ダンデライオン・・・その①

今日はまた、読み聞かせのボランティアの日やったよ～

今日、読み聞かせたのは、『ダンデライオン』
ドン・フリーマン作アーサー・ブナード訳

二年生のクラスに入っていくと、みんなが体操座りになって、お行儀よく待っていてくれたわ

みんな、目をキラキラ輝かせてお話聞いてくれて、まさちゃんも、嬉しくなっちゃったよ

読み終わったら「あ～ぁ、面白かった！」って、子供達が言ってくれたので、ここでも、かいつまんで読み聞かせしてあげるよ～

さぁ、はじまり、はじまり、みんなお口はチャックだよ～
あぁ、そこのシナモンちゃん、「お口チャックですからね～」





どようびのあさ、めがさめると　ダンデライオンは　てあしを　のばして
あくびをしました　　

「きょうは　いいてんきだ」





いつものように　あさの　ストレッチたいそうをして
それから　まどの　そとを　ながめました。

「ゆうびんは　もう　きたかな？」

おきにいりの　セーターに　きかえて、
ダンデライオンは　ゆうびんうけを　のぞきに　いきました。
てがみが　いっつう　とどいています。しかも、おしゃれな　びんせんに
きんのインクで　かかれた　しょうたいじょうです！

『しんあいなる　ダンデライオンさま

どようびに　ティパーティーを　ひらきます。ぜひとも　きらくに
おでかけください。　おいしい　クッキーも　ごようい　いたします。

　　　　　　　ジェニファー・キリンより　　　じかん：ごご３こから』





ダンデライオンは　うれしくなりました。
「でも　どようびって、きょうじゃないか！
かみを　きりに　いこうと　おもっていたんだ。
さぁ、はやく　でかけなきゃ！」

あさごはんも　そこそこに、　ダンデライオンは　とこやへ　はしっていきました。

「いらっしゃしませ」
とこやの　ルー・カンガルーは、　ダンデライオンを　えがおで　むかえると、さっそく　たてがみの　カットに　とりかかりました。
まず　けさきを　そろえー

そのあと　シャンプー。

ダンデライオンは　つめの　ていれもしてもらいました。

ところが　できあがってみると、
きたいしていた　ヘアスタイルと　ずいぶん　ちがいます。
けが　みな　フワフワと　そうだちになっていて、
このままでは　パーティに　でかけるわけには　いきません。

ルーさんは　あわてるようにして、　ライオンむけのファッションざっしを
もってきました。　モデルのしゃしんを　ダンデライオンに　みせ、
「ウェーブを　つけましょうか、こういうふうに」
と　すすめました。

「・・・・・それが　いいですね、きっと・・・・・
ダンデライオンは　うなずきました





カーラーが　なんぼんも　たてばみに　まかれていきます。

ざっしの　モデルに　まけないくらい　りっぱな　できばえです！

けれど　こうなると、いつものセーターでは　なんだかパッとしません。
ダンデライオンは　ようふくやの　ショーウィンドウの　まえに　たちどまりました。




ようふくやの　テディー・テーラーは、チエックの　ジャケットを　ていねいに　ダンデライオンに　きせて　いいました。
「これは　さいしんの　ファッションで、サイズも　がらも　あなたに　ぴったりです。あとは　ぼうしと　ステッキさえ　あれば、かんぺきな　しんしのできあがりー

おむかいの　ジェン・ツルメンさんの　みせに　いけば　ぜんぶ　そろいますよ」

ダンデライオンは　みごとに　だいへんしん！

とけいをみれば、もう　パーティが　はじまる　じかんです！
「ジェニファーさんへの　おみやげを　どうしよう？」





はなやに　たちよって、　ジェニファーさんの　すきな　たんぽぽの　はなたばを　かいました。

ジェニファーさんの　いえは　すぐ　わかります。
ドアが　とびきり　せいたかだからです。

ダンデライオンは　うきうきと　ベルを　ならしました。




ドアが　あいて、　でてきたのは　ジェニファーさんでした。
おどろいたような　かおで、すこし　まゆを　ひそめて
「はい？　なにか　ごよう？」　と　いいました。

つづく～