かの小泉元総理の地元、小泉王国と言われた横須賀市長選で、新人で無所属の市議会議員(33歳)が、自公だけでなく民主党までが全面支援している、2期目の現職の市長を破って市長に当選したそうである。
小泉元総理と進次郎氏親子も、現職の市長の応援に何度も駆けつけたそうであるが・・・・・
先日の千葉市長選にも、31歳の若い市長が選ばれて、驚いたところだったけれど、今回も2歳上とは言え若い市長の誕生である。
昔学生運動が全盛期を過ぎた頃から、政治に熱心だった学生たちが姿を消して、
急速にノンポリと呼ばれる、政治に無関心な学生達に変わってしまったのだった。
学生のノンポリ化が進んだ原因には、色々な要素が有ったのだろうけれど、
その頃から学生の将来が希望に満ちた時代になっていたからと、言うことも大きな要因だったのではないだろうか?
大学時代に政治運動になど近寄らず大人しくさえしていたら、
将来それなりに安定した職業に就くことが約束されているけれど、
学生運動になどはまってしまったりしたら、先行きどうなるか分からないということになったら、
余程の事情があったか、信念の人で無かったら、学生運動からは遠ざかるに越した事は無いと思う様になっても仕方なかったと思われる。
その上過激な学生運動で、殺し合いの事件まで起きたりして、親も絶対に政治に近寄らないよう、脅しも交えて子供に諭した事だろうし・・・・・
それが近年変わってきているのかもしれない。
失われた10年などと呼ばれる時代を経て、定職につけない若者が多数出来て、
仕方なく派遣社員になっていたら、この不況下での、血も涙も無い派遣切りである。
労働基準法が無視されたり、その他色々と社会福祉が変容し、世の中に生活苦に苦しむ人を大勢出すようになったのは、多分に(政官業の癒着なども含め)政治の国民無視の所為であると言う事が分かってきたので、
今の若者は、政治に目を向けるようになってきたと言う事なのではないだろうか。
やっぱり国民が政治に無関心なのを好いことに、政治家がやりたい放題をしていたら、ついにはこうなってしまうと言う事が、最近の市長選結果となって表れたのではないだろうか。
これから先の世の中、将来に最も関わりのある若者達が目覚めて、政治をしっかりと見張るようになってくれたら、日本も又回復できるかもしれないと言う希望がわいてきたのだった。
横須賀市長に33歳新人 『小泉王国』の現職破る
2009年6月29日 朝刊
神奈川県横須賀市長選は二十八日投開票され、無所属新人の元市議吉田雄人氏(33)が、無所属の現職蒲谷亮一氏(64)ら二氏を破り、初当選した。投票率は45・22%で前回の40・19%を上回った。吉田氏は、十四日に当選した千葉市の熊谷俊人市長(31)らに次ぎ、全国で三番目に若い市長となる。
自民、民主、公明の各党が全面支援した現職が敗れた背景には、新しい政治の担い手を求める有権者の期待感があり、間近に迫った衆院選に影響しそうだ。
選挙戦では、各党が組織選挙を展開、地元出身の小泉純一郎元首相も集会や街頭演説で声をからした。これに対し、吉田氏は組織的動員は行わず、自転車で選挙区内を回るなどして無党派層への浸透を図った。
麻生政権の迷走により自民党支持率の低迷が長引く中、昨年九月に引退を表明した小泉元首相の影響力も地元では低下。直前に行われた千葉市長選で全国最年少の市長が誕生するなど、吉田氏に追い風が吹いた。
元市議の吉田氏は市議選に初挑戦した二〇〇三年と、〇七年でいずれもトップ当選。〇七年には一万一千票を獲得した。今年三月、旧自治省出身の現職ら歴代市長による三代三十六年間続いた「官僚市政の打破」を掲げ、市長選に初出馬を表明した。
美術館などの公共施設建設に伴う財政負担増を批判し、育児支援の充実や市長公用車の廃止などを公約。市政刷新を求める有権者の支持を集めた。