【雲南地域】森林・林業のお知らせ

(島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 林業部が伝える情報ブログ)

林業講演会「木質バイオマス発電導入後の影響について」が開催されました

2016年09月13日 | 林業研修/講習会

 平成28年7月29日(金)、浜田市の浜田ワシントンプラザホテルにて、林業講演会「木質バイオマス発電導入後の影響について」が開催されました。

 島根県中山間地域研究センター農林技術部長の江角淳氏、九州大学大学院農学研究院教授の佐藤宣子氏を講師に招き、県内の素材生産業者や森林組合など多数の林業関係者が出席しました。

 

 江角淳氏は「本県の循環型林業確立に向けた新たな試験研究・技術開発戦略」と題し、島根県が目指す森林・林業・木材産業の概要と、中山間地域研究センターで行っている試験研究、技術開発について講演され、(高性能林業機械、作業システム、コンテナ苗、木材の利用・乾燥・加工、バイオマス、森林計測へのドローン活用など)幅広い分野について紹介されました。

(中山間地域研究センター 江角淳 農林技術部長)

 

 佐藤宣子氏は「木質バイオマス発電所稼働後の素材生産事業体の経営動向について」と題し、大分県日田市において稼働している木質バイオマス発電が素材生産現場にもたらしたメリットや課題等について、素材生産事業体への聞き取り調査結果をもとに報告されました。

 D材(発電用の林地残材など)が安定して売れるようになった一方で、A材(製材用の大径材など)の価格下落や生産意識の希薄化など、課題もあるようです。

 森林資源や流通の仕組みなど島根県と状況が異なる点はありますが、大変参考になる講演でした。

(九州大学大学院農学研究院 佐藤宣子 教授)


最新の画像もっと見る