早春に幾重もの華やかな花弁で花壇を飾る「ラナンキュラス」。キンポウゲ科の花にはみえないほどの豪奢な花だが、英語名は「バター・カップ」という名前で、黄色のシンプルなキンポウゲに似た花につけられた名前らしい。少し作り物の印象があるが、早春には華やかな色どりで花壇を活気づけてくれる。
(2020-02 川崎市 花壇)
ラナンキュラスとは
ラナンキュラスは幾重にも重なった、明るい花弁が魅力的な秋植え球根です。近年、切り花用品種を中心に改良が急激に進み、花色だけでなく花形も変化に富んだ品種、香りのよい品種が登場しています。
キンポウゲ(ラナンキュラス)属の植物は約500種ありますが、「ラナンキュラス」と呼ばれているのは、中近東からヨーロッパ南東部にかけての、地中海性気候の地域に分布するラナンキュラス・アシアティクスを中心に改良された園芸品種です。秋から春にかけて生育し、高温になる夏には休眠します。
「ラナンキュラス」はカエルを意味していますが、これはこの属の多くの種が湿った場所に生えるからです。しかし、ラナンキュラス・アシアティクスは多湿にならない水はけのよい場所を好みます。
基本データ
園芸分類 草花,球根
形態 多年草 原産地 中近東からヨーロッパ南東部
草丈/樹高 30~50cm 開花期 3月~5月
花色 黄,白,赤,ピンク,複色,紫,緑,オレンジ 栽培難易度(1~5)
耐寒性 普通 耐暑性 弱い(暑くなると休眠)