地面に突然のように厚みのある葉が開いたかと思うと、その間にピンクの花が開いて、これははたして木の花なのか草の花なのかと首をひねりたくなる「ヒマラヤユキノシタ」。名前もユニークだ。
(2020-02 川崎市 路傍)
ヒマラヤユキノシタとは
ヒマラヤユキノシタは、早春のまだ寒さが残る時期に、やさしいピンクの花を咲かせ、花壇を明るく彩ります。革質で厚みのある楕円形の大きな葉を地面に張りつくように広げ、どっしりとした安定感もあります。太い根茎が横に伸びて樹木のような形になり、年数を経るごとに風格も増します。
ベルゲニア属は、東~中央アジアに8種があり、園芸品種が多数育成されています。ヒマラヤユキノシタという名前は、もともとはベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)につけられた和名ですが、現在は、交配種も含めてベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれています。大型種から小型種までさまざまで、花が丸く固まって咲くもの、長い穂になるものなどがあり、花色も赤から白まで幅があります。春だけでなく、秋にも咲く二季咲き品種も育成されています。株の成長はゆっくりですが、一度根づくと何年もほとんど放任でもよいくらいで、グラウンドカバープランツとして重宝します。
基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 東アジア~中央アジア
草丈/樹高 20~40cm 開花期 3月~4月
花色 濃ピンク~淡ピンク、白 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,グラウンドカバーにできる,花壇,鉢,ロックガーデンにできる