野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

春の早い時期に咲くのでひときわ目立つ黄水仙(20-042)

2020年04月19日 09時01分14秒 | 

普通の水仙ニホンスイセンとは違って、中央部分の副花冠がラッパの形にとびでる「ラッパスイセン」。地中海原産のヒガンバナ科の植物だが、日本でも野性化しているらしい。黄色の目立つ花で、春の早い時期に咲くのでひときわ目立つ。「Seven Daffodils」の歌でよく知られるダフォディルという名前は、白い水仙ではなく、黄水仙とも呼ばれるこのラッパスイセンを指すことが多い。よく見ると繊細な花だ。

(2020-02 川崎市 路傍) 

 

 

ラッパスイセン

 ラッパスイセンは西ヨーロッパに自生し、世界で広く栽培されている。ヨーロッパ東部、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどで野生化し、自然交雑種も見られる。園芸品種はDivision1 (Trumpet daffodils)であり、花の色や形が異なる多数の園芸品種がある。
 球根は卵形、長さ3~5㎝、幅2~3㎝、外皮は淡褐色。葉は3~4個つき、葉身は扁平、長さ20~45㎝、幅5~12(15)㎜、粉白色を帯びる。花序は1個の花をつけ、長さ25~50㎝、苞は淡褐色、紙質。花は芳香があり、虫媒花。花被は淡黄色、幅5~7㎝。花被の筒部は1.5~2㎝、基部で急に細くなる。分離した花被片の部分は直立して、広がり、淡黄色、しばしば捩じれ、倒披針形、長さ2.5~3.5㎝、幅1~1.5㎝、先は鋭形。副花冠は黄色、筒状、長さ30~3.5㎜、幅15~25㎜、先はフレアー状にひろがり、しわがある。雄しべは、単列、副花冠の中間まで突き出る。花柱は葯を越えて2~5㎜突き出る。花柄は長さ5~10㎜。2n = 14。
 ヤエラッパズイセン N. 'Telemonius Plenus' は花が黄色の八重のラッパスイセン
 N. ×incomparabilis MilleはN. pseudonarcissus と N. poeticusとの自然交雑種。花が1個つき、黄色、副花冠が花被片のほぼ半長。
 カンランズイセン N. ×odorus Linnaeusはラッパズイセン(N. pseudonarcissus)とキズイセン(N. jonquilla)との自然交雑種。花が1~4個つき、鮮黄色、副花冠が花被片の長さの1/2~3/4。

 いくつかの亜種に分類されている。
 ●subsp. bicolor フランス、スペイン原産。花被片が淡黄色、副花冠が暗黄色。
 ●subsp. leonensis スペイン北部原産。葉が長さ35㎝以下と大きい・花被片が淡黄色、副花冠が黄色。
 ●subsp. minor スペイン北部原産。小型で高さ10~15㎝。花は幅約3㎝。
 ●subsp. moschatus フランス南部、スペイン北部原産。花被片が白色、副花冠も白色
 ●subsp. nobilis スペイン、ポルトガル原産、イベリア固有種。花が大きく、花被片が淡黄色~白色、副花冠は濃黄色。
 ●subsp. pallidiflorus スペイン、フランス原産。高さは低く、花は直径3~4㎝。花被片は基部で捩じれる。副花冠が淡色。2n=14。
[花期] 3~4月
[草丈] 20~30㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 栽培種
[分布] 帰化種   西ヨーロッパ原産


八重の豪華な花がみごとなテルテモモ(高尾の花26)

2020年04月19日 08時26分13秒 | 

八重の豪華な花がまっすぐ立ち上がる枝につくテルテモモ(別名ホウキモモ)。花がつく前の枝の形が竹ぼうきのように空に広がるので、ホウキモモとも呼ばれる。横に広がらずに、ずんずん上に伸びるので、場所に限るのある庭には最適かも。ハナモモをベースに神奈川で開発された品種で、神奈川の各地に伝説の遺跡の残る「栗判官と照手姫伝説」からつけられたという。照手姫は魅惑的な美人だったらしい。下の画像は白の花だが、ピンクなどのさまざまな色の花がある。

(2020-03 南高尾) 

 

 

テルテモモ「ホウキモモ」

テルテモモ(照手桃)とは、中国原産のバラ目バラ科サクラ属の落葉性低木であるハナモモ(花桃)を、神奈川県農業総合研究所が品種改良した立性の品種です。 ハナモモは、モモ(桃)の観賞用と果実用の内、花を楽しむ観賞用の桃です。 通常のハナモモ(花桃)は枝が横に広がりますが、テルテモモ(照手桃)は横へは広がらず、 コンパクトにまた箒状に縦にまとまった樹形をしています。その樹形から、テルテモモのことをホウキモモ(箒桃)とも呼びます。 花はシジミバナ(蜆花)を大きくしたような八重花を咲かせますが、シジミバナ程多くは咲かせません。 花の名前は、神奈川県藤沢市ゆかりの「栗判官と照手姫伝説」のテルテ(照手)から付けられました。 樹高が高くないことや、開花時期が女の子の桃の節句に当たるため季節の飾り花として人気です。
一般名:テルテモモ(照手桃)
学名:Prunus persica 'Fastigiata'
別名:ホウキモモ(箒桃)、Prunus persica 'Fastigiata'
科属名:植物界被子植物門双子葉植物綱バラ目バラ科サクラ属
原産地:神奈川県が品種改良、(中国)
樹高:50~300cm 開花期:3~4月 花色:白・赤・桃 花径:5cm 花の咲き方:八重 


一重にみえるピンクの素朴なバラ「カウンティ・フェア」(薔薇シリーズ165)

2020年04月19日 07時27分01秒 | 

半八重咲きでありながらほとんど一重にみえるピンクの素朴なバラ「カウンティ・フェア」。椿や山茶花のようにシンプルな咲き方をするのが素敵た。ほとんどコスモスのようにみえて、バラらしくないところがかえって惹きつける。名前のカウンティ・フェアは、地方の郡などで年に一度開催される農産物・家畜の品評会のことだ。地方のお祭りの名前をつけた素朴さも花に似合っている。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「カウンティ・フェア」

はっきりとしたピンクの半八重咲き花で、一輪一輪に派手さはありませんが、花壇用への植栽ではかえってそのシンプルさが生きてくる感じです。株姿が美しく、赤みを帯びた新芽などの調和も美しい。耐寒性もあり育てやすい品種です。

品種名 カウンティフェア
ローマ字 County Fair
系統 フロリバンダ (F)
Floribunda
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 7㎝
樹高 1.5m
樹形図 1c番 半横張り
作出年 1960年
作出国 アメリカ
作出者 Herbert C. Swim
別名 
その他 強い耐寒性
交配
Frolic × Pink Bountiful