J@Dの備忘録

おっさんの備忘録
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白旗神社

2023年12月25日 | 散歩


クリスマスの日の今日は晴れ。今日は所用で1日年休を取った。今朝は7時に起床すると、カーテンを開けて窓の外を見た。上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がっていて、朝日が射し込んでいる。自宅で簡単に朝食を済ませると、出かける準備をして外出した。
外に出ると、冷凍庫の中に飛び込んだように全身を冷気で覆われた気がした。吐く息が白く見えていて、風が身を切るように冷たい。氷のように冷たい空気が肺を満たし、鼻の奥が痛いほどに感じられた。

日野駅から電車を乗り継いで小田急線藤沢本町駅に出た。午前中に所用を終えると、あとは帰るだけである。こんなことならカメラを持ってきて、海に行くんだった、と後悔しても仕方ない。藤沢本町駅から歩いて10分ほどの所に、相州藤沢「白旗神社」がある。帰りにお参りをしていくことにした。
正月まで1週間をきっているが、境内はそれらしい準備はされていない。手水舎で手を清めると、後ろを振り返った。参道を挟んで反対側に「源義経公武蔵坊弁慶公之像」と書かれたブロンズ像が設置されている。前に来た時には無かったものだ。


社殿までの石段を昇っていく。


社殿より下がったところに「源義経公鎮霊碑」と書かれた碑が設けられている。


この碑は源義経公没後八百十年を記念して平成11年に建立されたものである。奥州平泉で自害した源義経の遺骸は宮城県栗原郡栗駒町の御葬礼所に葬られる一方、首は腰越の浦の首実検後に海に捨てられた。首は潮に逆流し、白旗神社の近くに流れ着き、里人により洗い清められて、葬られたと語り伝えられる。両地の有志の方々により「御骸」と「御首」の霊を合わせ祀る鎮魂祭を斎行し、碑を建立したとのこと。
石段を上がり、社殿に参拝する。現在の社殿は江戸時代に完成したもので、本殿、弊殿、拝殿を連ねた典型的な流権現造りとなっている。昭和55年7月に大改修工事が行われ、平成16年2月に社殿回廊に高欄が設置されたとのこと。


社殿の右手に「弁慶の力石」がある。


この石は神石とも呼ばれ、この石に触れると健康になり、病気をしないといわれている。石に触ると、冷たくて気持ちよかった。石をなでるようにして、社殿を後にした。
石段を降り、祈祷殿の前に出た。


空には澄んだ青空が広がっていて、日射しが熱いほどに感じられる。白旗神社のパワーをもらった気がした。

( 今日のランチ(肉丼@だんけ) に続く )

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写真展巡り

2023年12月16日 | 散歩


今日は曇りときどき晴れ。今朝は8時に起床した。カーテンを少し開けて窓から外を眺めると、集合住宅の周囲に設置された足場の合間から白い雲が上空に広がっているのが見える。窓は開けていないが、ガラスに冷気が染みこんで、そのまま室内に流れ込んでくるように感じられる。気付くと、足下がヒンヤリと感じられて、カーテンを閉めた。
しばらくして、西の方から雲が切れて青空が広がってきた。日が射して、空が明るくなってきた。

日中は晴れて青空が広がった。ところどころに薄い雲がたなびいているのが見えるものの、日射しが燦々と降り注いでいる。眩しいほどに照りつける日射しを受けて団地の芝生に広がった落ち葉が煌めいて見えた。昼間の最高気温は21℃で、東よりの風が吹いている。外に出てみると、日射しの温もりに風が涼しく感じられた。
午後、出かけるために外出する。南の方から雲が次第に広がってきて、太陽が雲に隠れてしまった。日射しが弱くなってきたものの、昼間の季節外れの暖かさに加えて、湿度が少し高く、少し蒸し暑いくらいに感じられる。上着を着て外に出たのだが、駅に着く頃には上着を脱いでデイパックの中にしまった。

