官庁御用納めの今日は晴れ。今朝は上空に暗く澄んだ空が広がっていて、天頂付近に半月が明るい光を放っていた。月の周囲には星が瞬いていて、辺りはシンと静まり返っている。今朝の気温は-4℃で、3日連続の冬日となった。西よりの風が吹いていて、塵ひとつ無い澄んだ空気がキンキンに冷えていた。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。玄関の扉を開けると、冷凍庫を開けたかのように冷たい冷気が室内に流れ込んできて、思わず身震いをした。外に出ると、冷たい風が容赦なく体温を奪っていくかのように感じられて、ハーフコートを羽織っていても凍えるような寒さである。アスファルトの路面は氷のように冷たく、足元から冷気が立ち上ってくるように感じられた。
日野駅から電車に乗って新宿駅に向かう。さすがに年末ということもあって、車内は空いている。電車の車内は暖房が効いていたが、電車が駅に着くたびに外気が車内に流れ込んできて、肌寒く感じられる。新宿駅に到着すると、空が少し薄明るくなっていた。
駅の改札を抜けて外に出た。職場に到着して西の窓から外を見渡すと、市街地の先に見える山々の稜線が薄赤色の空にクッキリと浮かび上がっていて、白く冠雪した富士山が少し紅がさしたように見える。東の地平線付近の空は朝焼けで赤く染まり、赤から薄紺色の空へのグラデーションが美しかった。やがて、日が昇ってくると、次第に空が明るくなってきた。
日中はスッキリと晴れて、上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は10℃に届かないくらいの気温で湿度が低く、北よりの風が吹いている。日射しが燦々と降り注いでいて太陽の熱が肌に感じられるものの、空気がカラカラに乾いていることもあって冷たい風が肌を刺すように感じられる。手指がかじかむくらいに空気が冷たく、真冬並みの寒さとなった。
定時を廻って仕事を終えると、机上を整理した。職場で年末の挨拶をして帰宅の途につく。建物の外に出ると、既に日が沈んで空は暗くなっていたが、西の空がまだうっすらと少し明るかった。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。地下道を歩いて新宿駅に到着すると、新宿駅西口に直結している小田急百貨店新宿店のエレベーターに乗り、12階のレストラン街マンハッタンヒルズに上った。3年前にお昼を食べた寿司屋「鮨処 銀座 福助 新宿小田急店」の隣に蕎麦屋「そば ご膳 つゞらお 本店」がある。
今日はこの店に入ることにした。
店頭に置かれた検温器とアルコール噴霧器で検温と手指の消毒をすると、店内に入る。店はフロアの北側にあって、北側と東側に大きな窓が設けられている。入口を入って右手に進むと、6人掛けのテーブル席が5卓と4人掛けのテーブル席が7卓、2人掛けのテーブル席が5卓配されている。店員の案内に従って、一番奥の4人掛けのテーブル席に座った。席に着くと、店員が温かいほうじ茶の入った湯呑みと紙おしぼりを運んできた。
卓上には七味と楊枝、紙ナプキン、手指消毒液、お茶のポット、メニューが置かれている。お茶を飲みながらメニューを開いた。
最初はトップページに「限定入荷 おすすめの日本酒」と書かれた冊子と「本日のおすすめ」と書かれた紙である。
冊子を開く。見開きはビールテイスト飲料とノンアルコール飲料、おすすめ本格焼酎と書かれたページとなっている。
最後は「お酒メニュー」「ノンアルコールビール」「ソフトドリンク」のページとなっていた。
もう1冊のメニューの表紙には「冬のおすすめ」と書かれたメニューが掲載されいている。
表紙を開くと、最初のページは「お得メニュー」と書かれたページとなっている。
ページをめくると、「冷そばうどん」「温そばうどん」のページとなっている。
次の見開きは「優とん」「ご膳もの」のページである。
更にページをめくると、各種「おすすめセット」「天ぷらトッピングメニュー」「色々トッピングメニュー」「ミニミニどんぶり」が掲載されていた。
最後のページは「おつまみメニュー」となっている。
さて、すぐに夕食を食べても良いが、今日は御用納めで明日は休み。しかも、いろいろとおつまみのメニューも美味そうである。
そこで、夕食の前に軽く飲むことにした。店員を呼んで飲物と酒の肴を注文する。まず飲物は芋焼酎「黒霧島」のそば湯割りとした。さすがに今日は寒いこともあって、ハイボールを飲む気にはならない。更に、蕎麦屋なので、そば湯割りは外せない。酒の肴は「あんこうの唐揚(3ケ)」「厚焼き玉子」とした。
最初に箸を載せた取り皿が運ばれてきた。やや間をおいて、芋焼酎「黒霧島」のそば湯割りが陶製のタンブラーに入れて運ばれてきた。続いて、「厚焼き玉子」が卓上に置かれた。「厚焼き玉子」には醤油が添えられた。
弓形の皿に載せられた「厚焼き玉子」は笹が1枚敷かれた上に3切れの厚焼き玉子が載せられていて、ダイコンおろしが添えられている。
ダイコンおろしに醤油を垂らす。
最初に芋焼酎「黒霧島」のそば湯割りを飲むことにした。
紙おしぼりで手を拭くと、まずは芋焼酎のそば湯割りで一人乾杯。久しぶりに芋焼酎のそば湯割りを飲む。
しばらくぶりの焼酎のそば湯割りである。五臓六腑に染み渡るように美味しい。飲食店で飲む焼酎なんて、もう2年近く飲んだ覚えが無い。久しぶりに飲む「黒霧島」のそば湯割は温かくて、芋の香りに蕎麦の甘みが感じられて美味しい。ついつい酒が進む。
我に返って、「厚焼き玉子」を食べることにした。「厚焼き玉子」は1切れの大きさが2㎝×5㎝くらいの大きさがあって、厚さが3㎝ほどある。
醤油を垂らしたダイコンおろしを「厚焼き玉子」に適量載せて、口に運んだ。鮮やかな黄色の「厚焼き玉子」は生地がきめ細かく、温かい玉子の甘みに醤油のうまみとダイコンおろしがさっぱりと美味しい。
