初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第1929回】「市場の細分化と 、そのなかの特定市場 での特徴づけが経営方針のようなもの」

昨日の続きです。


①機能が充実 、 ②高品質 、

③短納期 、 ④品ぞろえが豊富 、

⑤取引単位 1個から無限大まで 、

⑥柔軟に対応 、 ⑦すべての商品に

保証がつく 、 ⑧それでなおかつ低価格 、

などということはありえるでしょうか 。

優良企業であれば 、このなかのいくつか

を同時に実現することができます 。

しかし 、あくまでも 「いくつか 」で

あって 「すべて 」ではありません 。

なぜならば 、 ①から ⑦まではすべて

コスト増に関係するからです 。

すべてを実現することは物理的に

不可能です 。そこにどのような会社

でも生存領域 (ニッチ )が存在するのです 。


さらに 、強力な大企業が君臨する

市場には 、最初から不戦敗を決め込む会

社が多いものです 。たとえば 、

パナソニックや東芝や日立が寡占

しているような家電業界に進出

しようなどと考える会社は 、まず

ありません 。しかし 、テレビ番組で

「特殊な用途の特殊な扇風機を開発して 、

業績を伸ばしている 」あるいは

「特別なデザインの卓上の照明器具

を開発した 」という会社が紹介

されていました 。汎用型の家電では

満たしきれないニ ーズがあると

いうことですね 。ドラッカ ーは 、

「市場の細分化と 、そのなかの特定市場

での特徴づけが経営方針のようなものだ 」

と言っています 。また 、その経営方針

に沿って 、「マ ーケティングと

イノベ ーションをおこなうこと 」

とも言っています 。そうすれば 、

顧客目線でていねいにニ ーズを

探すことができ 、どのような市場でも

チャンスを見つけることができるのです 。
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