臓器移植法改正、6月中旬にも衆院で採決
衆院議院運営委員会は4日の理事会で、衆院厚生労働委員会で審議中の臓器移植法改正4案の取り扱いについて、厚労委での審議を5日で打ち切り、9日に衆院本会議で中間報告を行うことを決めた。
4案は今月中旬にも衆院本会議で採決される見通しとなった。
中間報告は国会法に定められた手続きで、委員会採決を省略して本会議採決を行うことができる。厚労委の田村憲久委員長(自民)が改正案の採決は各国会議員の思想・信条にかかわるため、中間報告方式で決着させざるを得ないとして、衆院議運委の小坂憲次委員長(同)に協力を求めていた。本会議採決は16日を軸に調整が進む見通しだ。
改正案は本会議で1案ずつ採決され、いずれかの案が過半数を得た時点で採決が終了するため、採決の順番が重要になる。今後は衆院議運委で、採決の日取りや、4案の採決の順序などについて協議される。
審議中の改正案は
〈1〉臓器提供の年齢制限を撤廃した上で、本人の意思が不明でも家族の承諾で臓器提供を可能 に するA案
〈2〉年齢制限を「15歳以上」から「12歳以上」に引き下げるB案
〈3〉脳死の定義を厳格化するC案
〈4〉15歳未満は虐待の疑いがないかどうか病院の倫理委員会による事前審査を義務付けるD案― ―の4案。
(2009年6月5日 読売新聞)
今月中旬に衆院で採決されるそうだけれど、くれぐれも禍根を残さないように祈ってやまない。
病人を助ける事も大切な事ではあるけれど、その為に万が一にも、健康な人の臓器が狙われて、悪事が横行するような事態にでもなったら大変である。
人の生き血を吸って生きるドラキュラは、恐れ忌み嫌われているけれど、
人の臓器を狙うものが蠢く世の中となったら、
それこそこの世は地獄そのものになってしまうではないか!
臓器確保の為の、おぞましい噂を聞くたびに、人は人の臓器を取ってまで長生きする必要があるのだろうかと、悩んでしまう。
私たち生き物は、与えられた体で存分に生き永らえ、
持ちこたえられなくなった時には、潔くこの世を去る。
そういう自然の摂理に従っている方が、
結局皆が幸せに生きられるのではないだろうか?