降り出してきた。

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