「厚焼き玉子」を食べていると、「あんこうの唐揚」が運ばれてきた。
器に入った「あんこうの唐揚」は3個あって、レモンのカットが添えられている。
レモンを搾り、「あんこうの唐揚」にかぶりついた。軽いサクサクとした食感の衣の中には、ホクホクとした食感のあんこうが詰まっている。白身の魚の旨味にレモンの酸味が隠し味程度にアクセントを与えている。柔らかい骨が入っていて、食感にアクセントを与えている。ボリュームがあって美味しかった。
あっという間に芋焼酎「黒霧島」のそば湯割りのタンブラーが空になりそうだ。さっそく、店員を呼んで芋焼酎「黒霧島」のそば湯割りをお替わりする。更に「鴨焼き」を追加で注文した。
タンブラーが空になった頃に、2杯目の芋焼酎「黒霧島」のそば湯割りが運ばれてきた。更に「鴨焼き」も運ばれてきた。
「鴨焼き」には醤油小皿が添えられているので、醤油小皿に醤油を垂らす。
それから再び芋焼酎「黒霧島」のそば湯割りの入ったタンブラーに口を付けた。
寒い日に焼酎のそば湯割りは美味しい。体が温まるようだ。焼酎を野ながら「鴨焼き」を食べる。弓形の皿には焼いた鴨の肉片が3切れと刻んだ水菜、ダイコンおろしが添えられている。
醤油小皿にダイコンおろしを移して、ダイコンおろしに醤油を染みこませると、鴨肉に醤油が染みこんだダイコンおろしと水菜を載せて、そのまま口に運ぶ。脂身の少ない鴨肉は肉質系で脂身が少なく、噛み応えがあって美味しい。肉の旨味が濃くて、噛めば噛むほどに味が口の中に染み出すようだ。水菜のシャキシャキとした食感に醤油の旨味が鴨肉に絡んで、食べ応えがある。ダイコンおろしで、適度にジューシーな味わいである。
「鴨焼き」が思ったよりも少なかったので、料理を一品追加で注文した。注文したのは「まぐろブツ酢味噌」である。「鴨焼き」が無くなった頃に、「まぐろブツ酢味噌」が運ばれてきた。
「まぐろブツ酢味噌」はまぐろブツが3切れに酢味噌が和えられていて、刻みネギが散らされている。
一口大のマグロは筋が無く、あっさりとした味わいで、赤身の旨味がストレートに口の中に広がった。酢味噌の旨味と刻みネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっている。「まぐろブツ酢味噌」を食べながら、焼酎のそば湯割りを飲む。タンブラーに残った焼酎も残り少なくなってきた。
ここで、きりが良くなったこともあり、本題の夕食を注文することにした。店員を呼んで注文したのは「海鮮重ご膳」である。このご膳には海鮮丼と蕎麦、小鉢、お新香が付く。蕎麦は温かい蕎麦または冷たい蕎麦を選べる。ちなみに温かい蕎麦はかけそば、冷たい蕎麦はせいろ蕎麦である。今日はお腹が空いていることに加えて、先日の経験から温かい蕎麦は止めて冷たいせいろ蕎麦を大盛りで注文することにした。更に海鮮丼もご飯大盛りで注文する。
料理を注文すると、残った焼酎のそば湯割りをちびちびと楽しみながら飲む。だいぶ、いい気分になってきた。
料理が運ばれてきた。トレーの上にはせいろ蕎麦と海鮮丼、小鉢、お新香、そばつゆの入った蕎麦徳利、空の蕎麦猪口、薬味が所狭しと載っている。
まずは海鮮丼の蓋を取った。続いて蕎麦徳利から蕎麦猪口に蕎麦つゆを注ぐ。
蕎麦猪口に注いだ蕎麦つゆは艶々としている。
まずは蕎麦から食べることにした。
蕎麦の薬味は刻みネギとおろしワサビである。
蕎麦猪口に全ての薬味を投入すると、蕎麦を食べることにした。せいろ蕎麦に盛られた蕎麦は、大盛りにしたこともあって、なかなか盛りが良い。
蕎麦をたっぷりと蕎麦つゆに浸けて、口に運ぶ。艶のかかった甘みのあるつゆは、濃いめの味わいで、鰹の風味が感じられる。蕎麦は細めの麺だが、コシがあって美味しい。濃いめの蕎麦つゆがたっぷりと蕎麦に絡んで、口の中に入ってくる。弾力のある歯応えに刻みネギのシャキシャキとした食感と、おろしワサビのツンとした辛味がアクセントになって美味しかった。
蕎麦を食べ終える頃に、店員がそば湯の入った赤い湯桶を卓上に置いていった。
蕎麦を食べ終えると、続いて海鮮丼を食べる。高台が高く口縁の広い丼に盛られた海鮮丼は、丼の中に酢飯を盛り、刻み海苔を散らした上にマグロの赤身が3切れとネギトロを載せ、更に大葉を1枚敷いてイクラを載せ、刻みネギとおろしワサビをトッピングしている。
海鮮丼には醤油が入った醤油小皿が添えられている。
醤油小皿におろしワサビを移してワサビ醤油を作ると、そのワサビ醤油を海鮮丼に回し入れた。そして、海鮮丼を左手で抱えて、海鮮丼をかき込むようにして食べる。
最初にマグロの赤身を食べる。筋の無いマグロの赤身は濃厚で、もっちりとした歯応えに鮪の旨味がストレートに口の中に広がる。先ほどの「まぐろブツ酢味噌」のマグロとはまた異なった味わいで、鮪の旨味に醤油の旨味が絡まって、食べ応えがある。おろしワサビの辛味がアクセントになって、ご飯が進んだ。
マグロの赤身が無くなったところで、小鉢に箸を付ける。小鉢はきんぴらゴボウで、甘辛く炒めたゴボウとニンジンに白胡麻を散らしている。
しっとりとした歯応えのきんぴらゴボウはあっさりとした味わいで美味しい。白胡麻の粒々とした食感がアクセントになっている。
きんぴらゴボウを食べてしまうと、続いてネギトロを食べる。ネギトロは舌触り滑らかで、比較的あっさりとした味わいである。キメの細かいネギトロの中にマグロの小片が入っていて、マグロの濃厚な味わいにワサビの風味がマグロの旨味を引き立てている。
ネギトロを食べてしまうと、ここでお新香に箸を付けた。お新香はダイコンの柴漬けである。
桜色の柴漬けを食べると、口の中がサッパリとするようである。パリパリとした食感の柴漬けは、ジューシーで美味しい。柴漬けを食べてちょっと気分転換したところで、残ったご飯をイクラで食べる。最初に大葉を食べてしまうと、イクラをご飯にちりばめて、そのままかき込んだ。
