県内の人工林が利用期を迎えつつある中で、効率的な木材生産の実行が林業再生に向けた重要な課題となっています。また、森林資源の循環利用・林業の成長産業化に向けては、現実の森林資源の量や質等をより正確に把握することが必要です。
近年の情報通信技術(ICT)の進展に伴い、森林資源情報の把握や林業経営の効率化にICT を活用する動きが国内各地で始まっています。森林計測においても、レーザ計測のデータ解析技術を利用して自治体等が森林計画などへ活用する事例も出てきています。
こうした状況を踏まえ、航空レーザ計測による森林資源情報把握等の現状や可能性について見識を深めるため、12月20日(木)に県雲南合同庁舎において当事務所主催による研修会を開催しました。
はじめに、県雲南事務所から、「スマート林業実現に向けた取組み等について」ということで、国内の動向や国(林野庁)の関連する補助事業の紹介を行いました。その後、アジア航測株式会社から「航空レーザー計測やIoTを活用した林業改革」として、レーザ計測の基本的な仕組みや解析結果の活用事例等について解説していただきました。
この日は、県東部の市町村・県の林業行政担当者や森林組合職員など43名の参加があり、今後の森林整備や管理等を効率的・効果的に進めるための一つの方策として関心の高さが窺えました。