今朝のサンデーモーニングで、鳩山由起夫さんの論文がアメリカで、
アメリカを否定しようとしていると、批判されていると言う話題になった時、
「アメリカでもあの論文を支持する人もあるし、アメリカ離れではないかと危険視する人もある。
危険視している人は、主に此れまで日本から利益を得ていた人たちで、その利権が失われるのを恐れているのだと思う。」と金子勝さんが言っておられました。
アメリカで鳩山論文を声高に批判する者があるからと言って、それが即アメリカを代表する意見であるとは限らないと、知らなければならない、と言うことなのでしょう。
私の父などは戦後間もない頃まで、
「人間が皆平等だなどと言うのは、危険思想だ。」と言っていました。
殿様も足軽も同じ人間だなどと言うなんて、とんでもないと本気で思っていたようです。
子供の頃に周りの大人がそう言う思想であったら、素直な子供ほどそれを自分の意見だと思い込んでしまうようです。
でも平等の思想が誰にとって危険なのかと考えたら、
それは支配者階級だった人たちが、此れまで得ていた利権を取り上げられる恐れが有るから、支配者階級にとって危険思想であるに過ぎません。
庶民が殿様階級の為に、四民平等を危険思想と言うとしたら、
今なら「ばっかじゃないの!」でかたずけられてしまうでしょう。
しかし親代々殿様の加護を受けていた家の子であったら、
殿様の利益は自分達の利益であるから、
四民平等は危険思想と言うことになるのかもしれません。
アメリカで日本が此れまでの従米路線を修正しようとする事を、危険思想と断ずる勢力が有るとしたら、それは従米路線の日本から多額の利益が入っていた勢力と考えても、それほど間違ってはいないかもしれません。
そして、そのアメリカの意見を声高に吹聴する日本の勢力も又、
盲目的従米路線によって、利益を得ていた日本人と見ても良いのではないかと思います。
日米両国の従米路線修正を危険視する勢力は、共に日本の利権に群がっていた勢力と見ても間違いないのではないでしょうか?
一口に危険思想と言っても、誰にとって危険思想であるかを考える必要があると思います。
今の日本は民主主義の時代なのだから、国民に不利益を押し付ける思想が、危険思想であると言うべきなのではないでしょうか。