初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第3229回】今後の住宅の行方

最近思うことは住宅業界の

今後の歩みについてです。


大手メーカーは北米や中国

オーストラリアに活路を見出し

国内需要においては少子高齢と

共に減退気味となります。


時代背景においてSDGSやHEAT20

などの影響もあり、ローコスト系の

住宅が少なくなり、加え断熱気密において

会社間の違いがなくなりつつあります。


業界内では2050年問題というものが

あり、日本の空き家率が現在約17%⇒

30%を超えるという試算が出ております。

どの会社も生き残りに必死で、先の快適性能

や全館空調という快適面やインスタにある

ようなデザイン面に焦点を当て販売を

しておりますが、


空き家が増えている大きな原因は、

人口減少時代にも関わらず住宅の

供給がこのように止まらないことです。


中古住宅の取引が増えてきたとはいえ、

まだまだ新築住宅の売買が盛んなのが

日本の実態です。


活用できる潜在的な中古住宅の多い

ことも指摘されており、建設的な

需給バランス調整が求められています。

最も空き家率の低い埼玉県でさえ、

空き家率は10%を超えています。

この空き家率をいかにして抑えて

いくかが、日本の将来像を左右する

といっても過言ではありません。


この問題にどのように向き合って

行くかは今後の住宅会社の使命だと

痛感しております。
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