( 四国旅行5日目(円明寺) から続く )
特急が走り始めると、しばらくは車窓を眺めていたものの、熱い日射しに少し疲れも感じてきた。
時計の針が16時を廻ると小腹も空いたので、先ほど駅で買った菓子を食べることにする。
購入した松山銘菓撰「和魂洋才」の表面には道後温泉や松山城、伊佐爾波神社のイラストが描かれている。
箱を開けると、中には四国銘菓「句里タルト」が3個と串に刺さっていない「坊っちゃん団子」が入っていた。
まずは麦茶を飲んで喉を潤すと、四国銘菓「句里タルト」を食べることにする。
小さな一口大の大きさの「句里タルト」は小粒栗を練りこんだ四国特産の生柚子の香り豊かなこしあんをプレーンのカステラ生地で巻いた菓子である。
こしあんの甘さに小粒栗の食感と生柚子の香りがアクセントになっている。菓子を食べながら麦茶を飲んだ。鼻腔から柚子の香りが抜けて、口の中の甘い余韻が喉の奥に消えていく。
2つめの「句里タルト」を食べながら車窓を眺めた。日が傾いてきているにもかかわらず、日射しの強さは変わらず、夕日が眩しく見える。辺りは田植えが終わった水田が広がっていて、日射しを受けて煌めいて見えた。
3つめの「句里タルト」を食べてしまうと、今度は「坊っちゃん団子」を食べることにした。
「坊っちゃん団子」は3色の団子が2個ずつ入っている。丸い求肥の餅を抹茶あん、黄身あん、小豆あんの3色の餡でくるんだ団子はモチモチとした食感で、甘さ控えめで美味しい。
坊っちゃん団子を食べてしまうと、麦茶を飲んで再び車窓を眺めた。
少し小腹が満たされた気分である。
( 四国旅行5日目(円明寺) に戻る )
今日は晴れときどき曇り。今朝は雲の多い空模様となったものの、自宅の上空だけがスッポリと雲が抜けて青空が広がっていた。東の空に昇ってきた赤い朝日が雲を紫色に染めている。今朝の気温は27℃で、昨夜は熱帯夜となった。弱い北よりの風が吹いていて、湿った風がじっとりと感じられる。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。外に出ると、風が少し涼しく感じられるものの、朝からムシムシとしている。団地の茂みからは鈴虫が鳴いている声が聞こえた。天頂付近の空には白い月が浮かんでいる。
電車に乗って新宿駅に到着すると、朝日が空高く昇ってきていて、日射しも増していた。上空には薄い雲が広がっていたが、雲に大きな穴が開いていて、そこから青空が見える。街路樹からはセミの鳴く音が聞こえていた。
午前中は日が昇るにしたがって、次第に青空の領域が広がってくると、日射しの強さが増してきて、気温もぐんぐんと上昇してきた。日中は雲が多いものの青空が広がって、強い日射しが降り注いでいる。昼間の最高気温は34℃で、猛暑日とはならなかったものの、厳しい残暑の1日となった。
お昼休みに外に出てみると、たちまちの内に汗が全身から滴り落ちた。朝よりも湿度は下がってきたものの、それでもまだ湿度が高めで、かなり蒸し暑い。体にこたえる暑さでとなったものの、太陽は雲に隠れていて日射しも弱く、比較的凌ぎやすい空模様となった。
午後になって南よりの風が吹いてきた太陽も雲から出てきて強い日射しが照り付け、気温はなかなか下がらない。日が沈むと、ようやく気温も30℃を下回ってきた。
夜、仕事を終えて帰宅の途につく。新宿駅に到着して、中央線下りホームに昇ると、目の前に中央線通勤快速電車が停まっていた。車内は混んでいて、1本見送って後続の電車に乗ろうかとも思ったのだが、冷房が効いている電車を見送って、しばらく電車を待つのも辛い気分である。意を決して電車に乗り込んだ。
