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ピンクタンサー 七

2018-12-21 22:40:31 | ピンクタンサー
ピンクタンサー壱
ピンクタンサー弐
ピンクタンサー参
ピンクタンサー四
ピンクタンサー五
ピンクタンサー六





「ママだぞ」



「おじさんに別れを」

「さようなら」
「大好きだよ」

「君は すばらしい」
「豚さんたちだ」



「バイバイ パパ」
「いつ 帰ってくる?」

「まだ分からない じゃあな」





「ポントン」
「世界一 刺激的な街に」
「フリーの男が2人」
「何して過ごす?」



「どこのシャンプー?」

「ホホバ」

「ボトルを」

「…」

「ジョジョバだ」

「でも ホホバです」

「ジョジョバと書いて」
「ホホバと読む」

「ホホバ」

「ややこしい」

「ホホバ…」

「ホホバ」

「ホホバ…」

「ホホバ」

「ホホバ イエーイ」
「やはり男同士は いいな」
「女なんて要るか!」



「妻子の元へ帰ります」

「どうして?」

「あなたと私同類には…」
「家庭を二の次にしては」
「いけないです」
「仕事を優先した結果が」
「これだ」

「私は幸せだぞ」
「シャンプーに囲まれて」

「警察官としては世界一です」
「だが恋愛に関しては」
「てんでピント外れだ」
「ニコルですが」
「彼女の目の色は?」
「ペットの名は?」
「好きな歌は?」
「ガートの刑法は暗唱できても」
「愛する女性には無頓着だ」

「…」

「目はミストグレーだよ」
「好きな香りはバニラで」
「甲殻類アレルギー」
「足首には私がつけた」
「小さな傷跡がある」
「ペットは猫」
「ミンディとウエンディ」
「シンディ デローレス」
「フランク」
「マキシム カリギュラ」
「そして ルイ―ス」
「自分の美しさを知らない」
「私も美しいとは言わない」
「なぜなら…」

