このあと3時半から。ゲストは、映画監督・行定勲さんです。
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) September 11, 2020
オープニングは、しつこくあの話題を。#action954
ACTION│TBSラジオ│2020/09/11/金 15:30-17:30 https://t.co/lqCcCRRiTL
昨日のTBSラジオ・ACTIONを聴いてて、とういうか今週の放送を聴いてて、メールテーマが「手放せなかったもの」と題していました。
TBS・ACTIONは、今月で終了と聴きまして、オリンピックがある年にオリンピックが開催されず、東京オリンピックへ向けての選手のインタビューコーナーなどもありましたが、残念ながらそれに伴った番組には至らず、終了といったメッセージが発表されました。『いだてん』の脚本を書いた宮藤官九郎さんも、前のニッポン放送では『いだてん』にむけた番組内容でいこうとしてた矢先に番組を降され、TBS・ACTIONへ移動することに至り、拾っていただいた感じで『いだてん』の脚本を書き終えるまで、ドラマが放送し終えるまで、ラジオで発信していただきまして、TBSラジオ様には感謝を申し上たいと思います。(宮藤官九郎学童同窓会一同)献花
さて、「手放せなかったもの」と、聞いて。ふと思い浮かんだのが一冊の本でした。
1988年度『こんなクルマは買ってはいけない』という本を持っていました。『手放せなかった」というより「手放してなかったもの」ですが、この本には思い出が詰まってまして、本を購入したあとに、当時の彼女と付き合うことになって、この本をふたりで読んであれこれ面白がっていました。
『こんなクルマは買ってはいけない』『こんなクルマを買ってほしい』『好きなら買ってもいいクルマ』と3部門にわけて、内容が書かれてまして。
彼女が乗っていたクルマがこの本に載ってあったんです。
ご紹介しますと、このクルマに乗って僕の前にあらわれました。
『こんなクルマを買ってほしい』の部門に書かれてたので、当時の彼女は機嫌をよくして読んでいました。
一方、僕はというと
スターレットというクルマに乗ってたんですが、ここにあるグレードの車種ではありませんでした。同世代はわりとこの手のクルマに乗ってましたが、経済的な理由でここに紹介されているグレードのクルマではありませんでした。
僕の田舎のほうでは、クルマまでは親が世話をするといった、風習みたいのがあって。恵まれない家庭でもクルマまでは親が世話をしてくれました。
僕の親は、僕にクルマを買ってあげれるほどの経済力はなかったのですが、コネというものがありまして、父方の親戚がトヨタのお偉いさんだったので、父も若い頃からトヨタの車に乗っていたんです。何回忌法要の法事の席で、のちに知ったことなのですが「ああ、それでかー」と思いました。
僕は、高校を出て直ぐには新車を買えるような状況ではなかったのですが、父はそれなりに考えてくれまして、父のツテでスターレットを購入しました。当時は売り手市場で、経済力がないとディーラーさんからは相手にはされない時代でした。が、営業の従業員さんも出世に有利になると思ったのか?父の縁故で新車を買うことができました。ただし、経済面を考慮したかたちでの契約だったので、わがままは言えませんでした。
本に載ってある『カッ飛びスターレット』は、僕には夢のまた夢でした。周囲はこの系統の車でカッ飛んでいましたので、劣等感がつねについてまわってました。そんなこんなでも、僕のクルマについても書かれてて
「いっそのことディーゼルの55psのほうがいいんじゃないかな」。一行は書かれてました。そのディーゼル車に僕は乗ってました。
けど、軍配は歴然としてました。一冊の本に写真といくつもの文章と、一行だけ書かれてるだけではね。
ジェーン・スーさんがもし、このようなことをどう思われるか?は、わかりませんが。思い出を切り売りしてる訳じゃないんです。ただ、事実を述べただけです。本は面白いんで、次回また、語れる機会があればお話しします。
(途中、地震があってビックリしました。警戒しながら過ごしたいと思います)