今日は久しぶりに写真展巡りをすることにした。日頃、写真部の例会でお世話になっている写真家の先生が先月30日から今月の24日まで都内のショップで写真展を開いている。これに行くのが目的だが、それ以外のカメラメーカーのショールームの中のギャラリーで写真展を実施しており、これにも行ってみることにした。
日野駅から中央特快に乗って新宿に出た。最初に足を向けたのはOMシステムプラザのギャラリーである。


ショールーム内のギャラリーでは石黒健治氏「【2023 歳忘れ!ワンダーランド】」写真展をやっていて、これを鑑賞した。ギャラリーの外側の壁を使った写真展は「第14回 高校生デジタルフォトコンテスト」受賞作品展の作品が掲げられている。


こういう写真展は無料だし、アマチュア・プロ写真家を問わず、なかなか見応えのある写真を見ることができるので、ときどき足を運ぶようにしている。自分の写真づくりの参考にもしている。
ショールーム内ではアウトレット品のセールをしていた。めぼしい商品はだいたい売られてしまっていたので、ショールームの中を一巡するとショールームを出た。

続いて向かったのは新宿エルタワー28階にある株式会社ニコンショールーム「ニコンプラザ東京」である。


「ニコンプラザ東京」の中には、ニコンが企画する写真展「THE GALLERY」と公募制写真展示会場「ニコンサロン」があり、それぞれで写真展を開催している。写真展「THE GALLERY」では「第71回ニッコールフォトコンテスト入賞作品」展が開催されている。公募制写真展示会場「ニコンサロン」では藤﨑創氏の写真展「犬の星」が開催されていた。
写真展の作品を1つ1つじっくりと見ていると、時間があっと言う間に過ぎてしまう。「ニコンプラザ東京」を出る頃には日没の時間を迎えていた。

JR新宿駅から電車を乗り継いでJR馬喰町駅に着く頃には、日はとっぷりと暮れて、辺りは暗くなっていた。この辺りの土地は全く地理感が無いので、スマホのマップアプリを頼りに歩いて行く。
住宅地の中に灯りが付いている建物があった。


この2階に目的地である「MONO GRAPHY Camera & Art」というショップがある。


このショップでは山口規子写真展「I was there.」を開催している。写真展では先生の写真集を販売しているが、ちょっと高かったので、作品を1つ1つじっくりと見ることにした。作品は全てフィルムで撮影されて、先生が1つ1つ現像されたとのこと。なかなか見応えがあって、とても良かった。
先生にも挨拶をして帰宅の途につく。秋葉原に出ると、電車を乗り継いで日野駅に向かった。駅に到着すると、電車を降りて改札を抜ける。上空には白い綿を敷き詰めたような雲が広がっていた。南よりの風が吹いていて、蒸すような陽気である。昼間の気温を引きずったかのように、空気が暖かく感じられた。

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散歩@武蔵御嶽神社

2023年09月07日 | 散歩


今日は曇りときどき晴れのち雨。今朝は上空に青空が広がっているものの、東の空には雲が広がっていた。朝日が雲を透かすように照りつけていて、薄日が射している。今朝の気温は23℃で湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。ベランダに出てみると、空気がシメシメと感じられるものの、風がほんのりと涼しく感じられる。団地の前庭の茂みの中から虫が鳴いているのが聞こえた。
昨日と今日は夏休消化のため、休みを取った。といっても、特に予定も無く、昨日はスッキリしない空模様だったこともあって、家でゴロゴロしてしまった。今日も特に予定は無いものの、朝早く起きると、インスタントコーヒーを淹れ、朝刊を読みながらのんびりと過ごす。

せっかくの夏休みなので、ちょっとカメラを持って出かけることにした。以前から気になっていた武蔵御嶽神社に行くことにして、御朱印帳をデイパックに入れて家を出る。立川駅から青梅線に乗り換えて青梅駅に到着すると、ここで電車を乗り換えて御嶽駅に向かう。御嶽駅に着いたのは12時45分である。


日中は雲が多い空模様となった。上空の雲の合間から青空が顔を出していて、日が射している。昼間の最高気温は30℃で、真夏日となった。湿度が高めで、東よりの風が吹いている。日射しが柔らかく感じられるものの、風がムシムシとしていて蒸し暑い陽気である。
御嶽駅からはバスに乗って、御岳登山鉄道滝本駅に着いた。