ぷちぷちとした食感のイクラが口の中で弾けて、濃い磯のジュースが酢飯に絡んで口の中に入ってくる。もうどうしようも無いくらいに美味しい。醤油の旨味とワサビの辛味がイクラの旨味を引き立てているようである。ひたすらご飯をかき込んでいると、あっという間に丼が空になってしまった。
丼を置くと、そばつゆの入った蕎麦猪口にそば湯を注いだ。
少し薄い感じのするそば湯は熱々で、そばつゆを箸で軽くかき混ぜて飲み干す。そばつゆの濃い味わいにそば湯の甘みがほのかに絡んで、満腹の胃袋に染み渡るようである。
そばつゆを飲んでしまうと、湯呑みに残ったほうじ茶を飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。今年も無事に仕事を終えたことに感謝。終わりよければ、全てよし。来年は心機一転、頑張れそうだ。
帰り支度をして卓上に置かれた伝票を手に取ると、カバンを持って店の入口脇のレジに進んだ。代金をクレジットカードで払い、店を出る。再びエレベーターで地下1階に降りると、地下道を歩いてJR新宿駅の改札に入った。
中央線下りホームに昇ると、電車を1本見過ごしてから、後続の電車に乗った。電車は比較的空いていて、運良く新宿駅で座ることができた。少しまどろみながら、車内の時間を過ごす。電車が日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。
日野は新宿に比べると4℃くらい気温が低いように感じる。既に気温は氷点下になっていて、凍てついた暗い空に星が瞬いている。弱い西よりの風が吹いていて、氷のように冷え切ったアスファルトの路面から冷気が立ち上ってくるようである。
家の近くまで来ると、辺りはしんとしていて、遠くに高速道路を走る車の走行音と用水路の水の音だけが聞こえていた。氷のような冷たい空気がコートの隙間から入り込んでくる。
家に着くと、熱い風呂を沸かして湯に浸かった。ようやくホッとした気分である。
今日は晴れときどき曇り。今朝は上空に薄い雲が広がっているものの、雲が透けて青空が垣間見えている。東の空には雲が一面に広がっていて、朝日が薄雲を通して強い日射しを照りつけていた。今朝の気温は26℃で湿度が高く、西よりの風が吹いている。未明に25℃を若干下回って熱帯夜とはならなかったものの、朝から既に蒸し暑い。
今日は午前中2時間のテレワークをしてから出勤する予定となっている。いつもと同じ時間に起床すると、髭を剃って顔を洗った。それから湯を沸かしてインスタントコーヒーを淹れる。玄関のドアポストに投函された朝刊を取り出し、新聞を読みながら簡単に朝食を済ませ、定時よりも少し前の時間になったところで、業務端末に電源を入れた。
午前中、仕事をしていると、次第に青空が広がってきて空が明るくなってきた。団地の前庭の木々の茂みからはセミ鳴く音が聞こえていて、木々の影も濃くなっている。陽光が次第に強くなってきて、気温がグングンと上昇してきた。
仕事を始めてから2時間が経過し、職場にテレワーク終了を告げるメールを送付する。それから出勤の準備をして家を出た。外に出るとムッとするような熱気が体を包んだ。玄関から温室に入ったような陽気で、湿った温風のような風が吹いている。
団地の建物を出ると、灼熱のような太陽が容赦なく照りつけている。駅に行くだけで、ひと汗かいてしまった。日野駅から中央線特別快速電車に乗って新宿に向かう。
新宿に着くと、太陽が大きな雲に隠れて、少し日が陰っていた。しかし、蒸し風呂の中にいるような蒸し暑い陽気である。信号を待っている間、じっと立っていると、毛穴に汗が溜まってつるんと汗が玉のように落ちように滴った。全身の毛穴が開いて、汗でワイシャツを濡らすような陽気である。日射しが出てくると耐え難いくらいの暑さとなった。
時計の針はちょうどお昼にかかるところだったので、今日も職場に行く前にお昼を食べていくことにする。今日も新宿野村ビル地下のレストランに行くことにして、地下道から新宿センタービルを抜けて新宿野村ビルに入った。
以前、ランチを食べたとんかつ屋「とんかつ伊勢 新宿野村ビル店」の隣に和風スパゲッティ専門店「ハシヤ」がある。
今日はこの店に入ることにした。
店に入ろうとすると、店員に消毒をするように言われて、店頭に置かれているアルコール消毒液で手指を消毒して店内に入った。店内は入口から見て右手に厨房があり、厨房を囲むように6席のカウンター席がL字形に配されている他、その手前に4人掛けのテーブル席が1卓と2人掛けのテーブル席が1卓、更に、入口正面奥に4人掛けのテーブル席が1卓と2人掛けのテーブル席が4卓配されている。
店員に案内されてカウンター席に座る。卓上にはタバスコと紙ナプキンが置かれている。席に座ると、スプーンとフォークの入った籠が卓上に置かれ、お冷やとメニューが出された。
お冷やを飲みながらメニューを開く。最初の見開きには「おしょう油味」「カルボナーラ風スパゲッティ」「おしょう油味のバター風味」「ミートソース」「アサリ」の各種スパゲッティと各種飲物のメニューとなっている。なお、緊急事態宣言中ということもあり、アルコールの販売は休止している。
各種飲物のメニューを開くと、「バターであえました」「トマトソースor唐辛子トマトソース(完熟トマトをじっくりと煮込みました)」「ホワイトソース」「生クリーム(キノコ入り」「ドレッシングであえたスパゲッティ」「シェフの気まぐれメニュー」の各種スパゲッティと各種サラダが掲載されている。
店員を呼んで料理を注文する。注文したのはこの店の一番人気のメニュー「タラコとウニとイカのスパゲッティ」「大盛」である。サラダも合わせて注文しようかと思ったのだが、周囲を見渡しても、サラダを注文している客はいない。それどころか、隣の客に運ばれてきた大盛のスパゲッティの量を見て、かなり食べ応えがありそうだったので、サラダの注文は止めた。
