小説すばる2018年11月号 | |
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集英社 |
今月に11月号『小説すばる』を購入しました。発売日にAmazonで検索しましたら、すでに品切れ入荷待ちという状況で、再出荷予定は10月25に~26日発送となってましたがそれよりは早く到着いたしました。
恥ずかしながら、意外にも人気書籍であったことに『にわか』感が否めなかったです。
まだ読みかけですが、そこで紹介されていたのが、『きみは白鳥を踏んだことがあるか(下駄で)』
きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で) (文春文庫) | |
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文藝春秋 |
でした。
『宮藤官九郎』さんの私小説的な小説で、前に、このブログにも書きましたが、先月、東京で20数年ぶりに会った旧友も、この本を読まれていたようで、会話中に宮藤さんの話題になり、旧友はこの本の事を語っていたのですが、まだ読んでなかった私は、ちょっと苦い体験をいたしました。
その旧友は、宮藤さんと同じ高校のOBなので、読んでいて当然だとは思いますが、私は一緒にいて『にわか』感が否めなかったてす。
他のファンの方からして見れば、間違いなく、私は『にわか』です。
『きみは白鳥を踏んだことがあるか(下駄で)』を、現在まで28%まで読ませていただきましたが、内容は『私小説』。もうすでにお分かりになっている方も沢山いるだろうし、『小説すばる』でもフィクションを盛り込んでいると書かれていました。
その点も踏まえて読みかけではありますが、感想は、自分と見てきたものは、同じものもありますが、分岐点として分かれている部分もありました。
まず、「たけし軍団に入りたいと思っていた」。どこに住んでいようが、誰でも芸能界入りを夢見ることはあると思います。
多様性という部分では、私もお笑いが好きでしたが。たけし軍団というより、若い頃のタモリさんと所ジョージさんみたいな関係に魅かれていました。タモリ=舎弟=所ジョージ。というイメージで『笑っていいとも』は好きで見ていました。「有名人になって笑っていいともに出たい」と思ったこともあります。
なので、そもそも感受性が違うんだなと思いました。
あとは、同じ男として読んでいた雑誌。宮藤さんは同じ時期に『宝島』を読んでいたようで、私は『ボム』を愛読してました。
私の観察によると『宝島』を読んでいた人はちょっと不良がかった兄貴分的な方。または賢そうな方がよく『宝島』をよく連呼してました。
で、私は、ちょっと自信のない気の弱いタイプだったので、同じ『宝島』を読むと怒られそうで、『ボム』に走っていた口です。宮藤さんとの分岐点はその辺で明確に読み取れました。
共通したのは『岡田有希子』の死です。あの事件の一週間前、宮藤さんの実家から電車で30分でも行ける場所で岡田有希子さんはコンサートを行っていました。
「岡田有希子が近所までやって来る」と、いうことで、観に行った友人もいましたし、私も観に行こうとしてました。
その一週間後、岡田有希子さんは帰らぬ人となりました。
あの時のことは今でも覚えてるのですが、あの事件が起きる前にファンであった私は、「救えることができたんじゃないか?」と、そう思うと残念でなりません。地域社会でひとつの命を救えなかったことに責任を感じています。大袈裟かもしれませんが、そう思ったりもしています。
湿っぽくなりましたが、にわかで読みかけの私が言うのもお恥ずかしい限りですが、すでに出版されています。お好きな方は読んで見てください。