ここから御岳山ケーブルカーに乗って御岳山駅に向かうのである。


滝本駅から御岳山駅までは1km余りの距離だが、標高差は423.6m、最大勾配斜度25度の急勾配を6分程度で結ぶ。ケーブルカーの一番前から見ると、レールがまるで壁を登っているように見える。


ケーブルカーに乗っていると、まるで斜行エレベーターに乗っているように思えた。かなりの急勾配をゆっくりと上に上がっていく。
御岳山駅に到着すると、ケーブルカーを降りて改札を出た。駅を出てすぐ脇が御嶽神社の参道の入口となっている。


参道はうっそうと茂った山の中をゆるやかに登っていくような坂道で、日が陰っていて涼しい。山上は都心より6℃は気温が低いといわれているとのこと。神社に近づくにつれて、次第に坂道の勾配はきつくなってきてきた。坂道を登っていると、全身から汗がしたたり落ちて、水を浴びたようにTシャツがびしょびしょに濡れてしまった。
大鳥居前の広場に到着したのは午後1時40分である。大鳥居の前に手水舎があって、ここで手指と口を清める。


大鳥居をくぐると、最初に随神門が見えてきた。


随神門をくぐり、ひたすら霧の御坂と呼ばれる階段を登っていく。階段の頂上には赤色の拝殿がある。


まずは拝殿で参拝。


拝殿の脇の看板によれば、武蔵御嶽神社の御祭神は櫛真智命(くしまちのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)となっている。パンフレットには廣國押武金日命(安閑天皇)(ひろくにおしたけかなひのみこと)も御祭神になっている。また奥の院には日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られている他、ご眷属として大口眞神(おおくちのまかみ)が祀られているとのこと。
創建は崇神天皇の御代と伝えられている。日本武尊御東征のみぎり、難を白狼の先導によってまぬがれたといわれ、古くより関東の霊山として信仰されてきたとのこと。江戸時代には大久保長安が普請奉行として社殿を改築したとのことである。

続いて左手に進み、神符授与所で御朱印帳に御朱印をもらった。
拝殿の北側には本殿があり、本殿の両脇玉垣(垣根)で仕切られた奥には多くのお社が祭られている。一番奥にある狼を祀る「大口真神社」の奥には奥の院遙拝所がある。


奥の院には日本武尊を祀っているとのことだが、本殿から山道を歩いて片道40~50分かかると宮司に言われて、さすがに腰が引けた。というより足がガクガクしている。遙拝所から参拝することで勘弁してもらうことにした。


「大口真神社」の東北には「常磐堅磐社」(旧本殿)がある。黒漆に鮮やかな彩色が施された建物は現在の本殿が明治10年に建て替えられた際、そのままここに移築されたもので元禄年間の建物という。


拝殿前に戻り、階段を降りて左手に向かった。正面には宝物殿があり、その前に畠山重忠像が置かれている。鎌倉幕府の有力御家人である畠山重忠は武蔵御嶽神社に鎧と太刀を奉納したと伝えられている。
宝物殿は拝観日が土曜日・日曜日・祝祭日となっており、今日は休館日となっている。


しかし、休館となっているはずの宝物殿から小学校の遠足だろうか、生徒達がぞろぞろと出てきた。思わず宝物殿に近づくと、宮司さんが出てきたので、平日は閉館であることを確認する。すると、宮司さんから「拝観料を払ってもらえれば拝観してもいいですよ」と言ってもらえたので、その厚意に甘えて館内を拝観させて頂くことにした。
宝物館は2階建てで、1階は特別企画展「オオカミ信仰とおいぬさま」が展示されていた。展示によると、昔は御嶽にもニホンオオカミが生息していたとのことで、その骨が大事に保管されているとのことである。

2階は鎧兜や刀剣類、馬具などが展示されていた。国宝「赤糸威大鎧<兜、大袖付>」や円文螺鈿鏡鞍など重要文化財など多くの文化財が展示されている。なかなか見応えのある展示品ばかりであった。
宝物館を出ると、神符授与所で拝観料を支払い、本殿を後にした。階段を降りて御岳山ケーブルカー「御岳山駅」に向かう。急な坂を慎重に下りていき、歩いて20分ほどで駅に着いた。