お冷やを飲みながら料理が出来るのを待つ。席からは厨房の中がよく見える。料理に使われているパスタは、厨房の中に置かれた乾麺の袋から類推すると、太さ1.8mm程度の普通の太さのスパゲッティーである。
しばらくして料理が運ばれてきた。
さっそく紙ナプキンを1枚取り、更に籠の中からスプーンとフォークを取り出すと、スパゲッティを食べることにする。
木の鉢のような器には大盛の「タラコとウニとイカのスパゲッティー」が盛られている。スパゲッティーの上には刻み海苔が散らされていた。バターとクリームを絡めたスパゲッティーは少し黄色く見える。
フォークでスパゲッティーを絡めて、口に運ぶ。弾力のある歯応えで、もちもちとした食感のスパゲッティーには大量のウニとタラコのソースが絡められている。ウニの風味にタラコのプチプチとした食感がたまらなく美味しい。刻み海苔の風味が料理にアクセントを与えている。
とにかく美味しい。しかも量もたっぷりとある。イカはパスタの底の方にあって、熱々のパスタに絡められた新鮮なイカは半生の食感である。イカの身は甘くて、ツルンとした歯ごたえが美味しい。パスタに食感のアクセントを与えている。
スパゲティをあらかた食べてしまうと、スプーンで器の中のソースをかき出すようにして掬い、口に運ぶ。スパゲティーのソースの甘さと旨さが口の中に広がった。
最後にコップに残った冷水を飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。
卓上に置かれた伝票を持って席を立つ。入口脇のレジで代金を払った。ちなみに支払いは現金のみとのこと。精算を済ませると、店を出た。
新宿野村ビルはビルの地下2階と丸ノ内線西新宿駅が地下道で接続されている。日射しを避けるために地下道を歩いて職場にむかった。
昼間の最高気温は36℃で、今年2回目の猛暑日となった。湿度が高く、外は熱風のような南よりの風が吹いている。厳しい残暑である。職場に行く途中で売店に寄り、アイスコーヒーを買って行った。
午後は職場でデスクワークである。今日も大量の書類を処理し、メールをチェックする。日が傾いてくると、西の空に薄い雲が広がってきた。
夕方になって、ガスのような雲が西の空に広がっている。空がオレンジ色に染まって、夕日が薄雲を通してオレンジ色の陽光を降り注いでいた。
定時を廻り、しばらく経ったところで、仕事にひと区切りが付いた。今日はいつもより少し早いが、これで切り上げて帰ることにした。
新宿駅から中央線快速電車に乗って帰宅の途につく。電車に乗っている間に日が沈み、空が暗くなってきた。日野駅に到着する頃には既に上空には暗い空が広がっていて、星が瞬いているのが見える。昼間に比べて少し涼しく感じられた。
今日は曇り時々晴れ。昨日は1日動員でくたくたになるまで仕事をして帰ってきたこともあり、一応目覚まし時計をセットして寝たものの、起床したのは昼前である。窓から外を見ると、東の空には雲が多く浮かんでいるものの、上空には青空が広がっていて、強い日射しが降り注いでいる。団地の前庭の木々の影が濃く見えた。
昼間の最高気温は33℃で、真夏日になった。湿度は比較的高めで、北東から風が吹いている。ベランダの外に出てみると、湿った暖かい空気が全身を包んだ。風が温風のように感じられて、厳しい暑さである。
午後になって、南よりの風が吹いてくると、雲が広がってきた。太陽が雲に隠れると日射しが無くなって、多少凌ぎやすくなるものの、しばらくすると太陽が雲から抜けて、再び容赦なく、強烈な日射しが照りつけてきた。
午後になって、近くのドラッグストアに買物のために外出する。玄関の扉を出ると、まるで蒸し風呂の中に入ったのかと錯覚するほどに蒸し暑い。ドラッグストアまでは、家から歩いて行く。往復20分ほどの距離だが、家に帰ってくる頃には、汗だくになってしまっている。全身の毛穴から汗が噴き出して、まるで水をかぶったかのようにTシャツがずぶ濡れになった。額からは尋常ではないほどに汗が滴り落ちた。
しばらく自宅で休んだ後、今度は夕食を食べに外出することにした。電車に乗って豊田駅に着くと、駅北口のイオンモール多摩平の森に向かった。建物の中に入ると、フードコート「森のキッチンコート」に足を向ける。今日はフードコート内のタイレストラン「Jasmine(ジャスミン)」で食べることにした。
この店は今年の4月1日にオープンした店で、先日「カッコいい塩らーめん」を食べたラーメン屋「三代目 麺屋 土竜」の向かって左隣にある。この店のあった場所には、以前夕食を食べた和食屋「海の穂まれ イオンモール多摩平の森店」があった。
フードコート内のテーブル席を1つ確保すると、タイレストラン「Jasmine(ジャスミン)」のレジカウンターに向かった。レジカウンターは店の左端にあるが、中央のレジ脇のカウンターテーブルにはメニューが置かれている。
メニューは2枚あり、1枚は各種単品メニュー、もう1枚はセットメニューとなっている。
レジでメニューを見て、料理を注文する。注文したのはセットメニューの一番左上にある「ガパオライスセット」である。このセットにはイエローカレーまたはグリーンカレーが付くということで、グリーンカレーを注文することにした。更にライスを大盛りで注文する。セットメニューは全てサラダ、ドリンク、スープ、デザートが付く。6種類あるセットドリンクから今回はマンゴーラッシーを注文することにした。
代金を払うと、札をもらう。料理が出来るまでの間、フードコート内の給水器に行って冷水を紙コップに入れると、確保したテーブル席に運んだ。
再び店に戻ると、料理が次々に配膳口のトレーの上に並べられていた。トレーの上には「ガパオライス」と「グリーンカレー」、サラダ、マンゴーラッシー、スープ、デザートが所狭しと並べられている。札を店員に渡して料理が一式載ったトレーを受け取ると、トレーを持って確保したテーブル席に運んだ。
