ようこそガンバ
お母ちゃんをふるさとから連れて来て、ほぼ三週間があっという間に過ぎて行った
ご近所の人にお母ちゃんが挨拶したら、以前より、腰ものびて元気そうだと言ってくれたよ
そう、よく考えてみたらね、口のガンの手術を二度もしてもらったすぐ後は、何もしなくても、よくよだれが、口から流れて来てたし、大腿骨の骨折をして、手術をしてからすぐには、今みたいに、足腰は強くなかったと思う
それに、顔の形もね、今より、ちょっといびつだったし、それも頑張った勲章だなって思っていたけど、顔の形も、話すことで筋肉がついたのか、優しいお母ちゃんの顔に戻ってきてくれた
いつだったか、お母ちゃんがこちらに来たとき、親戚のおばちゃんがちょうど訪ねて来てくれてね、母に会わせたら
手術をして、いびつになった母の顔を見て「あら~面影変わってしもうたね、、、」って、気遣うこともなく、おばさんが言った
まさちゃんは、「なんてこと言うんや!」って、ちょっと腹だたしかった・・・
このとき、お母ちゃんが少し耳が遠くて、よかった~なんて思ったよ
今は、よだれも少なくなって、でも、食事の時は、普通の人みたいには食べられない
歯もないし、舌も少し切っているから、ほんとに食べにくそうだけど、お母ちゃんは、一生懸命食べてくれてるよ
こないだもね、朝ご飯のとき、お母ちゃんが、食事に時間がかかるから、まさちゃん、横で踏み台持って来て、踏み台昇降始めたんよ
そしたら、お母ちゃん、「エライなぁ~」って、言うからね
「だって、また山登らんなんしな・・・」って、踏み台昇降続けながら、まさちゃん答えた
「そうか~山か、、、、」って、お母ちゃんも食べながら、一度も登ったことのない山のこと思い浮かべてるみたいやった
ふと、お母ちゃんが聞いてきた
「山って、トイレあるん?」
「そうやなぁ、、、そんなにたくさんはないで~穴があいてるみたいな怖いトイレもあるしなぁ、、、」
「へ~、そんなんしても、山に登りたいもんか?」って、分らんわ~って感じで、まさちゃんに聞いた
「そうやで~だってな、その山の景色が、ほんとに素晴らしいんやお母ちゃん、白山に泊まって見た時の星空は、それはそれはすごかったで~涙でそうになったもん」
「ふ~ん、そうか~」って、お母ちゃん、聞いていた
山登りのトイレの話の後でね、まさちゃんは、こんなことを言ってしまった
「トイレな、だいたい、ある所でするんやけどな、どうしても、困ったときには、『野Oソ』する人もあるで~」
まさちゃんが、こう言ったら、ちょっと耳の遠いお母ちゃん、肝心の?『野Oそ』が、うまく聞き取れない
「え?何?ヨーグルト??ようふく??」って、大きな声でお母ちゃんが聞き返すので、まさちゃん、笑えて、笑えて、笑いのツボにはまってしまった
そして、笑いながら、紙に、紙に字で書いて横に大きなウOチの絵を描いて、お母ちゃんに見せた
そしたら、やっと、、お母ちゃん、分ってくれた・・・ちょっとびっくりしてたわ
こんな説明すると思わなったけど、なりゆきでこういう話になったんよ
山に登ると、こんなこと滅多にないけど、でも、たまにあるんだよね~
お食事中にごめんあそばせ・・・
まさちゃんとしたことが、ブログに『野Oソ』登場させるとは、思わんかったわ
もうじき88歳になる母が、いい笑顔で笑ってくれると、まさちゃんは、とっても嬉しい!
テレビを見ながら、笑ったり、「あぁ~」って、心配そうな声出したり、夢中になってるお母ちゃん
今まで、頑張って来てくれて、ほんとに、ありがとうね
これからも、元気でいてほしいな・・・
そしてゆっくり、母を長い間、気持ちよく滞在をさせてくれたパパさん、お母さん、どうもありがとう、ありがとう
さ~ぁ!明日も笑顔でガンバ
元気出して、みんな明日も頑張ろうぜ
いつも来てくれて、ほんとにどうもありがとうね~