何とか吊革には掴まれたが、幅寄せをしてくる左隣の客には困った。仕方ないので小声で「ちょっと左に詰めていただけませんか」とお願いする。こちらをにらみつけるような表情でほんの少し、場所を空けてもらったと思ったら、今度は荷物を右肩にかけて、こちらに押しつけてきた。
とにかく、ここは忍耐である。網棚の上に載せたビジネスリュックサックの中から読み物を取りだして、記事に目を走らせながら不安定な姿勢を維持する。何とか電車が立川駅に到着したところで、電車を降りた。
今日は暑かったことといい、帰りの電車の中で嫌な気分にさせられたことといい、なんだか冷たい飲物を飲んで、気分転換したいところである。駅の改札を抜けると、駅構内にあるカフェ「ベックスコーヒーショップ 立川店」の看板が目に入った。閉店時間まで既に1時間を切っていることもあるので、今日はこの店に入ることにした。
店に入り、一番奥のカウンター席を1つ確保すると、レジに並ぶ客の行列の最後尾に立った。レジの左隣にあるショーケースの中の最上段の棚にはいくつかのケーキが並んでいる。今日はその中から「マンゴームース」を注文することにして、レジに進んだ。飲物は「レモネード」を注文することにする。
店員から「ミントの葉を切らしているのですがいいですか?」と聞かれて了承すると、代金をSuicaで支払った。レジの奥のカウンターで「マンゴームース」と「レモネード」の載ったトレーを受取り、更にその先の給水器で空のコップに冷水を注いで、トレーの上に置くと、確保したカウンター席に運ぶ。
最初にレモネードを飲むことにする。氷を浮かべたレモネードにはスライスレモンが載せられている。
紙おしぼりで手を拭き、プラスチックのカップの蓋を取ると、ストローを挿し込んだ。
ストローを勢いよく吸い込むと、冷たいレモネードが口の中に飛び込んできた。甘酸っぱいレモネードは酸味が抑えられていて、甘みが濃く感じられる。微炭酸のシュワシュワとした舌触りがなんとも心地よく、先ほどまでの嫌な気分を払拭させてくれる。
レモネードをカップの半分くらいまで飲んだところで、ストローから口を離し、続いてケーキを食べることにした。
「マンゴームース」はココア生地のスポンジ生地の上にクリームチーズとマンゴームースを重ね、表面をマンゴーのジュリーでコーティングし、マンゴーのカットを載せ、ピスタチオをトッピングしたケーキである。小ぶりなケーキは鮮やかなマンゴーの黄色に緑色のピスタチオが彩りを添えている。
フォークでケーキをカットして口に運んだ。マンゴーの柑橘系のフルーティーな甘みにクリームチーズの酸味が加わって、爽やかな甘さが美味しい。大きなマンゴーのカットはジューシーで存在感がある。底面に敷かれたココア生地のスポンジ生地はちょっとビターな味わいで、ケーキにアクセントとボリューム感を与えている。
ケーキを食べてしまうと、再びレモネードを飲んだ。マンゴーの甘みにレモネードの甘みが重なって心地よい。レモネードもあっという間に無くなってしまった。
ここで、ケーキを食べたフォークでレモンのスライスも食べてしまった。レモンの酸味に皮の苦みが美味しい。スライスのレモンを食べてしまうと、ここにコップに注いだ冷水を注いだ。ビジネスリュックサックの中から読み物を取り出すと、記事を読みながら冷水を飲む。
店内は涼しく、汗もだいぶ引いた。自分の座っている席の奥には喫煙室があって、タバコを吸いに行く客が自分の背面を通っていく。ポジション的にはいい席なのだが、ちょっと落ち着かなくもない。
しばらく記事を読んでいると、プラスチックカップの中の冷水が無くなったので、今後は残った氷を口に含んで、記事を読む。氷を舌の上で転がしながら、読み物を読んでいると、店内に閉店時間が迫ってきたことを知らせる音楽が流れてきた。
