①機能が充実 、 ②高品質 、
③短納期 、 ④品ぞろえが豊富 、
⑤取引単位 1個から無限大まで 、
⑥柔軟に対応 、 ⑦すべての商品に
保証がつく 、 ⑧それでなおかつ低価格 、
などということはありえるでしょうか 。
優良企業であれば 、このなかのいくつか
を同時に実現することができます 。
しかし 、あくまでも 「いくつか 」で
あって 「すべて 」ではありません 。
なぜならば 、 ①から ⑦まではすべて
コスト増に関係するからです 。
すべてを実現することは物理的に
不可能です 。そこにどのような会社
でも生存領域 (ニッチ )が存在するのです 。
さらに 、強力な大企業が君臨する
市場には 、最初から不戦敗を決め込む会
社が多いものです 。たとえば 、
パナソニックや東芝や日立が寡占
しているような家電業界に進出
しようなどと考える会社は 、まず
ありません 。しかし 、テレビ番組で
「特殊な用途の特殊な扇風機を開発して 、
業績を伸ばしている 」あるいは
「特別なデザインの卓上の照明器具
を開発した 」という会社が紹介
されていました 。汎用型の家電では
満たしきれないニ ーズがあると
いうことですね 。ドラッカ ーは 、
「市場の細分化と 、そのなかの特定市場
での特徴づけが経営方針のようなものだ 」
と言っています 。また 、その経営方針
に沿って 、「マ ーケティングと
イノベ ーションをおこなうこと 」
とも言っています 。そうすれば 、
顧客目線でていねいにニ ーズを
探すことができ 、どのような市場でも
チャンスを見つけることができるのです 。
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