【北京=川越一】中国国営新華社通信(英語版)などによると、中国南西部の広西チワン族自治区柳州市柳城県で30日、宅配便の小包が計13カ所で同時多発的に爆発し、少なくとも3人が死亡、13人が負傷した。30人以上が負傷したとの情報もある。
報道によると、小包の爆発は同日午後4時(日本時間同5時)ごろからショッピングモールや刑務所、政府施設やスーパーマーケット、駐車場、病院など計13カ所で断続的に起きた。インターネット上には、5階建てのビルが半壊する様子などが投稿された 同市公安局の周長青局長は中国メディアに、宅配便の荷物に仕込まれた爆発装置が爆発を引き起こしたとの見方を示し、刑事事件として捜査を始めたことを明らかにした。同市の安全管理当局は、地域住民に最近届いた荷物を開封しないよう通達。デマを信用しないよう求めるなど混乱の拡大に神経をとがらせている。
中国では近年、ネット通販の利用者が拡大。中国国家郵政局が今年1月に公表した2014年の宅配便業務状況によると、昨年の宅配便の業務件数は14億件に上り、前年同期比で52%増加するなど、世界最大規模に成長している