もう「ウツギ」が咲いていた。この花をみると、「卯の花の 匂う垣根に時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ」という「夏は来ぬ」のメロディーが心の中で鳴り始めてとまらない。もう初夏に近いのか。
(2020-04 川崎市 道端)
ウツギ
分類
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
目 : ミズキ目 Cornales
科 : アジサイ科 Hydrangeaceae
属 : ウツギ属 Deutzia
種 : ウツギ Deutzia crenata
学名
Deutzia crenata Sieb. et Zucc.
和名
ウツギ(空木)
ウツギ(空木、学名:Deutzia crenata)はアジサイ科ウツギ属の落葉低木。
特徴
樹高は2-4mになり、よく分枝する。樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯び、星状毛が生える。葉の形は変化が多く、卵形、楕円形、卵状披針形になり、葉柄をもって対生する。花期は5-7月。枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。普通、花弁は5枚で細長いが、八重咲きなどもある。
ウツギの名は「空木」の意味で、茎が中空であることからの命名であるとされる。花は卯月(旧暦4月)に咲くことから「卯(う)の花」とも呼ばれ、古くから初夏の風物詩とされており、清少納言の随筆『枕草子』には卯の花と同じく初夏の風物詩であるホトトギスの鳴き声を聞きに行った清少納言一行が卯の花の枝を折って車に飾って帰京する話がある。近代においても童謡『夏は来ぬ』で歌われるように初夏の風物詩とされている。