この花を大量に栽培しただけで観光地になるほど誰からも好かれる「ネモフィラ」。オオイヌノフグリを大型にしたような花だが、透明感のあるブルーの花は、とても目立つので、どこでも植えられている。たしかにかわいい花ではある。ネモフィラの名前は「ギリシア語の「nemos(小さな森)」と「phileo(愛する)」を語源とし、原種が森の周辺の明るい日だまりに自生することに由来」するという。
(2020-02 川崎市 花壇)
ネモフィラは森の妖精のような、澄んだブルーの花が愛らしく、春の花壇やコンテナの寄せ植えなどに多く利用されています。細かく切れ込んだ葉が密に茂り、自然に分枝して咲きながら大きくこんもりと成長します。株張りは20cm以上になり、鉢やコンテナの縁からあふれるように咲かせると見事です。緑化材料のワイルドフラワーとしても利用され、ハナビシソウ、リナリア、リムナンテス、ギリアなどと混合したタネを秋にまくと、4月には花いっぱいのお花畑がつくれます。ネモフィラ属には18種がありますが、栽培されるのはブルーのメンジェシー種(Nemophila menziesii=インシグニス)と、その変種2種、そしてファイブスポットと呼ばれる大輪のマクラータ種(N.maculata)です。※科名:ハゼリソウ科で分類される場合もあります。
基本データ
園芸分類 草花
形態 一年草
原産地 北アメリカ西部
草丈/樹高 10~20cm
開花期 4月~5月(ポット苗は2月~3月に流通)
花色 青,複色
耐寒性 やや弱い 耐暑性 弱い
特性・用途 グラウンドカバーにできる