防衛省再編案 内局中枢に制服組2009年6月4日 朝刊
一連の不祥事を受けた防衛省改革で、内局官僚(背広組)と自衛官(制服組)の混成化を図る組織再編案の全容が三日、判明した。内局の防衛政策局の機能強化に向け、次長を現行の一人(背広組)から国際参事官(外務省出身者)と制服組を加えた三人体制とするなど内局中枢に制服組を登用。中長期的な防衛戦略を検討、立案する戦略企画課を設置し、防衛政策局を改編する。
内局と陸海空各幕僚監部の防衛力整備部門を一元化した局を内局に置き、局長は背広組、次長には背広組、制服組から一人ずつ充てる。防衛政策局と防衛力整備部門の課長には制服組からも起用する。
政策立案機能の強化は北朝鮮の核、ミサイル開発や中国の軍事的な台頭、頻度を増す自衛隊の海外派遣など安全保障環境の変化に対応するのが狙い。ただ背広組と制服組の混成を進める改革には、シビリアンコントロール(文民統制)の観点から異論も予想される。
防衛省は八月の来年度予算概算要求に再編案を反映させ、防衛省設置法改正案などを来年の通常国会に提出する方針だが、衆院選後の政権枠組み次第では修正を迫られる可能性は否めない。
防衛政策局の防衛政策課、日米防衛協力課、調査課の課長にはこれまで通り背広組が就く。各国との防衛交流などを担当する国際政策課長は制服組から充てる。さらに防衛計画課が防衛力整備部門に移管するのに伴い戦略企画課を新設し、課長は背広組とする。
新設の防衛力整備を所掌する局には五つの課を設置する。防衛計画課と、会計課の課長は背広組。
再編案では、局長の次は3人の次長があり、そのうちの一人を外務省出身者残りは制服組1人と背広組み1人と決めることにしているが、
局の中央を貫いているのは、日米防衛協力機構となっている。
それに外務省は名だたる対米従属路線の主であるから、
どんな事が有ってもこの真ん中の指揮系統が犯されることは無いのだろう。
日米再編案に基づく自衛隊再編は着々と進んでいるようである。
この体制に足りないものは、
憲法9条2項だけだという本の広告が目に入ったけれど・・・・・