平成27年11月2日(月)出雲市のニューウェルシティ出雲で「林業の成長産業化に向けた研修会」が開催され、雲南管内で開設した林業専用道(規格相当)の実例と活用実績について発表を行いました。
この研修会には、県内の森林組合や素材生産業者、市町村および県の林業関係者、約120名が参加し、島根県で成熟期を迎える森林資源の循環利用の取り組みの必要性について認識を深めました。
まず初めに、島根県の木材産業の現状と25年後のビジョンについて島根県 農林水産部 森林整備課から説明があり、続いて雲南管内で開設した林業専用道(規格相当)の発表を行いました。
「島根県の森林と林業・木材産業の長期ビジョン」
「林業専用道(規格相当)の実例とその活用実績」
この研修会で、宮崎大学農学部森林緑地環境学科 助教 大地先生からは、宮崎県の木材産業の実態や、素材生産事業体の「伐採搬出ガイドライン」導入による新たな取り組みなど、一歩進んだ林業について、また東京大学大学院農学生命科学研究科 教授 酒井先生からは、林業の成長産業化実現に向けて、意識改革の必要性や、物流の時代にさしかかった林業の輸送コスト低減、人材育成など、これからの島根県の森林・林業のヒントとなる講演がありました。
「宮崎県における新たな需要への対応と素材生産事業体による自己変革運動」
宮崎大学農学部森林緑地環境学科 助教 大地俊介先生
「林業成長産業化実現に必要なこと」
東京大学大学院農学生命科学研究科 教授 酒井秀夫先生