プラスチックカップの中の氷が無くなったところで、帰り支度をして席を立つ。空の食器の載ったトレーを返却すると、店を出た。ムッとするような湿った暑い空気が身体を包み込み、現実の世界に引き戻されたような気分である。
電車に乗って隣の日野駅に向かう。駅に着くと、改札を抜けて外に出た。駅の西側のロータリーの前で信号を待っている間、空を見上げる。暗い夜空には雲が浮かんでいるのが見える。星は見えなかった。
今日は曇り時々雨。今朝は上空に厚い雲が広がっていて、弱い雨が降っていた。今朝の気温は20℃で、弱い北よりの風が吹いている。湿った空気が涼しく感じられた。今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。昨日から降っている雨で、路面には所々に大きな水たまりができている。日野駅から乗った電車はガラガラに空いていて、車内の空気が湿っぽく感じられた。
電車が新宿駅に到着すると、地下道を歩いて職場に向かった。西新宿の高層ビル群には低い雲がかかっていて、ビルの上部は雲に隠れてしまっている。途中、新宿ワシントンホテルの中にあるコンビニで朝食を買って行った。仕事を始めてしばらくすると、雨は止んだようである。
日中は上空に厚い雲が広がって、日射しの無い空模様となった。昼間の最高気温は25℃まで上昇して夏日となった。雨上がりということもあって、湿っぽい北よりの風が吹いていて、蒸すような陽気である。午後になって薄日が射して明るくなってきた。
今日は1日新宿の職場で過ごす。特に大きな案件も無く、夕方には仕事にひと区切りが付いたので、早々に帰ることにした。週末は天気が悪く、お茶もできなかった。そこで、気分転換もかねて、帰りにお茶をして帰ることにする。
地下道を歩いて、エステックビル地下1階に入った。時々、写真展やイベントで足を運んでいるOMデジタルソリューションズのショールームと通路を挟んだ反対側に喫茶店「ルノアール 新宿西口エステックビル店」がある。今日はこの店に入ることにした。
エスカレーターで1階に昇ると、正面にチラシラックがあり、その中に喫茶店「ルノアール 新宿西口エステックビル店」のチラシが入っている。このチラシに「ドリンクとフード類(モーニングは除く)又はケーキをご注文のお客様に限り100円引き券」が掲載されているので、これを切り取って、店に戻った。
店に入ると正面にレジカウンターがあり、消毒液が置かれていたので、ここで手指を消毒した。店内は右手に喫煙席、左手に禁煙席が配されていて、レジの裏側に厨房がある。禁煙席を希望すると、店員に案内されて4人掛けのテーブル席に座った。
禁煙席は4人掛けのテーブル席が5卓と3人掛けのテーブル席が4卓、2人掛けのテーブル席が19卓配されている。喫煙席はスモーク調のガラスの間仕切りの奥にある。席に座ると、お冷と温かいおしぼりが出された。お冷を飲みながら卓上に置かれたメニューを眺める。
最初の見開きはウィンナーコーヒーやコールドクレーマーコーヒー、トアルコ トラジャ、トラジャブレンドアイスコーヒーの紹介ページとなっている。
次は各種サンドのメニューが掲載されている。
ページをめくると、各種ドリンクが掲載されている。
更にページをめくると、各種サンドイッチやブレッド、トースト、ケーキ、デザートが掲載されている。
最後のページはルノアールのオンラインショップやサービスなどの紹介記事である。
メニューとは別に貸会議室「マイスペース」の紹介をする紙も挟まれていた。
ちなみに毎週月曜日と火曜日はブレンドコーヒーが1杯お替わりになるとのこと。
店員を呼んで注文をする。食べようと思っていたケーキは売り切れになっていたので、残っていたケーキから選んだのは「オレンジレアチーズケーキ」である。ドリンクは最初の見開きのページに掲載されていた「アイスウィンナーコーヒー」とした。