店頭の配膳口のカウンターの上には塩と酢、ナンプラー、唐辛子といった調味料の他、大小2種類のスプーンとフォーク、木製とプラスチック製の2種類のレンゲ、塗り箸、楊枝、紙おしぼり、紙ナプキン、アルコール消毒液、ストロー、アイスコーヒー用のガムシロップとミルクが置かれている。
あらためて、店に行き、アルコール消毒液で手指を消毒すると、大小2種類のスプーンと箸、紙おしぼり、紙ナプキン、ストローを持ってテーブル席に運ぶ。
席に座り、ストローをマンゴーラッシーに挿した。
それから紙おしぼりで手を拭き、お冷やを飲んで喉を潤すと、まずはスープを飲むことにした。スープカップに注がれたスープは玉子スープで、玉子の他にカットした白菜とニンジンが入っている。
トロトロになった白菜とニンジンの野菜の旨味に、玉子のふんわりとした食感と甘みが重なって美味しい。空腹の胃袋にスープの旨味がじんわりと染み渡っていくかのようである。
スープを少し飲むと、今度は箸を取ってサラダを食べることにした。サラダはキャベツの千切りにニンジンとレッドキャベツの千切りで彩りを与え、カットしたレタスと水菜を載せて、コーンをトッピングし、フレンチドレッシングがかけられている。
サラダの野菜はシャキシャキとした食感で、みずみずしくて美味しい。たっぷりと汗をかいたこともあって、野菜の水分が身体の隅々にまで行き渡るようである。生の野菜はボリュームがあり、食べ応えもある。コーンの甘みにドレッシングの酸味が生野菜に適度に絡んで、なかなか美味しかった。
サラダを片付けてしまうと、今度は「ガパオライス」を食べることにした。ライス大盛りにしてもらった「ガパオライス」は皿の中央にライスを盛り、その脇に鶏挽き肉のバジル炒めを盛り付けている。ライスの上には目玉焼きを載せている。鶏挽き肉のバジル炒めにはタマネギやピーマン、パプリカをカットしたものが入っていて、彩りを添えている。
さっそく、大きいスプーンを持ち上げると、ライスの山を崩して、鶏挽き肉のバジル炒めにライスを絡ませるようにして口に運ぶ。バジル炒めはほのかにスパイシーな味わいでご飯が進む。鶏挽き肉の旨味に大きめにカットした野菜が加わって、なかなか美味しい。粗挽きの肉から染み出る肉汁がライスに絡んで、スプーンが止まらない。
ライスの上に載せた目玉焼きを崩して更に食べる。玉子の黄身がトロリとライスに染みこみ、鶏挽き肉と絡んで口の中に入ってくる。スパイスの味わいを玉子の甘みが包み込むようにして、すこし優しい味わいである。先ほどとはまた異なった味わいで、なかなか楽しめる。
「ガパオライス」に「グリーンカレー」をかけて食べてみることにした。「グリーンカレー」はココナッツミルクベースの青唐辛子カレーである。カレーの中には3切れほどの鶏肉と細切りのタケノコが入っているほか、レモンリーフとバジルを刻んだものが入っている。
アジアンテイストのカレーはその独特の香りが食欲をそそる。カレーのスープをスプーンで掬って口に運んでみた。クリーミーなカレーは思ったほど辛くなく、ココナッツミルクの甘さが口に広がって、優しい味わいである。このカレーを「ガパオライス」にスプーンで注いで、ライスに絡ませて食べた。
鶏挽き肉とグリーンカレーが絡み、ライスと一体となって口の中に入ってくる。これが美味くないわけがない。グリーンカレーは後味がじんわりと辛く、それを埋めるようにまたライスを食べてしまう。ひたすらグリーンカレーをライスにかけながら食べてしまった。
グリーンカレーに入っている鶏肉はよく煮込まれているとみえて柔らかく、ジューシーで美味しい。しかも大きくてボリュームもあった。鶏肉を食べてしまうと、残ったグリーンカレーを全て「ガパオライス」にかけてライスを食べる。あっという間に皿が空になった。
「ガパオライス」と「グリーンカレー」を食べてしまうと、ここで、少しマンゴーラッシーを飲む。マンゴーラッシーはマンゴー味の濃厚なヨーグルトテイストのドリンクである。マンゴーラッシーには氷が浮かべられていて、涼しげに見える。
ストローでマンゴーラッシーを勢いよく吸い込んだ。爽やかなヨーグルトの味わいに柑橘系の甘みが混ざり合って、冷たくて美味しい。「ガパオライス」と「グリーンカレー」のスパイシーな味わいを癒やすような味わいである。
マンゴーラッシーを飲みながらデザートを食べる。デザートはココナツミルクにタピオカを入れたものである。
デザートは小さなスプーンで掬って食べることにした。スプーンでタピオカを掬って口に運ぶ。タピオカはプルンプルンとした食感で、柔らかくて美味しい。ココナツミルクはさっぱりとした甘さで、優しい味わいである。
デザートを食べてしまうと、あらためてマンゴーラッシーを飲む。ココナツミルクの甘さをマンゴーラッシーが洗い流したところで、完食。美味かった。満腹、満足である。最後に紙コップに残ったお冷やを飲み干した。
食事を終えたところで、店の返却口に食器を返却した。今日は特に買うものもなく、早々に帰宅した。
夜になって上空には暗い空が広がっていて、薄い雲が霧のようにかかっている。都営住宅の茂みの中からは鈴虫の音がひときわ大きく聞こえた。
今日は晴れ。今朝は上空に薄い雲が所々にかかっていたが、青空が広がっていて、東の空に昇ってきた朝日が眩しい。今朝の気温は25℃で湿度が高く、空気がシメシメと感じられる。弱い西よりの風が吹いていて、風が涼しく感じられた。次第に日が昇ってくると、日射しが強くなってきて、気温も上昇してきた。
今度の3連休の中日に出勤するため、今日はその代休で1日お休み。一旦、早朝に起床するも、予定が無いことをいいことに再び二度寝をしてしまった。再び目が覚めたのは2時間ほどしてからである。既に窓の外は明るくなっていて、東の空には薄い雲が広がっていたが、西の空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がっていた。
