亀井金融・郵政担当相:モラトリアム反対なら更迭してみろ! 「亀井節」過熱 ◇「金利も猶予」
亀井静香金融・郵政担当相は27日のテレビ朝日の番組で、中小企業向け融資や住宅ローンの返済を猶予する制度(モラトリアム制度)の導入に連立政権内で慎重論が出ていることについて「(反対なら)鳩山由紀夫首相が私を更迭すればいい。できっこない。選挙前から合意している話だ」と、改めて実現に意欲を示した。また、亀井担当相は「制度の中身はこれからだ」としながらも、「(金利支払いも)できることなら猶予した方がいい」と指摘。借り入れ元本だけでなく金利の返済猶予も検討する考えを表明した。
亀井担当相は番組出演後、記者団に対して「鳩山政権の『友愛』を返済猶予という形で実現していく。鳩山首相も喜んでくれていると思う」と話し、28日にも直嶋正行経済産業相と会談し、中小企業の経営や資金繰りの実態について意見を聞くことを明らかにした。【井出晋平】
今朝は同じくテレビ朝日の他番組の「スーパーモーニング」で、この件を取り上げていた。
「スーパーモーニング」では、亀井静香の生い立ちから、苦学して大学を卒業した事などを含めて、彼のこれまでの軌跡を紹介したりして、
亀井静香を好意的に取り上げている感じがした。
亀井静香は豊かではない生い立ちから、猛勉強して東大に入り、卒業後警察官になった。
浅間山荘事件を取り仕切った時、
考え方は間違っているけれど,彼等(犯人達)は、国のためになると思って一生懸命に頑張っていたのだと知って、亀井静香は警察官を辞めて政治家になる事を志した。
それは警察官はあくまでも社会のゴミ掃除しか出来ない。
ゴミを出さないためには、政治を良くしなければならないと思ったからなのだそうである。
亀井静香が「千手観音」というあだ名を付けられたのは、
自民党を自由党と結ばせたり、社会党と結ばせたりと活躍した時、
何処とでも連立させるということからだったのそうである。
これは揶揄をこめて付けられたあだ名で、褒め言葉ではなかったらしい。
しかし千手観音と悪口を言われた亀井静香ではあるが、
宍道湖中海の干拓を中止させたり、
2002年ごろには竹中平蔵の事を「禿たかの代理人」と言い放ったり、
郵政民営化にあくまで反対して、自民党を追い出されたりと、
自分の理念に合わないものには、決然とした態度を取ってきた人である。
今回のモラトリアムにしても、平成の徳政令とか色々揶揄されているらしいけれど、
政府は銀行が潰れそうだと言うときには何千億円でも出して救済したのだから、
それを日本の基幹である中小企業の救済に、ある程度の予算を割いても間違ってはいないのではないかと私は思う。
勿論無暗に無制限に税金を投入していたら、破綻してしまうだろうから、
細かい法整備はきちんとしなくてはならないと思うけれど、
その法律が出されてもいないときから反対するのは、
これからも中小企業を潰して、貸しはがしを続けて行きたいと銀行は思っていると言うことなのだろうか?
そう言えばアメリカの金融業者が、またぞろ金融で儲けようと画策し始めているそうであるが・・・・・
今日は自民党の総裁選だそうであるが、立候補した人たちにはどうやったら自民党を再生できるかと言う理念が無い人たちばかりであると、自民党の落選議員とか旧大御所とかが嘆いておられたけれど、
此れは当然の成り行きなのではないだろうか?
森元総理が「郵政民営化について初めは皆(自民党議員)反対だった。」と言っておられたと言う報道を、以前に聞いた事があるけれど、
郵政民営化の賛否を国会で問うた時、
この法案が国や国民のためにならないと分かっていても、
自分が自民党を追い出されないためだったら、
節を枉げて売国法案にでも、なんにでも賛成してしまうような、
ダラカンしか残れないようにしてしまったのだから、
自民党の代議士がダラカンだらけになったとしても、当然の帰結と言えよう。
本当に政治家を志していた者であるならば、亀井静香のように決然として自民党を去ったはずである。
ふるいに掛けられて、残った者達がカスとして捨てられるのが、
いろんな事情で、少々遅れてしまっただけの話なのではないだろうか?
亀井静香は揶揄ではなく本当の意味で「観音様」のような人であったと、今日のスーパーモーニングを見て、私は初めて知った。
私が国民新党を支持したくなったのは、国民新党が郵政民営化に反対して、戦っている姿を見たからではあったが・・・・・