注文を終えてお冷やを飲んでいると、「アイスウィンナーコーヒー」と「オレンジレアチーズケーキ」が運ばれてきた。更にスティックシュガー等が入ったケースと紙ナプキンと一緒にテーブルの上に置かれた。ケースの中にはスティックシュガーが4本入っているほか、ガムシロップとコーヒーミルクが2個ずつ入っている。
まずはおしぼりで手と顔を拭くと、「アイスウィンナーコーヒー」を飲むことにした。「アイスウィンナーコーヒー」は背の高いグラスにアイスコーヒーが注がれて、氷が浮かべられており、その上にたっぷりのホイップクリームが浮かべられている。「アイスウィンナーコーヒー」には既に長い柄のスプーンが挿してあった。
「アイスウィンナーコーヒー」にストローを挿して飲む。ストローは紙製のストローである。コーヒーは苦みの強いアイスコーヒーで、冷たく、スッキリとした味わいで美味しい。ストローから口を離し、スプーンでホイップクリームをアイスコーヒーに溶かすようにして沈めてはみたものの、氷が邪魔をしてなかなか溶けない。そこで、ホイップクリームをアイスコーヒーに浸しながら口に運んだ。
ホイップクリームは滑らかな舌触りで、ミルキーな甘さにコーヒーの苦みがアクセントとなって美味しい。軽い食感ながらも、ずっしりと感じられる。「アイスウィンナーコーヒー」を楽しみながら、今度はケーキを食べることにした。
「オレンジレアチーズケーキ」はスポンジ生地を敷いて、その上にレアチーズケーキを載せ、スライスしたオレンジの入ったジュリーを表面に重ねた期間限定のケーキである。
ケーキにフォークを入れて口に運ぶ。艶やかな表面に鮮やかなオレンジの色が印象的なチーズケーキは プルプルとしていて、爽やかな味わいで美味しい。
舌触りが滑らかなケーキに載せられたオレンジのスライスは、柑橘系の甘酸っぱさと皮の苦みが感じられる。ケーキに食感のアクセントを与えている。軽やかなレアチーズケーキはさっぱりとした味わいである。
ケーキを食べてしまうと、再び「アイスウィンナーコーヒー」を楽しむ。ここで、アイスコーヒーに浮かんだホイップクリームがだいぶ減ってしまったので、ガムシロップを1個入れて、「アイスウィンナーコーヒー」を飲む。甘いコーヒーは、ホイップクリームが溶けてミルキーな味わいで、冷たくて美味しい。
すこし落ち着いてきたので、ビジネスリュックサックの中から読み物を取り出して、少し活字を読むことにした。しばらく、記事を読みながら「アイスウィンナーコーヒー」を飲んでると、グラスの中が空になってしまった。ここにお冷やのコップの中に残った冷水を注いで、お冷やを飲みながら更に記事を読む。グラスの中の冷水が無くなると、グラスの中の氷を舌の上で転がしながら、読み物を読んだ。
しばらくして、店員が空いた食器を下げに来た。その後、新しいお冷やと緑茶の入った湯呑みを運んできた。
緑茶を飲みながら読み物を読んでいると、閉店の時間が迫ってきた。店員が店内の掃除を始めていて、そろそろ店を出ることを促しているかのようである。だんだんと居心地が悪くなってきたので、帰り支度をすると卓上に置かれた伝票を持って席を立つ。
店の入口正面にあるレジで代金を払うと店を出た。地下道を歩いて新宿駅に到着すると、改札に入って中央線下りホームに昇った。乗り込んだ電車は空いていたが、席は空いていない。吊革に掴まって、しばらく読み物を読んでいると、両側の客が降りてシートが空いたものの、自分は席に座ることができなかった。結局、立川駅に到着するまで、立ちっぱなしとなった。
