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八丈島巡り(前編)

2017年09月23日 | おでかけ


秋分の日の今日は曇りときどき雨。今朝は八丈島のホテルで目を覚ました。朝の気温は26℃で強い南風が吹いていて、上空には雲がすごい早さで南から北に流れている。雨は止んでいるが、生ぬるい風が吹いていて湿度が高く、ムシムシとした陽気である。
朝の内は雨が突然降り出したりして、大気の状態も不安定だったが、ホテルで朝食を食べ終えた頃から、青空が広がってきた。強烈な日射しが降り注いで、体感的にはかなり暑くなってきた。

今日は1日オフとなる。八丈島を始め、東京都の島しょに来るのは公私問わず、今回が初めてである。いろいろと回ってみたいところだ。八丈島の各所を巡るには観光協会にレンタカーを借りることを勧められたが、これまでペーパードライバーを通してきた自分としては不安がある。島内は車の交通量が少ないという事情はあるが、仕事で来て、事故を起こすわけには行かない。そこで、昨日同様、電動自転車を1日レンタルすることにした。
レンタル自転車は昨日と同様、島の中央部にある観光協会の敷地で借りることができる。昨日と同じ業者に自転車の手配をお願いし、ホテルまで車で迎えに来てもらった。ホテルから車で観光協会まで行くと、そこで電動自転車を借りた。

本当は八丈富士に登ってみたいところだったが、上空には低い雲が立ちこめていて山頂には雲が懸かっている。業者に視界が悪いので止めた方が良いと説得されて、八丈富士には登らないことにした。また八丈島の温泉も目当てではいたが、温泉はいずれも島南方の末吉・中之郷・樫立地区にあり、自転車で行くのはかなり厳しそうである。
そこで、今日は八丈島歴史巡りではないが、江戸時代に八丈島に配流された宇喜多秀家ゆかりのスポット巡りをすることにする。まず最初に訪れたのは優婆夷宝明神社である。


この神社は事代主命のお妃優婆夷姫とその子宝明丸が祀られている。


この二柱は八丈島民のご先祖とのことで、神社創建は古く、約千年前に編纂された延喜式神名帳にその名が記されているとのことである。


社殿内には木造交神坐像やいろいろな宝物が納められているほか、境内には織部灯籠や樹齢千年くらいの大蘇鉄等がある。


この灯籠はキリシタン灯籠とも呼ばれるが、キリスト教とは関係無く、島の願主達が名工の誉れ高い石工に好きなように腕前を揮わせた作品と思われるとのことである。


境内には拝殿の奥に本殿があり、拝殿の横に社務所がある。拝殿で参拝を済ませた後、社務所で御朱印を頂く。社務所には常に宮司はおらず、この神社の御朱印を頂くにはあらかじめ連絡をしておく必要がある。八丈島観光協会を通じて御朱印を頂きたい旨、事前に連絡をしておいたので、社務所で御朱印を無事、頂くことができた。
神社を後にして、続いて向かったのは宗福(そうふく)寺である。この寺でも御朱印が欲しいと思い、事前に連絡をしたところ、持参する朱印帳に御朱印をいただけるとのことで、午前中に寺院に向かった。

宗福寺に向かう途中、八丈島一周道路を自転車で走っていると、左手に中田商店と書かれた建物が見えてきた。店は閉まっているが、その脇の看板に「宇喜多秀家 住居跡地 八丈島」と書かれている。店の右手の奥にソテツが生い茂った場所があり、それが宇喜多秀家の住居跡地とのことである。


住居跡地には簡単な説明を載せた看板が立っている。住居跡の石垣は長く延び、その上には椎の巨木があったが、台風などの危険から戦後切り倒され、石垣も半分ほど崩されたとのこと。この地から秀家の墓や付き添いの医師の屋敷に通じる小道がついている。


住居跡地を後にして、再び八丈島一周道路を走り始めた。しばらく走っていくと、やがて宗福(そうふく)寺に到着する。この寺は浄土宗の寺院で本尊は阿弥陀如来である。平安時代末期にこの地に流された源為朝の子次郎の創建と言われ、その時は弥陀寺と称していたが、その後、宗福寺と改めたとのこと。この地で亡くなった宇喜多秀家の菩提寺でもあり、秀家の位牌や秀家が書き記した書が保管されているとのことである。


今日はお彼岸ということもあって朝からお勤めがあり、住職の方もお忙しかったようである。水曜日に電話をしたときは、土曜日の午前中であれば大丈夫と言われたのだが、実際は午後の方が良かったようである。それでも御朱印を持参した朱印帳に頂くことができた。御朱印は南無阿弥陀佛とあるが、その右手にお詠を書いていただいた。「㐂し花を 人にも告げん さすらへの みゆる人ありと 赦免花咲き」とある。読み人知らずのお詠とのことである。


寺内をご案内していただけるとのことだったが、お彼岸ということもあって、遠慮させていただくことにした。また機会があれば、その時は是非ご本尊をはじめ、宇喜多秀家の書や位牌を拝観したいところである。お寺で冷たいお茶のペットボトルまで頂いてしまった。御朱印のお代を払うと、一旦、ホテルまで戻る。雨は降らなかったようだ。
御朱印帳をしまい、再び自転車に乗って外出した。今度は意を決して、登龍峠を目指す。この登龍峠には展望台がある。ここに自転車で登ろうというのである。

標高はだいたい320mのところにある登龍峠展望台は三根地区と末吉地区の境界付近にある。名前の由来は道を下方から望むと道路が天に昇る龍のように見えることから名付けられたとのことである。自転車で登っていくと、途中で登龍を描いた壁画もあった。


なかなか急な坂道で、途中でめげそうになったが40分ほどで何とか到着することができた。


展望台からは八丈富士と八丈小島、底土港などの八丈島市街地が望める。天気さえ良ければ、御蔵島や三宅島まで望めるとのことだが、今日は生憎と八丈富士や八丈小島に雲がかかり、山頂を伺うことはできない。三宅島や御蔵島は見ることもできなかった。


展望台で少し休むと、坂を下りて再び三根地区に戻る。市街地まで戻ってきたところで、八丈中央道路を八重根港方面に走っていく。お昼を食べることにして、途中で路地に折れた。

( 今日のランチ(ビーフカレー@八丈カレー ヒロ) に続く)


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八丈島 (Unknown)
2021-06-16 23:45:05
八丈島
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