駅前の広場の先にレンゲショウマ群生地がある。急な階段を登っていくと、レンゲショウマが咲いているのが目に入った。レンゲショウマはキンポウゲ科の多年草で、ハスの花に似た淡紫色の花を数個下向きに開く。淡い紫がかった色合いの可憐な花は「夏の妖精」と称されている。御岳山は関東一の群生地と言われ、約5万株が植生する地として知られているとのことである。


レンゲショウマを撮っていると、蚊が飛んできて、あちこちを刺されまくってしまった。今度来るときは虫除けが必要である。
次第に疲労が溜まってきたので、帰宅することにした。上空の雲は次第に厚くなり、日射しが無くなってしまった。御岳山ケーブルカー「御岳山駅」からケーブルカーに乗る。


滝本駅に着くと、バスに乗って御嶽駅に向かう。バス停でバスを待っていると、次第に雲の厚みが増してきて、日射しが無くなってきた。沢を流れる水の音が聞こえていて、山の風が涼しげに感じられた。
ケーブルカーからバスの乗り継ぎが悪くて、御嶽駅に到着したのは午後5時にさしかかろうとしていた。御嶽駅に到着すると、駅舎には明かりが点いていた。


御嶽駅から電車を乗り継いで帰宅の途につく。日野駅に到着する頃には日が沈んで空が暗くなっていた。家に着くと、風呂を沸かして汗を流す。今日はだいぶ歩いた。足が棒のようである。
夜、9時を廻ってしばらくすると雨が降り出してきた。

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鉄道150年

2022年09月21日 | 散歩


今日は曇りときどき晴れ。今朝は上空に厚い雲が一面に広がっていて、日射しの無い朝となった。今朝の気温は16℃まで下がって、すっかり秋の空気である。外は湿度が高く、強い北よりの風が吹いていていた。未明まで降っていた雨で路面はしっとりと濡れていたが、雨は止んでいて、シメシメとした風が冷たく感じられる。遠くからドバトの鳴く声が聞こえているものの、辺りはシンと静まりかえっていて、静かな朝となった。
今日は行ってみたいところがあって、夏休消化も兼ねて1日休みとした。平日と同じ時間に起床してみたが、この時間に出かけると早すぎるので、今朝は自宅でゆっくりと過ごすことにして、髭を剃って顔を洗った。湯を沸かすと熱いコーヒーを淹れ、玄関のドアポストに投函された新聞を見ながらモーニングコーヒーを楽しんだ。

ところで今年は日本初の鉄道が新橋~横浜間に開業してから、150年を迎えるという節目の年である。これを記念して日本郵便から本日、特殊切手「鉄道150年」が発行される。ちなみに鉄道が開業したのは1872(明治5)年10月14日である。
この特殊切手の発行にあわせて、郵趣のための押印サービスが実施される。いわゆる風景印であるが、鉄道150年にあわせたデザインとなっている。郵便窓口での押印は特印(押印機)と特印(手押し)がある。

切手発行日の東京中央郵便局での押印は、東京中央郵便局窓口等では行わず、京橋郵便局内に東京中央郵便局の記念押印特設会場を開設して行う(郵便局名の表示は「東京中央」)とのことで、京橋郵便局に出かけることにした。記念押印特設会場は京橋郵便局5階にあった。


以前、中央築地郵便局の消印(風景印)をもらったときと同様、台紙となるものに62円以上の切手を貼る必要がある。自宅に今年の年賀葉書でもらったお年玉切手シートがあったので、この切手を使うことにした。台紙は以前、上野の国立科学博物館で買ったD51蒸気機関車のポストカードがあるので、これを使うことにした。


ちなみにポストカードは紙面が小さいので、切手を貼る場所に少し気を遣う。特印は切手に少しかかるように押印されるので、特印が押印される場所を想定して、その押印の絵の邪魔にならない場所に切手を貼る必要がある。
ポストカードの右手に特印(押印機)、左手に特印(手押し)を押印してもらった。ちなみに特印(押印機)の意匠は「C62蒸気機関車」、特印(手押し)の意匠は「1号蒸気機関車」となっている。