電車が日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜ける。甲州街道を歩きながら空を見上げる。上空には暗い空が広がっているが、雲が覆っているからなのか、星も見えない。朝方に降った雨で濡れた路面は既に乾いていたが、湿度が高く、空気がムシムシと感じられた。
途中、都営住宅の中に設けられた公園の茂みの中から夏の虫が鳴いているのが聞こえた。まだ梅雨が明けそうにないが、虫の方は梅雨明けを待ちきれないかのようである。家に帰ると、風呂に入って汗を流した。
今日は曇りときどき晴れまたは雨。昨夜はパソコンで作業をしている内に眠くなってしまって、なし崩し的に布団に入ってしまった。そのため、目覚まし時計をセットしてなかったこともあり、目が覚めたのは昼前である。
カーテンの外は雲が広がっていて日射しが無く、弱い北よりの風が吹いている。雨は降っていなかったが、湿度が高くて、空気がシメシメと感じられる。昨日、気象庁から関東甲信の梅雨入りが発表された。平年より1日早い梅雨入りで、これから傘の出番も増えそうである。
午後になって南よりの風が吹いてくると、雲が切れて青空が広がってきた。昼間の最高気温は25℃を下回るくらいで、強くはないが日射しも出て、ムシムシと感じられる。
今日は午後になって立川の旅行代理店に足を運んだ。来月、夏休みを取ることにしていて、この休みを利用して旅行に行くことにしている。旅行代理店では待ち時間を含めて優に3時間を潰してしまったが、宿を確保し、代金まで払い込んだ。その後、店を出る。
夕方は買い物をするため、電車に乗って豊田駅に向かった。豊田駅に到着すると、傘を差すほどでは無いが、雨がパラパラと降っている。急ぎ足で、駅北口にあるイオンモール 多摩平の森に行くと、ショッピングモール内に入った。いくつかの店を回り、その後にお茶をすることにして、入店したのは先日お茶をした洋菓子店「バーゼル イオンモール多摩平の森店」である。
店に入る前に販売店舗のショーケースの中を覗き込み、ケーキを品定めする。ケーキは期間限定「宇治抹茶のロールケーキ」を注文することにした。ショーケースの脇のレジでドリンクを注文することにして、レジでメニューを見せてもらう。注文したのはアイスコーヒーである。今日はパペルブルグ ブラジルNo.2(イタリアンロースト)のアイスコーヒーを注文することにした。アイスコーヒーにはガムシロップとミルクを付けてもらう。
会計を済ませて、店の中に入る。今日も店内には先客はおらず、貸し切り状態である。先日と同じように店の奥のテーブル席に座る。席に座ると店員がお冷やを運んできた。
最初にナイフとフォークと紙おしぼり、紙ナプキンが載せられた木のプレートとアイスコーヒー、ガムシロップ、ミルクが運ばれてきた。続いてケーキも運ばれてきた。
まずは紙おしぼりで手を拭き、お冷やを少し飲んで喉を潤す。そして、アイスコーヒーを飲むことにした。まずは、ブラックのままアイスコーヒーを飲む。バーゼルの定番ともいえるこのコーヒーはガツンと来る苦みとコーヒーの香りが楽しめる。ムシムシと不快な陽気だけあって、冷たいアイスコーヒーの苦みが心地よい。コーヒーの香りを楽しみながらブラックのアイスコーヒーを楽しんだ。
グラスの3分の2くらいまでアイスコーヒーが減ってしまったところで、ケーキを食べることにする。四角い皿の上に載せられた「宇治抹茶のロールケーキ」は松鶴抹茶と丹波の黒豆、本和香糖を使い、米粉の生地で巻いたロールケーキで、表面にパウダーシュガーを振りかけてあり、ケーキの脇にカスタードクリームとベリーソースで葉っぱが描かれている。
