朝起きたらオンナになっていた!
我々にとって夢のような話を描いてくれた山内マリコ作【悪夢じゃなかった?】 を読みました。
こちらは「かわいい結婚」にあった、3本からなる短編小説集のうちのひとつです。
本当は結婚というものに夢をみたり、疑問を抱いたりしている、テイストからいって“女性向け”の本であったと思うのですが‥‥ごめんなさいね、山内さん。私みたいな女になりたい! 男が手に取ってしまいまして(笑)。
実際ド・ピンクな表紙で、読んでいる姿を他人に見られるのが、ちょっぴりハズカシカッタ^^;
‥今回はこの小説を「TS」な視点で、分析してみることにします。
ある朝、澤村裕司が夢から目覚めたとき、自分がベットの上で、一人の女に変わっているのに気がついた
カフカの「変身」ごとくな、そんな出だしから始まります。まぁTSFでもよく見受けられる、ほんとに“そのまんま”の書き出し。
寝ぼけまなこで最初はそれに気づかず、徐々に変化した自分の身体に戸惑いを覚えていく描写が丁寧に描かれているのですが、そこはさすが女性作家!とりわけ乳房(しかも美巨乳)のくだんが秀逸です。
ただ、当の本人「裕司」はというと、わりと冷静です。自らの肉体に興奮をしたりといったことは、結果からいうと‥終始ありませんでした。
その理由も冒頭できちんと書かれているのですが、意外とそんなものなのかもしれませんね。
女性の作家が書いたからとかではなく、実際、自分がなってしまったら、そういった感情すらも失せてしまう‥的な?まぁ“なった”ことがないから、私にも分かりませんがw
もっとも、実家住まいのため、変身発覚直後に“彼”の母親が登場してきて、コーフンしているどころの話ではなくなってしまいます。
‥仕方なく家を追い出されてからの、裕司の取った行動こそが、この作品の「肝」となる部分。
肉体は♀になったけれど、以外の服や下着は当然“元のまま”です(上はノーブラ)。
周囲からの、まるで「妖しい人を見る視線」に耐えられなくなった裕司は、そこから少しずつ、立派な(それなりの?)女性へとなるために、自らの「改造」 に着手しだします。
買い物を重ねて、メイクも施してもらい、だんだんオンナとしての自信を持ち始めてきた裕司‥。
途中、ネットで知り合ったオヤジに犯されそうになる危機もあって、外見だけでなく内面にも変化が表れ始めます。
そして、ラストは元に戻るでもなく---
と、はい!ここまで。物語のおおまかな全体像はこういった感じです。
エロくはありませんけど、先に述べたオヤジとの絡みのときなどには、けっこう際どい描写はあります。
もともと山内さんはその手のものも、得意とされていましたからね^^;
あと女性ファッションについても詳しい作家なので、作品の中ではさながら“ショップ店員”となり、まずは下着からコーディネートの仕方を教示してくれます。
したがって裕司同様、「女装初心者」の方にも本書は“参考書”となり得るのではないでしょうかw
個人的には声を変えて会社に電話をしたとか、ストーリーにまったくの関係ないところで萌えたりもしましたがww
ちなみに裕司は相当の美人に変身していたそう。だからなのか、さして“焦り”は感じられません。
AV以外のTSFなら普通、元の身体に戻ることを第一に考えると思うのですけどね。羨ましいなぁ(笑)
「かわいい結婚」あらため、かわいいTSF? ‥案外いいです。
我々にとって夢のような話を描いてくれた山内マリコ作【悪夢じゃなかった?】 を読みました。
こちらは「かわいい結婚」にあった、3本からなる短編小説集のうちのひとつです。
本当は結婚というものに夢をみたり、疑問を抱いたりしている、テイストからいって“女性向け”の本であったと思うのですが‥‥ごめんなさいね、山内さん。私みたいな女になりたい! 男が手に取ってしまいまして(笑)。
実際ド・ピンクな表紙で、読んでいる姿を他人に見られるのが、ちょっぴりハズカシカッタ^^;
‥今回はこの小説を「TS」な視点で、分析してみることにします。
ある朝、澤村裕司が夢から目覚めたとき、自分がベットの上で、一人の女に変わっているのに気がついた
カフカの「変身」ごとくな、そんな出だしから始まります。まぁTSFでもよく見受けられる、ほんとに“そのまんま”の書き出し。
寝ぼけまなこで最初はそれに気づかず、徐々に変化した自分の身体に戸惑いを覚えていく描写が丁寧に描かれているのですが、そこはさすが女性作家!とりわけ乳房(しかも美巨乳)のくだんが秀逸です。
ただ、当の本人「裕司」はというと、わりと冷静です。自らの肉体に興奮をしたりといったことは、結果からいうと‥終始ありませんでした。
その理由も冒頭できちんと書かれているのですが、意外とそんなものなのかもしれませんね。
女性の作家が書いたからとかではなく、実際、自分がなってしまったら、そういった感情すらも失せてしまう‥的な?まぁ“なった”ことがないから、私にも分かりませんがw
もっとも、実家住まいのため、変身発覚直後に“彼”の母親が登場してきて、コーフンしているどころの話ではなくなってしまいます。
