ようこそガンバ
三週間の予定のお母ちゃんの滞在だけどね、いろいろ用事もあったり、お母さんのお世話もあったり、お天気の具合もあったり、まさちゃん、どうやったら、お母さんも、お母ちゃんも、気持ちよくこの三週間が過ごせるかな、、、って考えてるんよ
夕べはね、こないだ見に行った、ホタルが見えるところへ、二人の母さんを連れてってあげたよ～
「今日は、また見れるかなぁ、、、見れるかどうかは、分らないけど、、、」って、車に二人を乗せて行ってみたら、こないだみたいに、ホタルがたくさ～ん、光ってた
車椅子を出して、お母ちゃんに、小川がよく見えるとこに連れてってあげたら、
「ここにも！あそこにも！いち、にぃ、さん、、し、、、、、」って子供みたいに喜んでくれていたわ～
こんなにホタルを見れるのって、何年ぶりだって、話してくれた
お母さんもね、昔、田舎によくホタルがとんでたことを話してくれた
二人に、クリスマスツリーみたいな、ホタルを見せてあげることが出来て、ほんとによかった
今日はね、お母ちゃんを白山神社に連れてってあげたよ～
お母さんもね、なんか一緒に行きたそうに言ってたけどね、こないだ連れてってあげたとこだし、今回は、お母ちゃんにゆっくりさせてあげようと思ったから、お母さんにお願いして、二人で出かけた
車で、二人になると、お母ちゃんは、いろんな話をしてくれるんよ
いつも、金沢の方に行くとね、昔、お父ちゃんと知り合う前に、付き合ってた人が金沢に居たって話をしてくれて
それがまた、最近なんでもよく忘れるお母ちゃんなのに、その人とよく文通してたからって、今でも、「金沢市小立野OO町５番地OOOOさん」って、名前まで覚えてるんだよ
ビックリだね
まさちゃんが、「へ～」って笑らいながら聞いてたら、
「そりゃ、乙女のころは、好きな人の一人や二人、おるわいなぁ～」って、お母ちゃんも笑ってた
そして、その話のあとで、やんわりと、
「ところで、あんたは、どうやって、OOさんと知り合ったんやった？」って、まさちゃんとパパさんの話になった
「お母ちゃんとおんなじ、文通やんか、、、
」って言ったら、
「その文通は、どうして、分ったん？」って言うから
「昔はな、文通って流行ってたし、OOさんの名前が、本に載ってたんや～」・・・
まさちゃんも、こうやって、ふるさとを遠く離れて、ここに居て、不思議なご縁だな、、、って思いながら運転してたよ
白山神社の境内に着き、神殿の前まで行くと、お母ちゃんは、必ず、毎朝神棚に祝詞をあげているように、大きな声を出して、拝み始める
今日もね、いつものように祝詞をあげようとしたけど、神殿の中にたくさん人が並んでるのが見えたから、
「お母ちゃん、ちょっと小さい声でな、、、」って、耳うちした・・・
でも、毎朝夕、必ず神様に祝詞をあげて拝んでいるお母ちゃんの声は、境内に響いてたわ～
ここい来るとね、千年以上もの大きな木がそびえたっている・・・
そして、境内を歩いていると、すごく清々しい気持ちになれるよ
帰り道、ちょっと景色のいいところで車を停めて、お母ちゃんは杖をついて、まさちゃんは、片方の手を支えて、ベンチまで歩いて行った
お母さんも、連れて来てあげればよかったかな、、、、ふと思ったよ
さ～ぁ！今日も・・・半分以上終わったけど（笑）・・・笑顔でガンバ
みんな！元気出して頑張ろうぜ～
いつも、来てくれて、ほんとに、どうもありがとう
夏みたいに、汗が出た・・・
「ホタル見に行かない？」
また、昨日みたいに暑くなりそうやわ、、、
」って思えてきて、途中でやめた
「これ、今すぐ食べていいですか？」って、父が聞いて、ベッドの上で、それはそれは美味しそうに食べてくれた・・・って、よくＯさんが、父のことを偲んで話してくれてて、あんな時、すぐに食べてくれたことが、すごく嬉しかったって、おっしゃってたな～
「お母さんは、いいね～優しいお嫁さんがいてくれて・・・」なんて、話してくれてた