ナイフとフォークを手に取り、ケーキにナイフを入れた。厚さが3センチほどもある抹茶ケーキは鮮やかな緑色のスポンジ生地に巻かれた宇治抹茶クリームの中には大粒の黒豆が入っている。カットしたケーキに皿のソースをたっぷりと擦ってから口に運んだ。
ふんわりとした食感のスポンジ生地に巻かれた宇治抹茶クリームは上品な甘さで、黒豆の甘さと相まって美味しい。しかもボリュームもあって食べ応えがある。カスタードクリームに擦って食べると、カスタードの優しい甘さが加わった。甘酸っぱいベリーソースが味わいのアクセントになっている。
ケーキを食べてしまうと、再びアイスコーヒーを飲む。今度はミルクを入れてアイスコーヒーを飲む。あえてガムシロップを入れなかったのだが、すっきりとしたミルクの甘みがアイスコーヒーと混ざり合って、サッパリとして美味しい。抹茶の上品な甘さが流れ去って、口の中がスッキリと感じられる。
アイスコーヒーを飲み干すと、お冷やをアイスコーヒーのグラスに注ぎ、今度はガムシロップを全部注いで、お冷やを飲む。甘いお冷やはまた格別に美味しい。お冷やを飲みながら、ちょっと本を読んで時間を潰すことにして、デイパックの中から文庫本を取りだした。本のページをめくりながら、甘い冷水を飲む。冷水が無くなると、グラスの中の氷を舌の上で転がしながら、更に本を読んだ。
グラスが空になったところで、席を立って店を出た。イオンモールの外に出ると、雨は止んでいた。
夕方になって南寄りの風が吹いてきた。
今日は曇り時々晴れ。今朝は上空に雲が広がっていて、日射しの無い朝となった。朝の気温は18℃で弱い北風が吹いていて、湿った空気がヒンヤリと感じられる。
今日は1日有休を取った。昨日から、かかりきりになっている仕事を終わらせるためである。朝、目が覚めると、顔を洗い、コーヒーを淹れて仕事に取り組んだ。
日中は雲が多いながらも、青空が広がった。時折、雲に遮られて日が陰る時間帯もあったが、強い日射しが降り注いで気温も上昇した。昼間の最高気温は27℃で夏日となり、午後から強い南風が吹いてきて、汗ばむような陽気である。
午後になって、とりあえず仕事に目処もついた。細かい調整は今週末にあらためてやることになるが、今日はこれで仕事は終わりである。昨日はどこにも出かけずに自宅に籠もっていたが、今日は夜までの時間を有効に使いたいところである。
とりあえず、春物のスーツをクリーニングに出そうと外出した。立川のクリーニング店にスーツを運んで行くと、その後、買い物をするために、中央線に乗って豊田駅に向かう。豊田駅に到着すると、駅北口にあるイオンモール 多摩平の森に足を運んだ。
家を出るときは、今日はそれほど暑くないと思ったのだが、それでも既に汗だくである。湿度が高いせいか、全身の毛穴が開いて汗が噴き出すように感じられる。ショッピングモール内は空調が利いていて、少し落ち着いた。ちょっとお茶をすることにして洋菓子店「バーゼル イオンモール多摩平の森店」に入店する。
店は正面から見て右手に販売店舗、左手にイートインスペースとなっている。イートインスペースは入口から見て右手にカウンター席が6席設けられ、左手に4人掛けのテーブル席が1卓と3人掛けのテーブル席が1卓、2人掛けのテーブル席が4卓設けられていた。店内には先客がいなかったので、テーブル席に座る。
卓上にはメニューがあるだけである。店員が注文を取りに来ないので、どうすれば良いのかとふと、目の前の黒板を見た。すると注文の仕方が書かれている。
① お席にて、メニューからお好みのドリンクを注文。
② BASELのレジにてお先にお会計をお済ませください。ケーキセットの方は、お会計の時にショーケースよりお選びいただけます。
③ ドリンク・ケーキ等、ご注文いただいたものは、スタッフがお席までお持ちいたします。
