野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

白の花弁に濃い紫の筋が入るタカオスミレ(高尾の花15)

2020年04月08日 09時10分29秒 | 

白の花弁に濃い紫の筋が入るタカオスミレ。高尾山の名産である。葉の表が赤紫色なのですぐに分かる。距も薄紫のなのがかわいい。

(2020-03 高尾山) 

 

タカオスミレスミレ科

「スミレの山」といわれる高尾山を代表するスミレ。沢沿いの湿り気のある半日陰の林のふちなどを好んで咲いている。高尾山で最初に発見されたことから、その名が付けられた。全国にも分布しているが、高尾山でいちばん多く見られる。昭和3(1928)年にヒカゲスミレの変種として発表され、花が咲く時期、葉の表面がこげ茶色をしているところが特徴である。ただし、花が終わると緑色の葉が出てくることでヒカゲスミレとの見分けはむずかしくなる。花の直径は約1.5~2センチで、ほのかな香りがある。色は白く、花びらには細かい紫色の筋が入っている。葉は長さ約3~6センチで、卵形かやや長い卵形をしている。

季節|4月上旬~5月上旬頃
高さ|約5~12センチ
場所|1号路、蛇滝、裏高尾

クリーム色から黄色の花弁に濃いピンクの覆輪のバラ「あけぼの」(薔薇シリーズ154)

2020年04月08日 08時15分34秒 | 

クリーム色から黄色の花弁に濃いピンクの覆輪のバラ「あけぼの」。夜明けの赤らむ空を思わせるシックなバラだ。剣弁高芯の花弁の末端が波打つのも優雅だ。1961年に日本で作出されたバラだが、現在でも切り花コンテストに出品されるという。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「あけぼの」

クリーム白に弁端赤みがさす、優雅な色調はまさに夜明けどきの、ばらいろに輝く光のようです。これこそ高芯といわんばかりに中心は高く、弁端は波打ち、ステムは長くて赤みがあります。光沢のある照葉も花色と調和して美しい。切り花のコンテストに現在でも出品されます。ほのかにティの香りがあり、枝の茂りが少なく強健とはいえませんが、花容の美しさが本当に傑出しています。時間と手間をかけてじっくりと作り込む、少し気位の高い品種といえるでしょうか。しかしながらそれもまた、ばらの楽しみの一つと思えます。

品種名 あけぼの
ローマ字 Akebono
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 中香
花径 12㎝
樹高 1.2m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1961年
作出国 日本
作出者 川合 真一
交配
Ethel Sanday × Narzisse


一重の淡いピンクの花がみごとな「東海桜」(20-034)

2020年04月08日 06時18分49秒 | 

一重の淡いピンクの花がみごとな「東海桜」。盃状の桜らしい花があふれるように咲き乱れる。花芯の紅色のおかげで、とおくからみると花全体はピンクにみえる。

(2020-03 東京都 神代植物公園) 

 

「東海桜」

http://www.hananokai.or.jp/sakura-zukan/yp_szukan/d/229.html

学名 Cerasus ‘Takenakae’

品種名 東海桜
樹形:盃状
樹高:亜高木
花形:一重咲
花色:淡紅
花の大きさ:小輪
開花期:3月中旬

この桜はケイタロウザクラ(啓太郎桜=ケイオウザクラ 啓翁桜と同一品種)の実生苗から選抜されたケイオウザクラ(敬翁桜)が別名として「東海桜」、「岳南桜」で売られたため和名が混乱しているといわれます。 啓翁桜とは樹形が異なり箒状となります。また、樹幹からの気根の発生が多くみられることから、支那実桜が関与したものと推定されます