日中は晴れて、上空には青空が広がった。大小の綿雲がゆっくりと流れていくのが見えるものの、真夏の太陽が容赦なく照りつけている。昼間の最高気温は34℃で、5日連続の真夏日となった。温風のような南よりの風が吹いていて、湿度も高めで体に堪えるような暑さである。
今日のお昼は外で食べることにした。以前、ランチを食べたインド料理屋「サンガム日野店」でもらったクーポン券がまだ手元にあり、この店の系列の店が豊田にあるので、その店に行くことにした。
昼前に家を出ると、電車に乗って隣の豊田駅に向かった。豊田駅に着くと、改札を抜けて駅北口に出る。駅から北に向かって伸びる都道を歩いて行くと、イオンモール多摩平の森が角にある豊田駅前交差点に着く。この交差点を左に曲がって歩いて行くと、右手にスーパーマーケット「西友 豊田店」が見えてくる。その手前の角を右に曲がり、道なりに歩いて行くと1つめの十字路の角にインド・ネパール料理店「サンガム 豊田店」がある。今日はこの店に入る。
店の入口前右手にあるローテーブルの上に置かれたアルコール消毒液で手指を消毒すると、店の中に入る。店内は入口から見て奥に厨房があり、その手前に4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が5卓配されている。店員に案内されて一番奥の2人掛けのテーブル席に座った。
卓上にはスプーンとフォーク、紙おしぼりの入った籠が置かれている他、紙ナプキン、消毒用アルコール、冷水のポットが置かれていて、メニューが広げられている。席に座るとお冷やが出されたので、まずは一杯お冷やをゴクゴクと飲み干した。再び冷水のポットからコップに冷水を注ぎ卓上に置くと、メニューを広げた。
メニューの表紙と裏表紙には各種ランチメニューとカレーの種類、飲物のメニューが掲載されている。ちなみに、日替りランチセットのカレーは「キーマとナス」とのこと。
中開きには表紙のランチメニューの続きとサービスドリンクの種類が掲載されているほか、サイドメニューが記載されている。ちなみにランチのカレーはナンとライスがお替わり自由となっている。
店員を呼んで、料理を注文する。注文したのは「Bランチセット」である。このセットには2種類のカレーとナン、ライス、サラダ、ソフトドリンクが付く。カレーは「シーフードカレー」と「ミックスベジタブル」を選ぶ。ドリンクは「ラッシー(オレンジ)」とした。カレーの辛さは「甘口」「普通」「中辛」「辛口」「激辛」とある。カレーの辛さを聞かれて「中辛」で注文することにした。
最初に「ラッシー(オレンジ)」が運ばれてきた。「ラッシー(オレンジ)」にはストローが添えられた。
続いて料理が一式載せられた金属プレートが運ばれてきた。
さっそく、紙ナプキンを1枚取り、籠からフォークとスプーン、紙おしぼりを1つずつ取り出した。ストローを「ラッシー(オレンジ)」に挿すとさっそく、紙おしぼりで手を拭いた。
金属プレートの上には大きなナンが置かれていて、その脇にサラダ、2種類のカレー、サフランライスがそれぞれ入った金属製の器が置かれている。
大きなナンは分厚く、生地が膨らんでいる。
まずはサラダから食べることにした。金属製の器にはキャベツとニンジン、キュウリの千切りが盛られた上に、ちぎったレタスとスライスしたキュウリ、コーン、カイワレを載せ、フレンチドレッシングがたっぷりとかけられている。
フォークを手に取って、サラダを頬張った。細かく刻んだ野菜はシャキシャキとして美味しい。ドレッシングが野菜に絡み合い、さっぱりとした味わいである。スライスしたキュウリとレタスの存在感が感じられて、食べ応えもあった。
サラダを食べたところで、いよいよナンをちぎり、カレーに浸けて食べることにする。最初に頂くのは「ミックスベジタブル」である。
金属製の器に入った「ミックスベジタブル」カレーには生クリームが垂らされている。カレーの中にはレンコンとゴボウ、ジャガイモ、マッシュルーム、インゲン、グリーンピースが入っている。
主に根菜類の野菜をふんだんに入れたカレーは野菜が大ぶりにカットされていて、存在感がある。ちぎったナンに野菜を載せて、ナンで包み込むようにして口に運んだ。熱の入った野菜はそれぞれの甘みと歯応えが感じられる。カレーはそれほど辛くないように感じられたが、後味がじんわりと辛く、しかし、ナンの生地の甘さがそれを拭い去るようにして、喉の奥に消えていく。
ナンはもっちりとしていて、しかも大きく、食べ応えがある。それでも無心になって野菜をナンで包みながら食べていると、だんだんと小さくなってきた。ここで、一旦、ナンを置き、残ったカレーに、サフランライスを投入する。
サフランライスはカレーより小さい金属製の器に入っている。
カレーとライスを絡ませるようにスプーンでかき混ぜて、いわゆるカレーライスにしてしまうと、それを口に運んだ。カレーのスパイスの辛さと旨さを纏った米粒はすこし固めに炊かれていて、米粒が弾力のある歯応えで存在感を発揮している。ひたすらにライスを食べてしまうと、あっという間にライスが無くなってしまった。
カレーの器には少しカレーが付着している。このカレーを先ほど残したナンで拭き取るように食べてしまった。
ここでナンをお替わり。店員に大きさを聞かれて、先ほどのナンと同じ大きさのナンを1枚もらうことにした。
まもなくして、焼きたてのナンが金属製のプレートの上に載せられた。
今度はこのナンで、「シーフードカレー」を頂くことにする。金属製の器に入った「シーフードカレー」には「ミックスベジタブル」カレーと同様、生クリームが垂らされている。カレーの中にはイカのカットとアサリ、小エビが入っている。
ナンをちぎり、カレーの具を載せ、ナンで包み込むようにして口に運ぶ。もっちりとしたナンに包まれたシーフードカレーは「ミックスベジタブル」カレーよりも辛く感じられる。サラサラとした食感のカレーは、唐辛子の辛さが感じられた。小エビやアサリのプリプリとした食感にイカの淡泊な味わいが絡み合って喉の奥に消えていく。もう止まらない。