そこで、まずはメニューを見てドリンクを注文する。ドリンクは磯沼牧場牛乳(ホット/アイス)、磯沼ミルクコーヒー(ホット/アイス)、ウィンナコーヒー、アイスコーヒー各種、濃厚ホットチョコレート、宇治抹茶ラテ、紅茶(ホット/アイス)各種、フレッシュハーブティー、ソフトドリンク各種となっている。
とにかく汗だくなので、アイスコーヒーを注文することにした。アイスコーヒーはパペルブルグ ブラジルNo.2(イタリアンロースト)、ガザーナアイス マンデリン(フレンチロースト)の2種類がある。「パペルブルグ」「ガザーナ」とは八王子市内にあるスペシャリティー・コーヒー専門店の名前でそれぞれの店で焙煎したものを使っているとのこと。今日はこのうち、ガザーナアイス マンデリン(フレンチロースト)のアイスコーヒーを注文することにした。アイスコーヒーにはガムシロップとミルクを付けてもらう。
店の前に出て、ケーキの並ぶショーケースの中を覗き込む。ケーキは「チョコレートと珈琲のムースリーヌ」を注文することにした。ショーケースの脇のレジで会計を済ませると、店内の席に戻る。やがて、お冷やが運ばれてきた。
続いてフォークと紙おしぼり、紙ナプキンが載せられた木のプレートとアイスコーヒー、ガムシロップ、ミルクが運ばれてくる。ガムシロップとミルクはそれぞれ小さなビーカーのようなガラスの器に入っている。量はきっちり20ml入っていた。
最後にケーキが運ばれてきた。
まずは紙おしぼりで手を拭き、お冷やを少し飲んで喉を潤す。そして、アイスコーヒーを飲むことにした。氷が浮かべられたアイスコーヒーのグラスはちょっと面白い形のグラスに入っていて、ストローが挿してある。
まずは、ブラックのままアイスコーヒーを飲む。深いコクと程良い苦みが爽やかで美味しい。スッキリとした味わいである。
ストローから口を離すと、続いてフォークを手にとって、ケーキを食べることにする。カスタードクリームでラインを描いた四角い皿の上に載せられた「チョコレートと珈琲のムースリーヌ」は、ココア生地の上にチョコレートクリームを盛り、その上にコーヒーブリュレとチョコレートムースを重ねて、更にチョコレートクリームを盛り、ケーキの上面と側面をチョコレートでコーティングしたケーキである。上面には薄い板チョコが2枚あしらわれていて、パウダーシュガーが振りかけられている。
最初に板チョコをフォークで折って、口に運ぶ。舌の上で溶けて無くなりそうなチョコはミルキーな甘さで美味しい。更にケーキにフォークを入れて口に運んだ。ビターな甘さの濃厚なチョコレートムースとミルキーな甘さのチョコレートクリームの組み合わせにコーヒーブリュレのコクがアクセントになって、食べ応えのあるケーキとなっている。ココア生地がケーキにボリューム感を与えているが、それ以上にチョコレートムースとチョコレートクリームのボリュームが感じられて美味しい。皿に描かれたカスタードクリームをココア生地で擦るようにして食べた。
ケーキを食べてしまうと、再びアイスコーヒーを飲む。今度はミルクとガムシロップを入れてアイスコーヒーを飲む。甘くて冷たいアイスコーヒーは、チョコレートまみれの口の中を洗い流すようである。すっきりと甘いアイスコーヒーを飲みながら、ちょっと活字を読みたくなって、デイパックの中から文庫本を取りだした。ページをめくりながらアイスコーヒーを飲む。アイスコーヒーが無くなると、お冷やを飲みながら、本を読んだ。
やがてお冷やのコップが空になったところで、本を閉じて席を立った。店を出ると、スーパーマーケット「イオンスタイル」で買物をして帰宅の途についた。
夕方になって、上空の雲も少し取れてきたようである。西の空の青空の領域は更に広がって、赤い夕日が差し込んできた。