野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

金魚、とくに出目金に似た花をつけるキンギョソウ(20-048)

2020年04月25日 09時38分52秒 | 

金魚、とくに出目金に似た花をつけるキンギョソウ。どこかユーモラスな花が花壇をにぎわせている。写真のものは朱色だが、いろいろな色と形のものがあって、見る者を楽しませる。

(2020-02 川崎市 花壇) 

 

 

キンギョソウとは

キンギョソウは鮮明な色彩で色幅のバラエティに富み、春めいたにぎやかさを感じさせる花です。甘い香りを漂わせ、金魚を連想させる愛嬌のあるふっくらとした花形が特徴です。英名では竜に見立ててスナップドラゴンと呼ばれます。品種が多く、草丈1m以上の高性種、こんもり茂る小型種、そして中間のタイプがあり、切り花や花壇、鉢植えと幅広く利用されています。一重咲き、八重咲きのほか、花が杯状に大きく開くペンステモン咲きの品種もあり、まったく違った印象を受けます。学名のマユス(majus)は5月の意味で、本来は5月ごろが開花の盛期なのですが、さまざまな品種が育成され、短日でも咲くもの、長日条件で咲くものなどがあり、ほぼ周年咲かせることが可能です。また、多年草ですが、高温多湿の蒸れに弱いことから、一年草扱いにすることがほとんどです。一代雑種(F1品種)が多く育成されているため、成長、開花が早く、タネから容易に育てられます。

※科名:ゴマノハグサ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草(一年草扱い) 原産地 地中海沿岸地方
草丈/樹高 20~120cm 開花期 主に4月~6月(ほぼ周年開花)
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い(極寒地では冬に枯死) 耐暑性 強い(ただし、長雨や多湿に弱い)
特性・用途 開花期が長い,耐寒性が強い,香りがある


淡い紫色を帯びたピンクの「玄海ツツジ」(高尾の花32)

2020年04月25日 08時00分13秒 | 

淡い紫色を帯びたピンクの「玄海ツツジ」。大輪ではないが、かなりの大きさの品のある花が咲き乱れるさまはみごとだ。

(2020-03 南高尾) 

「玄海ツツジ」

ゲンカイツツジ(玄海躑躅)は、中国地方、四国北部、九州北部い分布しているツツジ科の落葉低木で、原種は準絶滅危惧種に指定されているが、園芸品種は多く栽培されています。

早春の3~4月の葉の展開前に咲き、庭を彩ってくれる貴重な花です。

常緑のツツジのように剪定する必要もなく、自然に樹形が整ってくれるますが、蕾を食べるベニモンアオリンガの駆除をしないと花付が悪くなります。
           
和名 ゲンカイツツジ(玄海躑躅)
学名 Rhododendron mucronulatum var. ciliatum
科名・属名 ツツジ科 ツツジ属
分布 中国地方、四国北部、九州北部、朝鮮半島
花期 3~4月
特徴 
落葉性の小低木。高さ1~1.5m。原種は準絶滅危惧種に指定されているが、園芸品種は多いようです。

葉は互生し革質で楕円形。先は尖り、ふちに長毛が散生します。

花は枝先につく数個の花芽から各1個の花が咲きます。萼は皿形で小さく、先は浅く5裂します。花冠は紅紫色で広ロート形で皿状に開き、径3~4cm。

蒴果は円柱形で長さ13~16㎜ほど。

カラムラサキツツジが基本種で、本種はその変種とされているが、よく似て区別しにくい。


ふんわりと広がった白い花弁の末端がほんのりと紅を帯びるバラ「エルフ」(薔薇シリーズ171)

2020年04月25日 07時09分36秒 | 

ふんわりと広がった白い花弁の末端がほんのりと紅を帯びるバラ「エルフ」。セミダブル平咲きの大輪で、とても雰囲気のあるバラだ。1945年に作出の伝統のあるバラとは思えないほどのモダンさである。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「エルフ」

古くから親しまれている品種だけあって、とても強健で育てやすいバラです。花は白に弁端がピンクがかる大輪セミダブル平咲きになります。羽衣をまとうように優雅に咲く様はなんとも趣があり、秋は特に美しい。樹高は高く、寒冷地にも向きます。枝の剛直さが気になる場合は細めの枝を低い位置で剪定し開花位置を下に持ってくればよい結果を得られます。

品種名 エルフ
ローマ字 Elf
系統 フロリバンダ (F)
Floribunda
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 8㎝
樹高 1.2m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1945年
作出国 ドイツ
作出者 Mathias Tantau
交配
Swantje × Hamburg