先ほどと同様、ナンを少し残して残ったカレーにサフランライスを投入して食べることにした。店員にライスのお替わりをお願いする。すると、今度はカレーと同じ大きさの金属製の器にライスをぎっしりと盛って出してくれた。
ちなみに、この店では玉葱のアチャルの無料サービスがある。万が一、カレーが足りなかったら、アチャルをもらえば良いと思っていたのだが、ライスをカレーに投入して食べていると、あっという間にライスが無くなってしまった。カレーの具のほとんどはナンで食べてしまっていて、器の中にはカレールーしか残っていなかったのだが、それがライスとの相性が良くて、ついつい、全部投入してしまったのだ。美味かった。
最後に器に付着したカレーを、先ほど残したナンで拭き取るように食べる。さすがにお腹もいっぱいである。アチャルも試してみたかったが、今日はもう無理だ。
最後に「ラッシー(オレンジ)」を飲む。濃厚で爽やかなヨーグルト系のドリンクにオレンジジュースの柑橘系の甘さが混ざり合って、口の中に入ってくる。カレーまみれの口の中をラッシーが洗い流すようにして、喉の奥に消えていった。冷たくて美味しい。
ラッシーを飲み干すと、お冷やを飲んで、息をつく。満腹である。
帰り支度をして席を立つと、クーポン券を出して会計をした。店を出ると、クラクラとするような強い日射しが襲いかかってくる。思わず周囲を見回して日影を探しながら、豊田駅に向かった。
電車に乗って帰宅の途につく。日野駅に到着すると、改札を抜けて甲州街道に出た。交差点で信号を待っているだけなのに、汗が全身から噴き出して、シャツを濡らしていく。じっとしているだけなのだが、汗がどうにも止まらず、全身の水分が強い日射しに搾り取られていくかのようである。
タオルで汗を拭くのも面倒になってきて、汗を滴らせながら帰宅した。家に着くと、エアコンを点け、氷を浮かべたスポーツドリンクを飲んで涼を取る。窓の外からはセミの大合唱が聞こえていた。
日が傾いてくると、次第に雲は西の方に追いやられて、上空には雲ひとつ無い青空が広がった。オレンジ色の強い日射しが街を照りつけていて、昼間からあまり気温も下がっていない。湿度も高くて、うだるような暑さである。
日が沈んで、ようやく気温も30℃を下回り、気温が下がってきた。夜、ゴミを出すために外に出た。シメシメとした南よりの風が吹いていて、風が涼しく感じられる。上空には暗い空が広がっていて、星が瞬いているのが見えた。
連休明けの今日は曇りのち晴れ。未明に弱い雨が降ったようだが、今朝は上空に厚い雲が広がっていて、雨は降っていなかった。路面にも雨の降った形跡は無いものの、風が湿っぽく感じられる。今朝の気温は16℃で湿度が高く、北よりの風が涼しく感じられた。朝は日射しが無かったが、日が昇ってくると薄日が射してくる一方で、西の空の雲が切れて青空が広がってきた。
今日は朝2時間のテレワークをして出勤することにしている。通常の平日と同じ時間に起床すると、湯を沸かしてインスタントコーヒーを淹れた。今日は朝刊が休刊なので、ノートパソコンを起動してインターネットのニュースを眺めながら簡単に朝食を摂る。次第に上空には青空が広がってくるとともに朝日が射し込み、窓の外が明るくなってきた。
定時よりも少し前の時間になったところで、業務端末に電源を入れて仕事を開始した。窓の外からは鳥がさえずる声が賑やかに聞こえてくる。メールのチェックや資料の確認をしていると、2時間が経過した。テレワークの業務を終了して職場に連絡のメールを送付すると、端末をビジネスリュックサックに入れて家を出た。
先月末に職場に「夏のライフスタイルの実践について」という通知があり、今日から上着とネクタイを省略して出勤する。ついでに春物のスーツを週末クリーニングに出すことにして、今日は替えズボンを履いて出勤することにした。出勤のために家を出ると、風が少し涼しいものの、陽光の暖かさが心地よい。日野駅から乗った中央線特別快速電車は思ったよりも混んでいたが、空席があって、席に座ることができた。
電車が新宿駅に到着すると、ホームに降りて改札を抜ける。上空の雲は最初多かったが、次第に雲が取れて青空が広がってきた。日中は上空の所々に大小の雲が浮かんでいるものの、強い日射しが降り注いだ。昼間の最高気温は24℃で、北東から風が吹いている。湿度が高めで、風が心地よく感じられたが、初夏のような日射しが降りそそぎ、今年一番の暑さとなった。
職場に向かう前に、お昼を食べていくことにした。昨年、「焼き牛重」を食べた元祖焼き牛丼「東京チカラめし 新宿西口1号店」のあるビルの北隣のビルの5階に居酒屋「キタノイチバ 新宿西口駅前店」がある。
今日はこの店に入ることにした。建物に入り、エレベーターで5階に昇る。
5階のフロアで降りると左手に店の入口があり、自動扉を開けて中に入った。
店内は全面掘りごたつ形式の座敷席となっている。靴を脱いで靴箱に入れると、店員が出てきて消毒を促されたので、入口のアルコール消毒液で手指を消毒して店内に入った。店内は奥の壁際にカウンター形式のペア席が9席設けられている他、店の中央に4人掛けのテーブル席が9卓と3人掛けのテーブル席が1卓配されている他、窓側の個室には12人掛けのテーブル席が5卓配されている。また奥の半個室には6人掛けのテーブル席が1卓配されており、奥には14~16人ほどが入れそうな個室が1室設けられている。店員に「お好きな席にどうぞ」と促されて、奥の4人掛けのテーブル席に座った。
卓上には醤油と紙ナプキン、コールボタン、夜のメニューの他、重ねられたコップが並べられていて、その脇に冷水のポットが置かれている。卓上にはランチメニューが広げられていた。コップを1つ取ると、冷水のポットから冷水を注ぎ、まずは1杯飲み干した。再びコップに冷水を注ぐと、コップを卓上に置いてランチメニューを見る。
