『リリーのすべて』が劇場公開されました。
「トランスジェンダーの先駆者。リリー・エルベの真実の物語」 と、予告版にはありましたが、皆さんご存知でしたでしょうか。
実は私が、世界で最初に“性別適合手術”をなさった、このリリーさんという方を知ったのは、ごく最近のことです。
映画化の情報を受け、性転換にかんする話だし、気になってちょこちょこ調べていたんだけど、「目覚め」の経緯が、なかなかユニークで。
自らの意志ではなく、女装を“させられている”うち、徐々に目覚めてきたらしい。しかも、そのキッカケが彼の妻であったという...
それまでは当然、普通に「男」として暮らして、夫婦生活も人並みに送っていました。
ある日を境にして、突然愛する夫が女になってしまったら‥‥日本では離婚の危機にもなりそうですが、デンマークに住む件の夫婦は、そんな夫を妻が受け入れ、より絆を深めていく模様が描かれているようです。映画のベースはデビッド・エバーショフ著の『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』。
女になりたいから、あるいは少しでも女性の姿に近づきたいからの変身‥‥ではなく、だから“順序”とすれば逆のような感じもしますけど、女装趣味の場合なら「女モノ」の服や下着を、最初は遊び心で身に着けているうちに‥‥といった傾向は、案外多そうな気もしますね。
実際、コントとかで女装したりする芸人がこれと似た発言をしていた記憶もあります。
あくまで女装。ありがちなTSFのように、女優を別にたてたりするわけにもゆかず、今作も原作のとおり忠実に、役者がガチ女装に挑んでいます。
これが実在したリリーさんのごとく“それなり”の容姿になっているから驚きなのですが(予告編&関連HPを見るかぎりでは)、演技も女性っぽくなっているのか、気になるところ。
でも、この夫婦は私にとっては、けっこう「理想的」であったりもしますねぇ。
女装に理解のある妻、という名のパートナー‥‥一緒になってフェミニンな格好をしてオデカケしたり、デートとはまた違った楽しみ方がありそうじゃないですか(笑)
山内マリコさんの『悪夢じゃなかった?』に若干そうしたテイストがあったけれど、アレは創作。
‥‥現実世界では、まずカミングアウトの段階で、相当な覚悟と勇気、エネルギーを要しそうですw
≪関連≫
■女性として生きる決心をした夫を受け入れる妻に大号泣! 映画『リリーのすべて』が描く一途な愛【最新シネマ批評】
■リリーのすべて (ハヤカワ文庫NV)
「トランスジェンダーの先駆者。リリー・エルベの真実の物語」 と、予告版にはありましたが、皆さんご存知でしたでしょうか。
実は私が、世界で最初に“性別適合手術”をなさった、このリリーさんという方を知ったのは、ごく最近のことです。
映画化の情報を受け、性転換にかんする話だし、気になってちょこちょこ調べていたんだけど、「目覚め」の経緯が、なかなかユニークで。
自らの意志ではなく、女装を“させられている”うち、徐々に目覚めてきたらしい。しかも、そのキッカケが彼の妻であったという...
それまでは当然、普通に「男」として暮らして、夫婦生活も人並みに送っていました。
ある日を境にして、突然愛する夫が女になってしまったら‥‥日本では離婚の危機にもなりそうですが、デンマークに住む件の夫婦は、そんな夫を妻が受け入れ、より絆を深めていく模様が描かれているようです。映画のベースはデビッド・エバーショフ著の『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』。
女になりたいから、あるいは少しでも女性の姿に近づきたいからの変身‥‥ではなく、だから“順序”とすれば逆のような感じもしますけど、女装趣味の場合なら「女モノ」の服や下着を、最初は遊び心で身に着けているうちに‥‥といった傾向は、案外多そうな気もしますね。
実際、コントとかで女装したりする芸人がこれと似た発言をしていた記憶もあります。
あくまで女装。ありがちなTSFのように、女優を別にたてたりするわけにもゆかず、今作も原作のとおり忠実に、役者がガチ女装に挑んでいます。
これが実在したリリーさんのごとく“それなり”の容姿になっているから驚きなのですが(予告編&関連HPを見るかぎりでは)、演技も女性っぽくなっているのか、気になるところ。
でも、この夫婦は私にとっては、けっこう「理想的」であったりもしますねぇ。
女装に理解のある妻、という名のパートナー‥‥一緒になってフェミニンな格好をしてオデカケしたり、デートとはまた違った楽しみ方がありそうじゃないですか(笑)
山内マリコさんの『悪夢じゃなかった?』に若干そうしたテイストがあったけれど、アレは創作。
‥‥現実世界では、まずカミングアウトの段階で、相当な覚悟と勇気、エネルギーを要しそうですw
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■リリーのすべて (ハヤカワ文庫NV)