会場では特殊切手「鉄道150年」が販売されており、うっかり衝動買いをしてしまった。
押印を終えると、会場を後にする。この後の予定は特に決めていなかったが、せっかくなので、日本初の鉄道が開業した新橋駅に行ってみることにした。といっても向かった先は日本最初の鉄道ターミナル新橋停留所の駅舎の外観を再現した「旧新橋停車場」である。


ちなみにこの建物の2階には企画展示室を設けている。現在は企画展「鉄道開業150年記念 新橋停車場、開業!」を開催している。無料なのでちょっと見ていくことにした。


展示室を一巡すると、新橋駅から東海道線と根岸線を乗り継いで桜木町駅に出る。日中は雲が多いものの、上空には青空も広がった。昼間の最高気温は24℃で、北よりの風が吹いている。やや湿度が高めで、少し蒸すような陽気ではあるものの、風が涼しくて心地よく感じられた。
桜木町駅に着くと、「新南口(市役所口)」を抜けて駅の外に出た。この改札口は一昨年2020年6月27日に開業した。


この桜木町駅新南口の駅前広場の一角には平成26年に横浜観光コンベンション・ビューローが建設した「鉄道創業の地 記念碑」が建っている。


ちなみにこの記念碑には創業当時の横浜駅や出発時刻及び運賃表、碑文が刻まれている。
この桜木町駅こそ日本初の鉄道が開業したもう1つのターミナル駅「横浜駅」があったところであり、その跡に駅直結の駅ビル「CIAL桜木町」が設けられている。


この駅ビルの1階には旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)が設けられている。ギャラリーには鉄道記念物「110形蒸気機関車」と再現された創業時の客車が設置されている。


ちなみにこの鉄道記念物「110形蒸気機関車」は1871年にイギリスのヨークシャー・エンジン社で製造され、1872年の鉄道創業時に「10号機関車」として新橋~横浜間で使用され、後に「3号機関車」と呼ばれた機関車の一つである。


1923年に廃車になり、大宮工場に展示されていたが、1961年に鉄道記念物に指定され、翌1962年に青梅鉄道公園に移転。一昨年、ここに屋内展示となったもの。機関車は新橋方面を向いて、設置されていた。


機関車の側面には機関車の型式を示すプレートが貼られている。


その横には機関車が国鉄大宮工場で整備した年月が刻印されていた。


連結された客車はイギリスや明治期の資料を元に再現した鉄道創業時の中等客車で、前後にデッキを有している。車内は中央通路式で左右にロングシートを配置しており、定員は22人または24人とのこと。


機関車と客車の連結器の下には「鉄道記念物」を示すプレートが置かれている。


機関車の周囲にはいくつかの展示物もある。機関車の写真を撮っていると、交換レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を誤って落としてしまうという不幸な事故が発生した。レンズそのものは無事のようだったが、レンズキャップが壊れてしまった。レンズキャップそのものの構成は単純なので、部品さえ揃えば直すことは可能と思えたが、レンズキャップを構成している部品の内、バネが1つ無くしてしまった。
幸い、そのバネは後刻見つけたのだが、その場で無理矢理直そうとしたのが祟って、どこかに飛んでしまった。どうしようもないので、後日、レンズキャップを購入することにした。

気を取り直して、建物を出る。
桜木町駅の西側には2004年1月31日に廃止になった東急東横線桜木町駅と横浜駅の間の線路跡の一部が遊歩道になって残されている。


新しく掛け替えられた紅葉坂下にある「みなとみらい4号線架道橋」の先は高架の劣化や耐震性に問題があることなどが原因で、そのままになっている。


日が傾いてきて、少し風が涼しくなってきた。適当なところで切り上げることにして、桜木町駅から電車に乗って帰ることにした。この時間なら座って帰ることができる。
電車に乗って日野駅に向かう。日野駅に到着して駅を出ると、上空には雲が一面に広がっていて、青空の領域は見えなくなっていた。気温が下がって、半袖では肌寒いくらいの陽気である。シメシメとした北よりの風が冷たく感じられた。