‥仕方なく家を追い出されてからの、裕司の取った行動こそが、この作品の「肝」となる部分。
肉体は♀になったけれど、以外の服や下着は当然“元のまま”です(上はノーブラ)。
周囲からの、まるで「妖しい人を見る視線」に耐えられなくなった裕司は、そこから少しずつ、立派な(それなりの?)女性へとなるために、自らの「改造」 に着手しだします。
買い物を重ねて、メイクも施してもらい、だんだんオンナとしての自信を持ち始めてきた裕司‥。
途中、ネットで知り合ったオヤジに犯されそうになる危機もあって、外見だけでなく内面にも変化が表れ始めます。
そして、ラストは元に戻るでもなく---
と、はい!ここまで。物語のおおまかな全体像はこういった感じです。
エロくはありませんけど、先に述べたオヤジとの絡みのときなどには、けっこう際どい描写はあります。
もともと山内さんはその手のものも、得意とされていましたからね^^;
あと女性ファッションについても詳しい作家なので、作品の中ではさながら“ショップ店員”となり、まずは下着からコーディネートの仕方を教示してくれます。
したがって裕司同様、「女装初心者」の方にも本書は“参考書”となり得るのではないでしょうかw
個人的には声を変えて会社に電話をしたとか、ストーリーにまったくの関係ないところで萌えたりもしましたがww
ちなみに裕司は相当の美人に変身していたそう。だからなのか、さして“焦り”は感じられません。
AV以外のTSFなら普通、元の身体に戻ることを第一に考えると思うのですけどね。羨ましいなぁ(笑)
「かわいい結婚」あらため、かわいいTSF? ‥案外いいです。
読んだ記憶がある。間違いかな。
私的に待望のwhite note pad第1巻購入しました。
若干エロはありましたが、大部分ストーリ小説です。
テイストは僕は眞理の中のようです。
1年後、入れ替わった同士が再会します。入れかわったものが元の記憶と混ざり合い、自分が誰か混迷し始めます。この辺は「僕は眞理の中」の新しいまりと似ています。
入れ替わった同士の心の動きが終える読み物としては面白いです。
ようやく読み終えることができましたので、改めて、な具合^^;
そういえば書店で気がついたときは当たっているのですが前回教えて頂いた本、
なかなか見つからないんですよ。困ったときはマーケットプレイス、でしょうかね‥。
「white note pad」の感想もありがとうございます。気になってましたので助かりました。
「Body Trouble」が 以下の劇場で上映される。
横浜・シネマ ノヴェチェント=「映画女優・菜葉菜特集」にて上映
日時 : 2016年1月17日(日) 10:00~
1月18日(月) 13:00~
1月21日(木) 19:00~
R15指定版ですか。これはいい情報を訊きました。
あの女性の監督さんも通常版?と2パターン撮るなんて、なかなかやりますよね。
そういうピンクな映画流してるところって、私マジで行ったことがないのですけど、皆さん黙って観ている
だけなのですか。それとも下の方で手もせわしなく動かしてみちゃったりトカ?(笑)
でも今回は横浜なんですか。家からはちょっと、遠いなぁ‥
27席しかないミニシアターです。レストランも併設しているらしいです。
休み取っていこうかなぁなんて、少し考えちゃいました。
あとは私の懐具合と決断次第ですかね。
さっそくKindle版を買ってしまいました。女性の作家だけにこういう細かい描写はさすがです。むきだしのエロは少ないですが、女性の性描写についていろいろなことを気づかせてくれますね。
対照的に、「カノン」は男性作家の悲しさなのか、性描写を完全にネグってしまいました。その結果、母子関係が描写の中心になり、女性性は置き去りに。
Kindle‥そうなんですよね、今はスマホでも読める!
どうも私は古いタイプの人間のせいか(?)紙でないとダメな質でして^^;
カノンはエロに行く前に“阻害”されてしまいましたからね。
その点、こっちは結構踏み込んだところまではいっていたかとw
ただ最後はあまりに急な展開すぎて、ちょっと付いていくのが大変でしたよ。
カノンは女性の性を社会的な存在としてしか描けていませんね。オジサン作家の限界かもしれません。本来なら、夫との関係とか(夫がやたらに物わかりがいいw)、肉体としての女性性というものを避けては通れないはずです。(それが直接エロに繋がるかどうかは別です)
最近読んだREDという作品は女流作家によるものですが、女性の性をするどく描いています。これはやはり男にはワカラナイものなのかもしれません。同じ印象を「悪夢じゃなかった」にも感じました。
私も女性作家を侮ってましたよ。エロ云々より、何かTSという現象を芸術的に表現されていますw
マンガは今ひとつなものが多いのですが、小説の類なら
ヘタな男性作家より全然イケてるときもありますものね。
ていうかAVを中心とした「実写」にも、もっと頑張っていただきたいですよ(笑)