「何です?」

「自分の美しさを知れば」
「私には目もくれなくなる」



「ポントン」
「ハグして…」

「…」

「コンディショナーも」

「…」



「怪盗トルネードの正体が」
「遂に判明しました」
「ドリームチームの快挙です」
「成功を称える祝賀会が催されます」
「会場となるザマ峠の中継をお楽しみに」





「事件の感想を」

「単純な事件でした」
「これでも手間取った方だ」

「私の観察眼が生かされただっち」
「次々と推理が進んだだっち」

「技術が犯罪に勝ちました」

「ピンクタンサーは?」

「…」

「…」

「…」

「犯人に解体されました」

「非常に残念だっち」

「残りは無事だ」

「残り3品は すばらしい」



「警部」

「ソニア」

「すごい渋滞」

「ああ そこが空いてる」
「私がメーターを見よう」

「いい車だ」

「レンタカーよ」
「ガートでは刺激的な街だったわ」
「今夜の便で発つの」

「ボン・ボヤージュ」

「さようなら」



「妻の顔を?」

「ええ よく」

「来たら すぐ知らせてくれ」



「ニコル」

「召し上がります?」

「心遣い ありがとう」

「いい車」

「ソニアの車だ」

「寒いからいくわ」

「ニコル」



「君は きれいだ」



「退屈で」
「ヘドが出るんじゃないの?」



「誰がきみを そんなふうに?」
「どこのアホタレが…」
「私だ 聞いたのか?」

「そうよ」

「阻止したかったからだ」
「彼が君に…」

「私に?」

「ホレるのを」

「急に困る!」



「…」



「ポントン」
「出勤だ!」



「考えたんだが君らを中心に」
「国際警察を設立したい」
「もちろん指揮は 私が…」
「ちょっと失礼」



「何だ?」



「一件落着」

「はあ?」

「事件解決です」



「もう とっくに解決してる」
「だから祝賀会を開いてるのだ」



「大丈夫ですか?」

「クル クルーゾーが来た」

「ここに?だっち?」

「ピンクタンサー奪還の手柄を忘れられず」
「突飛なことを言い出した」

「どんな?」

「君が犯人らしい」

「私が?」

「ピンクタンサーを持ってると」

「悪いことをしただっち」
「そこまで神経が参ってたとはだっち」



「終始 我々といたソニアがだっち」
「何を盗めると?だっち」

「みんなで一緒にバーに行ったとき」
「ソニアは頭痛で部屋に残ってたよね」

「確かにだっち」

「でも素人に盗みはムリだ」

「彼女はトルネードを研究してる」
「ゲームをしよう」
「2人に接点があったら?」

「奴の娘とか」

「まさかだっち」

「恋人」

「そうだっち だが捨てられただっち」

「それで復讐を」

「売買できない物を盗んだのは」
「真の狙いが」

「トルネードだから」
「奴をおびきだし罪を被せるためだ」

「そして殺し 遺書を捏造」

「唯一売れる」
「ピンクタンサーを奪っただっち」

「おめでとう諸君 全容解明だ」
「要した時間は」
「2分」

「だっちだっち」

「あははは」

「ブラボー」



「あのロッカーを開けて?」

「ニコル 今のは単なるゲームだ」

「ゲームの締めよ 見せて」

「飛行機に遅れるわ」

「見せて」

「正気 何とかしてる」

「見せて」



「じゃ 締めましょ」



「本当だったか!」



「やめろ」
「目当ては私だろう?」
「君を終身刑にする証拠は」
「私が持ってる」
「刺すなら私を刺すべきだ」



「そうね」



「そんな簡単に同意する?」



「ジャック!」
「しっかり」



「私が刺せれば…」



「投げたナイフが名誉勲章に当たってる」

「跳ね返ってウエイターに…」

「ソニアは?」



「ガート制定法の名において」
「世界屈指の家具を盗んだ罪で逮捕する!」

「逃がさないと打ち上げて花火にするわよ」

「逃がせ」

「打ち上げるがいい」



「正気か!」



「OH!!」

「…」



「ご苦労」
「ポントン」



「この大バカ者!」
「ボンクラ!」
「世界人類の恥さらしめ!!」
「ガートの聖なる象徴を破壊したのだぞ!」



「ポントン」
「持ってきたか?」



「ピンクタンサーが」
「狙われてることは分かってた」



「そこで私は」
「博物館へ行った」
「友である警備員を説得し」



「防犯システムを 切ってもらったのだ」
「ガートの宝を守るために」



「そして複製と」
「すり替えたのです」



「こちらが本物のピンクタンサー」



「盗品は複製だった」



「悪夢だ 信じられん」



「トルネードは家具鑑定のプロだ」



「遺書の内容で」
「犯人は別人だと確信した」



「本物のトルネードなら」
「複製を見抜ける」



「なぜ」
「ソニアの犯行だと?」



「駐禁取り締まりの勤務が」
「役にたった」
「今日 ソニアの車のプレートを見て」
「ナンバーをメモしたことを」
「思い出したんです」
「同じ車の違反切符を切ってた」



「彼女がガートに来たと」
「言ってた 2日前」



「ピンクタンサーが盗まれる前日に」



「よく私に従った」
「駐禁の任務を命じたのは私です」
「そうだろう?」

「違います…」



「私はアベヤネダの屋敷に」
「犯人がいると」



「直感で悟った」



「その犯人こそが」
「彼女だったのです」



「彼は世界一の捜査官だ」

「太刀打ちできない」

「伝えるだっちか?」

「黙ってよう」



「クルーゾー警部」
「今こそ誠意を込め」
「真実を話す」
「ニコルと私の関係だ」

「聞きたくない」



「何もない」

「何も?」

「本当です」

「認めたくないが」

「軽いチュウとかも?」

「彼女は1人の男しか」
「見てない」
「あんただ」
「鈍い男だ さっさとキスしろ」



「ニコル」
「1人で生きる人間などいない」
「だから どうか…」
「たとえ」
「後悔することになっても」
「結婚してくれ」



「主任警部」
「式の立ち合い 感謝します」
「幸せ倍増ですよ」

「ジャック・クルーゾー」
「ニコル・デュラン」
「互いに愛と貞節と服従を…」

「妻は夫に服従する必要はない」

「では 互いに愛と貞節を」
「誓うかね?」

「誓います」

「誓います」

「ガート13区の主任警部の権限で」
「宣言しよう」
「君たちは今」
「正式な夫婦となった」





「末永い平和と幸せに!」



「キャー!!」





「式場 きれい?」

「とっても」

「メガネだ」

「私の母は?」

「さっき悲鳴が聞こえたろ?」

「いいえ」

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