野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

革質で厚みのある葉の中にピンクの花をつける「ヒマラヤユキノシタ」(20-044)

2020年04月21日 09時01分14秒 | 

地面に突然のように厚みのある葉が開いたかと思うと、その間にピンクの花が開いて、これははたして木の花なのか草の花なのかと首をひねりたくなる「ヒマラヤユキノシタ」。名前もユニークだ。

(2020-02 川崎市 路傍) 

ヒマラヤユキノシタとは
ヒマラヤユキノシタは、早春のまだ寒さが残る時期に、やさしいピンクの花を咲かせ、花壇を明るく彩ります。革質で厚みのある楕円形の大きな葉を地面に張りつくように広げ、どっしりとした安定感もあります。太い根茎が横に伸びて樹木のような形になり、年数を経るごとに風格も増します。
ベルゲニア属は、東~中央アジアに8種があり、園芸品種が多数育成されています。ヒマラヤユキノシタという名前は、もともとはベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)につけられた和名ですが、現在は、交配種も含めてベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれています。大型種から小型種までさまざまで、花が丸く固まって咲くもの、長い穂になるものなどがあり、花色も赤から白まで幅があります。春だけでなく、秋にも咲く二季咲き品種も育成されています。株の成長はゆっくりですが、一度根づくと何年もほとんど放任でもよいくらいで、グラウンドカバープランツとして重宝します。

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 東アジア~中央アジア
草丈/樹高 20~40cm 開花期 3月~4月
花色 濃ピンク~淡ピンク、白 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,グラウンドカバーにできる,花壇,鉢,ロックガーデンにできる


桜に先駆けてピンクのかわいい花をつけるアーモンド(高尾の花28)

2020年04月21日 08時11分07秒 | 

巴旦杏とも呼ばれる「アーモンド」は、スモモの一種の巴旦杏とは違う種類のもの。巴旦杏は夏に赤く熟れる実を食べるが、アーモンドはナッツの一種としてよく知られるように、果実を食べる。アーモンドは桜に先駆けて、桜とよく似た花をつける。ピンクのかわいい花だ。

(2020-03 南高尾) 

「アーモンド」

アーモンドの花言葉
『希望』『真心の愛』『無分別』『愚かさ』『永久の優しさ』
アーモンドの花言葉は、王女フィリスと青年デモフィーン(デモポオン)が登場するギリシャ神話のエピソードに由来します。

デモフィーンは、トロイ戦争の帰り道で船が難破し、流れ着いた先で王女フィリスと出会います。そして二人は恋に落ちます。ただ、デモフィーンはいったん本国に帰国したとき、別の美しい女性と出会って恋仲になってしまい、帰ってきませんでした。その間にフィリスは病にかかって亡くなってしまい、アーモンドの木にその姿を変えられていました。フィリスのことを思い出したデモフィーンは、アーモンドの木に泣きながらすがりつくと、見事な美しい花を咲かせたそうです。

このエピソードとは別に、イギリスでは3月の早い時期にアーモンドが花を咲かせることにちなんで、「希望」という花言葉が付けられています。

アーモンドの学名・原産国・英語
学名 Prunus dulcis
Amygdalus dulcis
科・属名 バラ科・サクラ属(モモ属)
英名 Almond
原産地 アジア西部
開花期 3~4月
花の色 白、ピンク
別名 扁桃(ヘントウ)
巴旦杏(ハタンキョウ)


一重の赤バラとしてはごく初期のバラ「ベスビアス」(薔薇シリーズ167)

2020年04月21日 07時25分08秒 | 

一重の赤いバラは意外と珍しいものらしい。バラ「ベスビアス」は1923年にイギリスで作出された歴史のあるシンプルでスマートな赤バラ。赤のニュアンスが小気味よい。中輪だが。はっきりとした個性のあるバラだ。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「ベスビアス」

 

ベスビアス – Vesuvius
珍しい一重の赤ばら。ローズを含む落ち着いた赤、丸弁の花はエキゾチックな印象を醸し出します。樹勢がやや弱いのですが、その希少性ゆえに現在も愛されています。

品種名 ベスビアス
ローマ字 Vesuvius
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 8.5㎝
樹高 1m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1923年
作出国 イギリス
作出者 Samuel McGredy II