まずは定番のランチメニューである。
日替わりメニューは「トンカツ定食」である。
また期間限定で「鹿児島県産 うな玉丼」がある。
その他に「鶏の唐揚げ食べ放題定食」もある。
日替わりメニューの「トンカツ定食」や期間限定の「鹿児島県産 うな玉丼」に惹かれるものがあったが、それよりも「鶏の唐揚げ食べ放題定食」もまた魅力的だ。ただ、休み明けで、少々胃もたれもしていることもあり、「鶏の唐揚げ食べ放題定食」は見合わせることにした。そこで、ランチメニューの看板メニューである「からあげ定食」を食べようと考えたのだが、その下にある「チキンタルタル定食」の方が美味そうに見えて、結局「チキンタルタル定食」を注文することにした。
ちなみに定食メニューを注文すると、ごはんとカレーがお替わり無料となる。さっそく卓上のコールボタンを押して店員を呼ぶと、料理を注文した。ご飯はお替わり自由なので、ご飯大盛で注文する。
料理を注文すると、しばらくして料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。トレーの上にはタルタルソースを載せた唐揚げの皿とご飯、味噌汁、小鉢、紙おしぼり、箸が載せられている。
ご飯とカレーはセルフでお替わり自由となっている。店の中程にあるテーブルの上にカレーの入ったスープ鍋とご飯の入った炊飯器が置かれていて、その間にスプーンとお碗が置かれている。
お碗にカレーを注ぐと、スプーンを1個持って席に戻った。紙おしぼりで手を拭くと、箸を取って最初に味噌汁を飲むことにした。味噌汁には刻んだ油揚げと刻みネギが浮かんでいる。
お椀を左手で持つと味噌汁をすすった。ダシの旨味が空腹の胃袋に染み渡るように美味しい。ダシをたっぷりと吸った油揚げはジューシーで、刻みネギがシャキシャキとした歯応えで、食感にアクセントを与えている。
味噌汁を半分くらい飲んだところで、チキンタルタルを食べる。大きな皿の上には千切りキャベツが盛られていて、その脇に唐揚げが6個載せられている。唐揚げの上からタレをかけ、タルタルソースを載せて青海苔を振りかけている。千切りキャベツには青じそドレッシングがかけられている。
唐揚げがあまりに旨そうなので最初にチキンタルタルを1つ食べることにした。
大盛のライスからはほのかに湯気が立ち上っていて、米粒が艶々としている。
このライスの上に唐揚げを1個載せてみた。
唐揚げにかぶりつく。大粒の唐揚げの衣はカリッとした食感で、衣の中の鶏肉はジューシーで美味しい。柔らかい鶏肉の淡泊な旨味に甘いタレとサッパリとした味わいのタルタルソースが絡む。唐揚げを頬張りながらご飯をかき込んだ。
1個の唐揚げを食べてしまうと、千切りキャベツを食べる。ふんわりとした絹のような食感の千切りキャベツは、シャキシャキとした食感で美味しい。青じそドレッシングの酸味が絡まって、さっぱりとした味わいである。千切りキャベツを片付けると、あらためて、チキンタルタルにかぶりついた。
キャベツを片付けると、あらためて、唐揚げを食べながらご飯をかきこむ。唐揚げを3個も食べていると、だんだんと飽きてきた。最後の1つにはタレもタルタルソースも付いていなかったので、気分転換に唐揚げをカレーにくぐらせてかぶりつく。
カレーは店の自家製カレーで、ドロリとしたカレーの中にはタマネギと鶏肉の小片が入っている。
カレーにくぐらせた唐揚げは、また異なった味わいで美味しい。カレーは甘口だったが、カレーと唐揚げの相性は抜群に美味しく、更にご飯も進んだ。唐揚げを片付けてしまうと、残ったご飯にカレーをかけて、カレー丼のようにして片付けてしまった。
もう一杯ご飯を食べようと、ご飯をお替わりする。その上からカレーもたっぷりとかけてカレー丼を作ると、テーブルに運んだ。
カレー丼を食べる。甘口と見えたカレーは、後味が適度にスパイシーで、後を引く美味しさである。カレーを食べながら小鉢のゆで玉子を箸休めに食べる。
小鉢には半分のゆで玉子が載せられている。
黄身の甘さがカレーにアクセントを与えている。カレーをひたすら食べていると、額に汗がじんわりと浮かんできた。ビジネスリュックサックの中からタオルを取りだし、汗を拭いながらお碗に残ったカレーをかき込むようにして食べてしまった。お椀にまだ味噌汁が残っていたので、味噌汁を飲み干し、最後にコップに残った冷水を飲み干して完食。
美味かった。満足、満腹である。
身支度を調えると、卓上の伝票を持って店の入口脇のレジに進む。レジで代金を精算すると、店を出た。エレベーターで1階に下りて、建物の外に出ると、陽光が眩しい。カレーを食べて汗だくになってしまった上に、強い日射しが熱く感じられる。職場に行く前に、売店でアイスコーヒーを買って行った。
午後になって東よりの風が吹いてくると、次第に湿度が下がってきた。上空にはレースのカーテンのような薄い雲がかかってきて、日射しが柔らかくなってきた。
午後は職場でデスクワークをこなす。今日は帰るのが遅くなってしまった。更に、週末に自宅で作業するための資料も持ち帰らなくてはならない。ビジネスリュックサックの中には辛うじて入ったが、かなり荷物が重い。明日は午前中、職場に出勤するので端末を置いて帰るのがせめてもの救いである。
仕事を終えて、職場を出る。地下道を歩いて新宿駅に到着すると、中央線下りホームに昇った。ちょっと今日は帰宅の時間が遅くなってしまったのだが、ホーム上には多くの乗客が電車待ちの列をなしている。乗り込んだ快速電車は決して混んではいなかったが、それでも座れたのは、後続の通勤快速電車と待ち合わせで停まった国分寺駅に到着したときだった。
電車が日野駅に到着すると、改札を抜けて甲州街道に出た。上空には綿を薄く広げたような雲が広がっている。雲の合間から暗い空が透けて見えた。