おはようガンバ
久し振りに帰ったふるさと、いつ帰って来ても、変らない風景がまさちゃんを迎えてくれたよ
国定公園にもなってるし、運転しながら、このあたりに帰って来ると、やっと帰って来たな、、、って、いつもほっとした気持ちになれる・・・
それにね、まさちゃんは、この人の笑顔に会うと、もっとほっとするよ
お母ちゃんは、元気にしてくれてて安心したわ~
まさちゃんが、しの笛を吹いてあげたら、楽しそうにリズムをとって、次々一緒に歌ってくれた
ゆりかご、ほたる、もみじ、ふるさと、、、、
しの笛を習ってて、よかった!って、改めて思えたわ~
お母ちゃんは、よく笑う
まさちゃんが、面白いことを言うと、顔をクシャクシャにして笑ってくれたよ
まさちゃんも、そんなお母ちゃんの笑顔を見て、とっても幸せな気持ちになれたよ
今回、あんまりゆっくりは出来なかったけど、ちょっとだけ買い物のついでに、『小町公園』っていう所に連れてってあげたよ
小野小町のお墓もあったけど、秋田県の方にもあるんだってね?
どっちが本当か分らないけど、まぁ、どっちでもいいや~
小町さんって、クレオパトラ、楊貴妃と並んで世界三大美女の一人なんだってどんな美人さんだったんだろう・・・
「お母ちゃん、小野小町って知ってる?」
「昔の歌人やろ?」
「歌人?」お母ちゃんから歌人って言葉を聞くとは思わなかったな、、、
「歌の人やんか~」
「へ~。お母ちゃん、知っとたんかぁ、、、 」
誰も居ない小町公園で、車椅子を押しながら、何回か聞いたことのある小さい頃の昔話をまた、まさちゃんに初めてするみたいに話してくれたよ
「お母ちゃん、あそこの池にキレイに蓮の花が咲いてるで~見えるか?」
公園の行けに、ちょっと赤い色をした蓮の花がいっぱい咲いていた
その日の夜、
「今日はえぇとこ連れてってくれて、ありがとう」って嬉しそうにお母ちゃんが言ってくれたよ
喜んでもらえて、よかった~まさちゃんも、とっても嬉しい気持ちになれた
足がちょっと不自由になったお母ちゃんの部屋、まさちゃんが行くたびに、少しずつ片付けたりしてるんだけどね、、、、
部屋を片付けていたら、こんなノートが出てきたんよ
植木や、盆栽をずっと楽しんでた母は、ノートにものすごく丁寧に気をつけることや、いろんなことを書き込んであってね、そんなのが二冊もあって、その熱心さに、ちょっとビックリした
それに、年をとってから習った習字のノートもあって、先生に注意されたところや、先生のその時、その時のお言葉も、ちゃんと事細かに書いてあるんよ
娘のころ、勉強がしたくて、女学校に進みたかったけど、家の事情で行けなかったって、言ってたお母ちゃん、結構勉強が好きやったんやなぁ、、、って改めて思った
向こうに見えるのは、天の橋立
この風景を見て、まさちゃんは、ずっと育ってきたんだよ
ふるさとって、いいね~
まさちゃんが、石川に戻ってくる日、お母ちゃんも一緒に帰ってきたそうやった
今度、また、十月に連れに来てえがるからね~って約束して帰って来たよ
さ~ぁ!今日も一日笑顔でガンバ
元気出して頑張ろうぜ、みんな
いつも来てくれて、どうもどうもありがとね~