野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

染井吉野に似た早咲きの「玉縄桜」(20-040)

2020年04月17日 08時58分15秒 | 

鎌倉で作出された早咲きの「玉縄桜」。ソメイヨシノをベースにしているので、花の形や色はソメイヨシノに似ている。それでも二月のうちから満開になるので、とても目立つ。まだほとんど神奈川でしか見られないようだが。

(2020-02 川崎市 公園) 

「玉縄桜」

玉縄桜(たまなわざくら)は、神奈川県鎌倉市にある神奈川県立フラワーセンター大船植物園にて染井吉野(ソメイヨシノ)の早咲きのもの中から選ばれ育成されたもので、1990年(平成2年)に品種登録されたサクラの園芸品種である。「玉縄桜を広める会」によって植樹も行われている。カタカナで「タマナワザクラ」と表記する場合もある。山口県などに寄贈されたことがある。

名前の由来
フラワーセンター大船植物園の近くにかつてあった、玉縄城にちなんで名づけられた。

特徴
ソメイヨシノがベースとなっている桜。ソメイヨシノより早咲きのため、気温の低い時期に咲き、鑑賞期間が長い。数はまだまだ少ない。

ソメイヨシノがベースとなっているため、玉縄桜ももとをたどれば、大島桜(オオシマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)の雑種が含まれている。

外見的特徴
ソメイヨシノより早咲きで、2月中旬から咲き始め、3月上旬に見頃を迎える。
ソメイヨシノより、花びらはピンク色がやや濃い。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える。
葉の縁には鋭い大きなギザギザと細かなギザギザがある。
高さは5メートルから15メートルくらいである。


白い花の形が優雅な「イカリソウ」(高尾の花24)

2020年04月17日 08時36分01秒 | 

花がよく見ると碇の形をしている「イカリソウ」。葉が薬用にもなるようだが、なにしろ白い花の形が優雅で美しく、可憐である。見ているとため息がでる。

(2020-03 南高尾) 

「イカリソウ」

イカリソウ       (メギ科イカリソウ属:多年草:草丈 30~40センチ:花期 4~5月)

薬効
滋養強壮 強精 ノイローゼ(神経症) 健忘症(けんぼうしょう) 月経不順 こしけ
           
分布生育場所
科名:メギ科/属名:イカリソウ属
和名:碇草・錨草/別名:三枝九葉草(さんしくようそう)/生薬名:淫羊霍(いんようかく)/学名:Epimedium grandiflorum var.thunbergianym
本州の東北地方以南の太平洋側、四国の半日陰の山野や林間。
本州の日本海側にはトキワイカリソウ、ウラジロイカリソウ(トキワイカリソウの変種で葉の裏に細毛がある)が分布します。イカリソウと同様に薬用とします。
中国原産のホザキノイカリソウ、距(きょ)が無いバイカイカリソウ
新潟市西区の黄色を帯びたトキワイカリソウ

暗赤紫色イカリソウ、キバナイカリソウ
(←拡大画像はクリックします)

見分け方・特徴

イカリソウの名前は、花の形からきています。8枚のがく片と4枚の花弁からなっています。がく片は二重になっていて、外側の4枚は早落ち、内側の4枚が大きくなって花弁と同じ紅紫色になります。
花弁の4枚は細長い管状になっていて、形が錨にそっくりです。葉は、花の終わるころにのびてきますが、3出複葉で、その1つの小葉はゆがんだ卵形をしています。
イカリソウの仲間には、トキワイカリソウ、ウラジロイカリソウ、キバナイカリソウのほか花に距がないバイカイカリソウ、ホザキノイカリソウがあります。


採集と調整
地上部の茎葉を葉のでそろう6月~7月に刈り採り、天日で乾燥し、細かく刻みます。
これが生薬で淫羊霍(いんようかく)です、これは本来中国に産するイカリソウの仲間で「ホザキノイカリソウ」の漢名です。日本産のイカリソウは、和淫羊霍と呼んだ方が正解です。地上部を薬用としますが、茎には有効成分が少ないのでなるべく葉を用いるようにします。日本の民間薬として古くから、全草を用いていますが、効き目は中国産と同じといわれています。


薬効・用い方
強壮、強精の目的で、乾燥した地上部の茎葉を1日量8~10グラムに水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量になるまで煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に服用します。粉末にした場合には、1日量3~5グラムを3回に分けて服用します。
神経衰弱、健忘症や強壮強精にもよいとされますが、心臓の悪いひとや胃腸の弱い人は飲まないようにします。
イカリソウの地上部には、イカリインという成分が含まれています。このイカリインを用いての動物実験では、精液の分泌を促進する働きのあることが確認されています。
また、ホザキノイカリソウは、神経衰弱、健忘症、慢性気管支炎、手足のしびれ、更年期の高血圧症、小児麻痺症の治療に用いられて1日量3~9グラムを煎用します。
ホザキノイカリソウの根は淫羊霍根(いんようかくこん)といい、腰気(こしけ)、月経不順、ぜんそく、鳥目などに1日量9~15グラムを煎用します。

イカリソウ酒
一般には、薬酒としての利用が多いようです。イカリソウの乾燥した地上部を刻んだもの200グラムにグラニュー糖を約半量加えて、ホワイトリカー1.8リットルに漬けます。2~3ヶ月後に20ミリリットルくらいを1日2回に分けて服用します。このイカリソウ酒は仙霊脾酒とも呼ばれ強壮の効き目があるとされます。


その他
イカリソウの名前の由来は、船の錨(いかり)に似た淡紫色をした花をつけることから名がついたという。

新潟県には、花が白い、トキワイカリソウが自生する。

淫羊霍(いんようかく)は中国のホザキノイカリソウから調製される生薬で、ホザキノイカリソウを食べた羊が1日に100回も交尾するほど精力の強いところからこの名があります。

含有成分:精液の分泌を促進する配糖体エピメジン、イカリイン(フラボノイド類)、マグノフリン(アルカロイド類)


少し黒みがかった深紅のバラ「熱情」(薔薇シリーズ163)

2020年04月17日 07時07分56秒 | 

少し黒みがかった深紅のバラ「熱情」。日本で1993年に作出されたバラで、剣弁高芯咲きの大輪のバラ。光沢のある花弁が、バラ好きの人の心に熱く訴える(らしい)。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

バラ「熱情」

七分咲きまでの花形が特に美しいバラ「熱情」
一輪の紅色のバラ熱情

深紅色の美しい花は、切花としても楽しめます。
深く光沢のある蕾から、開花する7~8分咲きまでの姿は特に美しく見るものを魅了します。

品種名:Netsujoh
系 統:HT(ハイブリッドティ)
作出年:1993年
作出国:日本
作出者:平林浩氏
交配親:Kagayaki×Ballerina(HT)

花 色:深紅色
花 径:大輪
香 り:微香
開花性:四季咲き
樹 形:木立性
樹 高:1.5~1.7m
樹 勢:強い
用 途:鉢植え、花壇