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奥出雲町にある仁多郡林研グループが中心となって活動している「オロチの深山きこりプロジェクト」。全国的に広がっている「木の駅プロジェクト」の奥出雲町版として、このブログでも何度かご紹介しています。活動の中で年3回、伐採作業の安全技術研修を実施していますが、これまではあくまでもスギやヒノキの伐採を前提に実施されていました。しかし、広葉樹の伐採研修もやってみてはどうかという声もあり、2月27日(土)に奥出雲町の雑木林で研修会が開催され、16名の参加者がありました。
講師を務める仁多郡林研グループのH氏。椎茸用原木としてナラ類の木を中心に広葉樹の伐採についても経験が豊富です。
スギやヒノキと違い、広葉樹は木の傾きや枝張りによって重心の見極めが非常に難しく、伐り倒す方向の選定もより慎重になります。
また、待避場所や待避路の確保といった安全性の面、伐採後の作業の効率性も考え不要な灌木類は事前に除去しておきます。
ロープを使って、より確実に、安全に。
狙った場所に向けてうまく伐り倒すことができました。
今回の研修会では、参加者全員が実際に木を切り倒すところまでは行いませんでしたが、一連の作業を見て意見交換をし、広葉樹の伐採作業についての認識を深めることができました。