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「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画」展@東京都美術館

2022年04月02日 | 散歩


今日は晴れ。今朝は東の空が霞みがかっていたが、青空が一面に広がっていた。4月に入ったにもかかわらず、未明に0℃を下回って10日ぶりに冬日となった。燦々と降り注ぐ日射しと裏腹に空気がきりっと冷たいが、目が覚めるように感じられる。外に出ると、風が清々しく感じられた。
今日は久しぶりに上野の東京都美術館に行くことにした。今年2月10日から明日までの会期で「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が開催されている。光の魔術師と称されたヨハネス・フェルメールの絵画はその繊細なタッチと光の技法で世界中の絵画ファンを魅了している。

今回の展示会ではフェルメールの作品である「窓辺で手紙を読む女」の修復した作品が展示されている。この作品は1979年に絵画に描かれた手紙を読んでいる女性の背後の壁にキューピッドの画中画が隠されていることが判明。長年、その絵はフェルメール自身が塗りつぶしたと考えられていたが、塗りつぶされたのはフェルメールの死後で、何者かにより、消されていたという調査結果が2019年に発表され、修復されたもの。所蔵館以外での公開は世界初ということもあって、これは是非見てみたいと行くことにした。
ちなみに美術館の入場は日時指定制となっている。当日券もあるが、朝早い時間に売り切れてしまうということもあり、インターネットから事前に予約・購入手続きをしておいた。入場時間が指定されているということもあって、この時間に間に合うように美術館に行く必要がある。

平日に出勤するよりは少し遅い時間に家を出て駅に向かう。近くの畑では霜が降りていて、今朝の寒さを物語っていた。日野駅から電車に乗って上野に向かう。上野公園改札を抜けると、正面には上野動物園正門が見えるが、既に上野公園はかなりの人出である。
先月27日にソメイヨシノの満開が発表されてから、今日で1週間になる。


上野公園の桜はだいぶ散ってしまっていたが、今が一番の見頃で、さくら通り上空に伸びた桜の枝にはサクラの花が淡いピンク色の花を付けていた。


さくら通りは混雑緩和等のため、カラーコーン等で中央分離帯を設け、右側通行とする通行規制を実施している。


サクラを楽しみながら、東京都美術館に向かった。


展示会は見応えのある作品ばかりが出展されていた。会場は地下1階と1階、2階に分かれており、地下1階には「レンブラントとオランダの肖像画」「複製版画」「レイデンの画家-ザクセン選帝侯たちが愛した作品」というコーナーが設けられて、作品が並んでいる。
1階は「窓辺で手紙を読む女」の調査と修復状況がビデオ等で紹介されており、その奥に修復された「窓辺で手紙を読む女」と修復前の原画に基づく複製画や作品が展示されていた。

2階には「オランダの静物画」「聖書の登場人物と市井の人々」というコーナーが設けられている。
展示されている作品は全部で約70点ほどであるが、全てを見るのに2時間以上かかった。もちろんそれぞれの作品はそれだけ見応えのあるものばかりだったが、一方で音声ガイドを手にした観覧者が作品の前からなかなか動かずに、前に進めないということもあって、会場を一巡するのに時間を要したことも大きな理由だ。これを解消しないことには気安く美術館に行こうという気にもならない。

美術館を出ると既に時計の針は昼を過ぎていた。
日中は上空に薄い雲が広がっていて、薄日が射している。昼間の最高気温は13℃で湿度が低く、南よりの風が吹いていた。日が射しているものの、空気がヒンヤリと涼しい。

2時間立ちっぱなしで作品に集中していたこともあって、かなり疲れた。お昼を食べた後、休憩するために美術館のカフェに入る。

( 今日のスイーツ(和風抹茶パフェ@cafe Art(カフェ アート)) )

お茶をした後は、上野公園を散歩して上野を後にした。
上野駅から山手線に乗って新橋に出ると、買い物と優勝を食べて帰宅の途につく。

日野駅に到着したのは夜8時である。駅を出て空を見上げると、暗い空に小さな雲がいくつか浮かんでいるのが見えた。

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